夏を代表する食べ物と言ったら「そうめん」。
食欲のない夏でも、冷たいそうめんならツルツル食べられます。
しかも、そうめんは茹で時間が短いので、火を使う時間が少なくて済むのもありがたいですよね。
そんなそうめんの味を大きく左右するのが麺つゆです。
ところで、皆さんはお気に入りの麺つゆってありますか?
一口に麺つゆと言っても様々なタイプがありますよね?
そうめんに特化したストレートタイプのそうめんのつゆ、うどん、煮物などに幅広く使えるオールマイティーな麺つゆ、加えて濃縮タイプや最近話題の麺と和える○○の素タイプなど、売り場にはそうめんを美味しく食べるためのつゆが沢山並んでいます。
実は我が家では、そうめんを食べるのもうどんを食べるのも同じ万能麺つゆを使っていまして、そうめんを食べる為に専用のそうめんつゆを買った事がありませんでした。
ですので、そうめんのつゆが一般的な万能麺つゆと比べてどれほど味が違うのかちょっと興味がありまして、今回はそうめんつゆを食べ比べてみたいと思います。
そして最後に、この夏おすすめのそうめんつゆをランキング形式で発表してみようと思うわけです。
目次
そうめんつゆ8種類を食べ比べた
試食用に集めた麺つゆ達は全部で8種類です。
基本のそうめんつゆ(大手メーカー、ストレートタイプ)を中心に、比較用にオールマイティー麺つゆ、変わり種麺つゆなどを交えた8種類を食べ比べてみました。
※価格はすべてオムニ7調べです。
では、早速試食を始めます。
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セブンプレミアム そうめんつゆ
- メーカー:セブン&アイ
- 商品名:そうめんつゆ
- 内容量:500ml
- 価格:181円
- 単価(100ml):36.2円
- 希釈:ストレート
前置きが長くなりました。
こちらのそうめんつゆは、ダシの味がかつお節中心です。
そしてどちらかと言うと、だしの素系のちょっと合成的な味がします。
あ、それが悪いわけではありませんよ。
よくあるある味という事です。
原材料を見るとサバ節も入っているようですが、そこまではわかりませんでした。
一般的な麺つゆに比べると甘さは控えめですが、後味に甘さがちょっと残ります。
今回比べた中で最安値。値段の割に悪くない、そんな印象です。
おすすめ評価:★★★☆☆(3点)
セブンプレミアム ごまだれつゆ
- メーカー:セブン&アイ
- 商品名:ごまだれつゆ
- 内容量:500ml
- 価格:203円
- 単価(100ml):40.6円
- 希釈:ストレート
ゴマしゃぶのタレのような濃厚な感じを想像していましたが、思ったよりサラサラの液体です。
味はゴマしゃぶのタレをかつおだしで割った感じで、さっぱりした味が麺つゆらしさを出しています。
いつも同じ醤油味ばかりではなく、他の味も食べたいというときに重宝するのではないでしょうか。
厳しい事を言えば、ちょっと時間がたったゴマの雑味というか油臭さのようなものを後味に感じました。
たまたまかな?
おすすめ評価:★★★☆☆(3点)
キッコーマン 削りたてそうめんつゆ
- メーカー:キッコーマン
- 商品名:削りたてそうめんつゆ
- 内容量:300ml
- 価格:183円
- 単価(100ml):61円
- 希釈:ストレート
ダシの味が濃いというか、深みがあります。
原材料にかつお、いわし、まぐろと3種類の節を使っているせいでしょうか。
蕎麦屋のだしのような味わい深さがあります。
旨味も強いですが、さすがしょうゆメーカー、しょうゆの味も際立ちます。
辛口のそうめんつゆでした。
おすすめ評価:★★★★☆(4点)
にんべん そうめんつゆ素麺ゴールド
- メーカー:にんべん
- 商品名:そうめんつゆゴールド
- 内容量:300ml
- 価格:307円
- 単価(100ml):102円
- 希釈:ストレート
今回判断が一番難しかったのがこちらのつゆ。
だしの旨味はたっぷりで、醤油と砂糖のバランスも良く非常にバランスの良いそうめんつゆです。
ところが、だしの香りも旨味も強く美味しいのに後味に何も残りません。
驚くほどスッキリしています。
なぜだろうと思ってパッケージを見ると、本醸造の有機醤油使用、化学調味料、保存料、着色料無添加とのこと。
なるほど、余分な物が入っていない正直な味ということだったのか。
おすすめ評価:★★★★★(5点)
ヤマキ 鰹節屋のだしそうめんつゆ
- メーカー:ヤマキ
- 商品名:鰹節屋のだしそうめんつゆ
- 内容量:300ml
- 価格:311円
- 単価(100ml):103円
- 希釈:ストレート
5種類の節を使用した、複雑なだしの旨味が特徴のそうめんつゆです。
さすが鰹節メーカーだけあって、ダシが濃厚です。
醤油の味が尖っていないマイルドなそうめんつゆでした。
おすすめ評価:★★★★☆(4点)
ヒゲタ だしと醤油にこだわった美味しいそうめんつゆ
- メーカー:ヒゲタ
- 商品名:だしと醤油にこだわった美味しいそうめんつゆ
- 内容量:300ml
- 価格:365円
- 単価(100ml):121円
- 希釈:ストレート
こちらは焼津産鰹節と北海道産の真昆布を使用したダシと本醸造の醤油を使ったそうめんつゆです。
香ばしいダシの香りとどっしりとした醤油でパンチのある味です。
香ばしく濃厚なダシの理由はサバ枯節でしょうか。
これは美味しいですよ。
おすすめ評価:★★★★★(5点)
ミツカン 追いがつおつゆ
- メーカー:ミツカン
- 商品名:追いがつおつゆ
- 内容量:500ml
- 価格:224円
- 単価(100ml):44円
- 希釈:濃縮2倍
そうめんのつゆと麺つゆ、どれほど違うのか比較の為にあえて加えたつゆの素です。
2倍濃縮ですのできっちり2倍希釈で試食しました。
そのまま飲んでみると決して悪くないです。
かつおだしが効いています。
正直、これならそれほど違わないだろうと、そうめんにつけて食べてみると…
あららー。明らかにダシが負けます。
味も甘口でちょっと頼りないです。
そうか、やっぱりそうめんにはそうめんつゆだと思い知らされました。
普段はつゆに様々な薬味や具材をトッピングしていたので気づきませんでしたが、つゆだけで比べると味の違いは明らかでした。
おすすめ評価:★★☆☆☆(2点) ※そうめんつゆとしての評価
カゴメ トマトめんつゆ
- メーカー:カゴメ
- 商品名:トマトめんつゆ
- 内容量:50ml×2
- 価格:213円
- 単価(100ml):213円
- 希釈:ストレートor希釈
こちらも変わり種の麺つゆです。
最近茹でたそうめんにあえるだけのそうめんソース?というべき商品がいろいろなメーカーから登場していますが、こちらのトマトめんつゆはその中でもシンプルなタイプ。
自分で用意した具材とそのまま和えたり、2倍希釈でそうめんのつけ汁として食べてもよいそうです。
見た目も濃さもトマトケチャップそのものですが、食べてみると和風ダシが効いていて不思議に美味しいです。
薄めるとだしの味とトマトの酸味がより感じられ、フルーティーで美味しいです。
和風にも洋風にも使えそうですので、いつものそうめんに飽きた人は試す価値ありです。
おすすめ評価:★★★★☆(4点)
ひさしぶりにそうめんのつゆを食べて気づいたこと
以上、しばらくぶりにそうめんを正しくそうめんのつゆで食べました。
食べて気がついたのはそうめんつゆの方が、普通の麺つゆより全体的にだしの味、旨味が濃いということです。
また、そうめんのつゆの方が麺つゆより甘みが控えめだと感じました。
そうか、そうめん専用のつゆはこういう味なのか。
長い事麺つゆ&薬味・具材トッピングというスタイルでそうめんを食べてきたので、つゆだけで食べるそうめんはなんだか新鮮でした。
比較表
それぞれの商品についての詳細とおすすめ評価を簡単に表にしたものがこちらです。興味のある方はご覧ください。
メーカー | セブン&アイ | セブン&アイ | キッコーマン | にんべん | ヤマキ | ヒゲタ | ミツカン | KAGOME(カゴメ) |
商品名 | そうめんつゆ | ごまだれつゆ | 削りたてそうめんつゆ | 素麺つゆゴールド | 鰹節屋のだし素麺つゆ | ダシと醤油にこだわった美味しいそうめんつゆ | 追いがつおつゆ | トマトめんつゆ |
内容量 | 500ml | 500ml | 300ml | 300ml | 300ml | 300ml | 500ml | 50ml×2 |
価格 | 181円 | 203円 | 183円 | 307円 | 311円 | 365円 | 224円 | 213円 |
単価(100ml) | 36.2円 | 40.6円 | 61円 | 102円 | 103円 | 121円 | 44円 | 213円 |
希釈 | ストレート | ストレート | ストレート | ストレート | ストレート | ストレート | 濃縮2倍 | ストレートor希釈 |
原材料 | しょうゆ(本醸造)、砂糖、果糖ぶどう糖液糖、食塩、鰹節(粗砕)、鰹節、そうだ節(粗砕)、サバ節(粗砕)、アルコール、調味料(アミノ酸等)、酸味料 | 果糖ぶどう糖液糖、しょうゆ(本醸造)、ねりごま、砂糖、食塩、食用ごま油、すりごま、酵母エキス、かつお節エキス、増粘剤(加工デンプン、グァーガム)、アルコール、調味料(アミノ酸等)、酸味料、乳化剤 | しょうゆ、ぶどう糖果糖液糖、節(かつお、いわし、まぐろ)、砂糖、みりん、食塩、醸造酢、小麦発酵調味液、昆布エキス、酵母エキス、アルコール | 有機しょうゆ、砂糖、かつおぶし、さば節、食塩、みりん、醸造酢、こんぶ | しょうゆ(本醸造)、ふし(かつお、そうだかつお、さば、うるめいわし、むろあじ)、砂糖、ぶどう糖果糖液糖、みりん、醸造酢、昆布エキス、酵母エキス、食塩 | しょうゆ(本醸造)、砂糖、みりん、粉砕かつお節、粉砕さば枯節、昆布、醸造酢、食塩 | しょうゆ(本醸造)、果糖ぶどう糖液糖、食塩、砂糖、かつおぶし(粗砕、粉砕)、醸造酢、魚介エキス、濃縮だし(かつおぶし、乾しいたけ)、酵母エキス、アルコール、調味料(アミノ酸等) | トマト、しょうゆ、ぶどう糖果糖液糖、レモン、砂糖、たまねぎ、食塩、かつお節エキス、コーンスターチ、醸造酢 |
カロリー(100ml) | 42kcal | 107kcal | 52kcal | 44kcal | 47kcal | 56kcal | 72kcal | 90kcal |
おすすめ評価 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
普通の麺つゆとそうめんつゆの違いとは?
さて、先ほども書きましたが、我が家は今までそうめんを万能麺つゆで食べていました。
今回食べ比べた結果、明らかにそうめんは専用のつゆで食べた方が美味しいと分かったのですが、では一般的な麺つゆとそうめんのつゆの違いは一体何なのかご存知でしたか?
気になって調べてみましたのでお知らせします。
もしかして、これって皆さん当たり前に知っていることだったのでしょうか…?
麺つゆとそうめんつゆの違い
- 醤油とみりんと砂糖の分量の比が違う
- ダシが違う めんつゆ…カツオだし、そうめんつゆ…カツオ、昆布、シイタケなど
- 醤油が違う めんつゆ…濃い口醤油 そうめんつゆ…薄口しょうゆ
なるほど、材料の分量比や素材に少し違いがあるようですね。
ですが、中にはほとんど同じとか、麺の太さによって味の濃さを変えるだけという意見もチラホラ。
結局のところ、麺つゆとそうめんつゆの決定的な違いについて、共通の見解はないのかもしれません。
それぞれのご家庭によって、使われる材料も分量も違うようですが、思ったより簡単に作れそうですので、今後時間がある時はそうめんのつゆを手作りしてみようと思いました。
そうめんつゆ おすすめランキング
それではお待たせしました、そうめんのつゆ8種類、個人的おすすめランキングの発表です。
第8位 ミツカン 追いがつおつゆ
やはりそうめんに特化したつゆと比べると、万能ゆえにどうしても平凡な感じがしてしまいますね。
第7位 セブンプレミアム ごまだれつゆ
こちらも別にそうめんだけのためのつゆではありませんので、無難な味という感じが否めないです。
第6位 セブンプレミアム そうめんつゆ
500ml入りでこの値段、家族が多い方には大容量のこちらがお勧めです。
決して悪くない味ですが、やはり材料にこだわったつゆ達と比べるとワンランク落ちてしまうかな。
第5位 キッコーマン 削りたてそうめんつゆ
蕎麦屋のダシのようなダシの濃さが美味しいです。値段も手ごろなので常備しておくのに良いのではないでしょうか。
第4位 カゴメ トマトめんつゆ
変わり種のつゆですが、アレンジ自在の上そのまま食べても美味しいのが魅力です。
そうめんつゆの新しい定番になりそうな感じがします。
第3位 ヤマキ 鰹節屋のだしそうめんつゆ
5種類の節を使った複雑な旨味が後を引きます。
ダシの美味しさを感じたい人向けです。
第2位 にんべん そうめんつゆゴールド
シンプルな原材料で嫌味のない昔ながらの自然な美味しさが楽しめます。
あっさりした味が好みの方におすすめです。
第1位 ヒゲタ だしと醤油にこだわった美味しいそうめんつゆ
ダシの香りと旨味が素晴らしく、そうめんをグイグイ食べ進る推進力が抜群です。
そうめんの食べ過ぎに注意です(笑)
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さいごに
いかがでしたでしょうか?
そうめんのつゆは、食べ比べてみるとそれぞれ味に特徴があって面白いですね。
今まで麺つゆで代用していたことを反省し、これからはそうめんはそうめんのつゆを使って美味しくいただきたいと思いました。
また、麺つゆで食べるだけでなく、焼うどんやパスタのように炒めたり、ソースを和えたりして食べるのも良いですよね。
個人的には中国の人に作ってもらった本場の汁なし担々麺をまた食べてみたいです。
夏の暑い日、ネギ、ショウガ、自家製ラー油をたっぷりかけて汗をダラダラ流しながら食べる汁なし担々麺は、日本の味と違っていて、でもそれはそれでとても美味しかった記憶があります。
中国にも日本のそうめんと全く同じような麺があるんですね。
食欲の落ちてしまいがちな夏ですが、皆さんもたまにはいつもと違う麺つゆでそうめんを味わってみてはいかがでしょうか?
産地別のそうめんの食べ比べもしました。次の記事もぜひご覧ください。
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