2年前、丸美屋・味の素・永谷園等の麻婆豆腐の素を徹底比較しました。
あれから1年半が過ぎ、その間に麻婆豆腐事情がかなり変化してきたこと、皆さんはお気づきでしょうか?
これまでは、豆板醤やとラー油を使いながらも日本人向けに辛さを押さえた麻婆豆腐が一般的でした。ところが、去年あたりから本場の味「辛味・痺れ・旨み」を追求した麻婆豆腐が各地で急激に広まっています。
それまで馴染みのなかった「花椒」の痺れる辛さも一般的になり、多くの人に受け入れられるようになってきました。近頃の人気店は、多くがこの痺れる辛さの麻婆豆腐を出していると聞きます。
そんな中、家庭向けマーボー豆腐も花椒の痺れを売りにした新しい商品が、続々発売されています。
ということで、改めて麻婆豆腐の素10種類の食べ比べです。ぜひ、以前の記事と合わせてご覧ください。
目次
味の素 CookDoあらびき肉入り麻婆豆腐(甘口)
- メーカー:味の素
- 商品名:CookDoあらびき肉入り麻婆豆腐(甘口)
- 内容量:140g
- カロリー(1人分):46kcal
- 価格:213円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
「コク深い甘みが本格派、甜麺醤とオイスターソースを効かせた麻婆豆腐」ということで、辛味は全くといって良いほどありません。
ただ、見た目と香りはしっかり麻婆豆腐です。刺激はないけど旨味が十分あり、子供から大人まで美味しく食べれそうです。
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味の素 CookDoあらびき肉入り赤麻婆豆腐(中辛)
- メーカー:味の素
- 商品名:CookDoあらびき肉入り赤麻婆豆腐(中辛)
- 内容量:140g
- カロリー(1人分):83kcal
- 価格:213円
- おすすめ度:★★★☆☆(3点)
「ピリッと辛くてうまい、熟成豆板醤と自家製辣油を効かせた赤麻婆豆腐」です。クックドゥシリーズは、マーボー豆腐だけでも何種類もあるので迷いますが、パッケージをよく見ると味の傾向がわかるのでそれを参考にすると良いです。
とはいえ、私も買い物中はパッケージの文字まで読まないですが…。こちらは豆板醤ベース、程よい辛さもあり一般的な味です。パッケージの裏の辛味レベルは4となっていますが、個人的には辛味レベル3。
辛いのが苦手な人でも美味しく食べられる辛さなので、刺激を求める方には物足りないかも。
味の素 CookDoあらびき肉入り黒麻婆豆腐(中辛)
- メーカー:味の素
- 商品名:CookDoあらびき肉入り黒麻婆豆腐(中辛)
- 内容量:140g
- カロリー(1人分):93kcal
- 価格:213円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
「爽やかな香りとうま味がクセになる、四川山椒と3種の?の黒麻婆豆腐」だそうです。今流行りの痺れる辛さがウリの麻婆豆腐です。
3つの醤:豆板醤の辛さ、豆鼓醤のコク、甜面醤の甘みがミックスされた深い味わいです。豆板醤ベースの麻婆と比べると色が黒く、これが黒麻婆と呼ばれる所以でしょう。
花椒(ホワジャオ)の爽やかな香りと痺れる辛さで喉の奥がヒリヒリします。痺れる辛さを味わいたい人におすすめ。
複雑な旨味と辛さがあり、本格派の麻婆豆腐です。パッケージ裏の辛味レベルは4で赤麻婆と同じですが、そちらより辛く感じます。
味の素 CookDoあらびき肉入り黒麻婆豆腐(辛口)
- メーカー:味の素
- 商品名:CookDoあらびき肉入り黒麻婆豆腐(辛口)
- 内容量:140g
- カロリー(1人分):94kcal
- 価格:213円
- おすすめ度:★★★☆☆(3点)
味のベースに3種の醤を使っている点は上記の中辛と同じで、こちらは辛口バージョンです。辛味レベルは最高の5。
ですが、食べた感じでは中辛とさほど違いを感じません。花椒の痺れが若干強いかな?と感じる程度です。
基本的な味は中辛と同じはずですが、辛さのせいかこちらは旨味をあまり感じられず、ちょっと残念。
コクと旨味は中辛の方がバランスが良いのかもしれません。刺激を求める方にはいいのかな。
丸美屋 豆乳麻婆豆腐の素
- メーカー:丸美屋
- 商品名:豆乳麻婆豆腐の素(期間限定)
- 内容量:160g
- カロリー(1人分):67kcal
- 価格:192円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
こちらは期間限定、豆乳味の麻婆豆腐です。まったく辛くないこちらの商品を麻婆豆腐と呼んで良いのかはわかりませんが、濃厚な豆乳に旨味たっぷりで非常に美味しいです。
付属の花椒をかけると大人っぽい味に変わり、多少麻婆豆腐らしさも増します。辛い麻婆豆腐も美味しいですが、まろやかでクリーミーなのも良いです。
隠し味の米味噌のせいかコクのあるやさしい味で、こういう麻婆もアリだと思います。
新宿中村屋 本格四川 辛さほとばしる麻婆豆腐
- メーカー:新宿中村屋
- 商品名:本格四川 辛さほとばしる麻婆豆腐
- 内容量:155g
- カロリー(1人分):106kcal
- 価格:199円
- おすすめ度:★★★★★(5点)
肉まんとカレーのイメージが強い新宿中村屋による、”こだわる大人”のための本格四川シリーズです。
一口食べて衝撃を受けました。これはスゴイ!家庭用麻婆豆腐もついにここまで来たか?というレベルの高さです。
花椒の香り、豆板醤のコク深い辛さ、唐辛子の本格的な辛さが調和した本格四川麻婆豆腐。一般的なレトルトの基準から外れた本格的な辛さなので、食べる人を選びますがそれだけに、本場の美味しさを求める人には堪らないと思います。
マツコの知らない世界で、美味しいと取り上げられたのも納得です。とにかく他の麻婆豆腐の素とは違う1ランクどころか2ランク上を行く美味しさ。油が分離するぐらい煮込めば、その辺のお店より美味しいかも。
豆板醤の辛さと花椒の痺れで、首から上の毛穴が開きかなり汗をかきますが、これは病みつきになりそう…。そのままでも十分辛いですが、別添えで四川山椒の小袋がついています。
新宿中村屋 本格四川 コクと旨味、ひろがる麻婆豆腐
- メーカー:新宿中村屋
- 商品名:本格四川 コクと旨味、ひろがる麻婆豆腐
- 内容量:155g
- カロリー(1人分):103kcal
- 価格:199円
- おすすめ度:★★★☆☆(3点)
上記の辛さほとばしる麻婆豆腐は豆板醤ベース、こちらはXO醤ベースで辛さの質が違います。旨味は強いのですが、辛さは比較的マイルド。別添えで山椒と花椒をブレンドした香りとしびれの小袋がついていますので、物足りない方はこれで多少調節できます。
XO醤の深い旨味があり、美味しいのですが、気になるのが魚醤(ナンプラー)の香り。この香りが食べる度に鼻につき、個人的にはこれが残念です。肉も多く濃厚な美味しさをこの臭いが邪魔してるような…。
これが良い!という人も中にはいるかもしれないですけどね。
S&B 李錦記 麻婆豆腐の素(中辛)
- メーカー:S&B
- 商品名:李錦記 麻婆豆腐の素(中辛)
- 内容量:70g
- カロリー(70gあたり):167kcal
- 価格:214円
- おすすめ度:★★☆☆☆(2点)
Wakiya一笑美茶樓、トゥーランドット臥龍居で有名な脇屋友詞シェフとタイアップして作られた麻婆豆腐の素。
「熟成豆板醤と辣油の辛み、特製中華みそのコクと旨みのある奥深い味わいをお楽しみください」だそうです。
こちらはソース自体に肉が入っていないので、自分で合いびき肉を用意しなければなりません。肉入りに慣れてしまうと、ちょっと面倒に感じますね。
食べてみると肉たっぷりの麻婆豆腐はやっぱり美味しい!ただ、後口に甘さが残ります。食べていくうちに徐々に辛さが蓄積して、最後は舌が痺れるほど辛くなりますが最初からずっと砂糖の甘さが口に残る感じ。
パッケージを見ると、原料の一番最初に砂糖の文字が。通りで甘いわけです。美味しいけど甘い、そして辛い。甘いのに顔から汗が出ます。中辛とはいえかなり辛いと思うので、辛さに弱い人は注意が必要です。
リケン 中華百選 マボちゃん(甘口)
- メーカー:リケン
- 商品名:中華百選 マボちゃん(甘口)
- 内容量:100g
- カロリー(1人分):58kcal
- 価格:117円
- おすすめ度:★★★☆☆(3点)
日本人向け、優しい味の麻婆豆腐です。一口食べてすぐ甘口とわかります。辛味はほとんどありません。
給食にでてくるような麻婆豆腐の味で万人受けするタイプ。子どもでも、安心して食べられます。
リケン 中華百選 マボちゃん(中辛)
- メーカー:リケン
- 商品名:中華百選 マボちゃん(中辛)
- 内容量:100g
- カロリー(1人分):54kcal
- 価格:117円
- おすすめ度:★★★☆☆(3点)
豆鼓のコク、豆板醤の辛味が美味しい旨辛味の麻婆豆腐です。辛さは食べた後に、口の中にピリリとした辛味を感じる程度、5段階でいうなら3ぐらいです。
豆板醤の辛さの奥にほんのちょっと山椒が香る感じ。旨味と辛さのバランスが良いです。ソース自体はさらっとしたあっさりタイプで、肉は少な目です。
麻婆豆腐の素 おすすめランキング
第10位:S&B李錦記 麻婆豆腐の素(中辛)
肉を炒める手間がネックなのと、常にまとわりつく砂糖の甘みが気になりました。
第9位:味の素 CookDoあらびき肉入り黒麻婆豆腐(辛口)
中辛に比べると、辛さと旨味のバランスがイマイチのような。
第8位:リケン マボちゃん(甘口)
給食の麻婆豆腐の味が懐かしい時はこれ。
第7位:新宿中村屋 コクと旨味、ひろがる麻婆豆腐
全体的な評価としては美味しいんです。ただ、どうしても後味に残るナンプラーの香りが気になります。
第6位:リケン マボちゃん(中辛)
肉は少な目ですが、旨味と辛さのバランスが良く安心する味です。
第5位:味の素 CookDoあらびき肉入り赤麻婆豆腐(中辛)
万人受けする間違いのない味
第4位:丸美屋 豆乳麻婆豆腐の素(期間限定)
麻婆豆腐のランキングに入れて良いのか、だけど美味しいものは美味しい!
第3位:味の素 CookDoあらびき肉入り麻婆豆腐(甘口)
辛くない麻婆ならこれが一番
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第2位:味の素 CookDoあらびき肉入り黒麻婆豆腐(中辛)
痺れる辛さの初心者にはこちらがおすすめ
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第1位:新宿中村屋 本格四川 辛さほとばしる麻婆豆腐
これはスゴい!本格中華の店で食べる麻婆豆腐の味。麻婆好きな方は一度は食べるべきでしょう。
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いかがでしたか?
一般的な家庭用麻婆豆腐が万人受けする中庸な味を追求しているのに対し(それなりに個性を出そうとはしているのでしょうが)、1位の新宿中村屋の麻婆豆腐は、これがうちの麻婆豆腐だという主張をはっきり出しながら値段はその他のモノとほぼ同じ!
しかしながら、食べた瞬間から他の麻婆豆腐の素と圧倒的な違いを感じる麻婆豆腐でした。辛いのが苦手な人にはおすすめしませんが、本格派の味と刺激を求めているなら一度は食べて欲しい味です。
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さいごに
最近の麻婆豆腐は、本場中国の痺れる辛さを売りにするお店が多くなりましたね。
ただ、痺れる辛さは苦手な人も多いです。
なので、今までと同じ麻婆豆腐を食べたい方、本格麻婆が食べたい方、そのどちらの味も家庭で楽しめるようになったのは嬉しい変化です。
赤麻婆(豆板醤の辛さ)と黒麻婆(山椒・花椒の辛さ)皆さんはどちらがお好みでしょうか?
興味のある方は、是非ご自分の舌で食べ比べてみてはいかがでしょう。
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