ご飯を炊いてもいつも残ってしまう、忙しくて炊く時間がない、災害用の非常食、ご飯が少し足りないときに便利なのがパックごはん。
パックごはんは、食べたい時にすぐ食べられ、洗い物も出ないので、最近は一人暮らしの若者だけでなく高齢者の方にも人気です。
出始めの頃のパックごはんは「便利だけど美味しくない」という評判でしたが、近頃は食味も向上し、ブランド米や水にこだわったさまざまな商品が登場しています。
そこで今回は、進化著しいこれらパックごはんを食べ比べ、イチオシのパックごはんを探してみようと思います。
美味しさや価格の面で最も優れたおすすめのパックごはんは、一体どれなのでしょうか。
柔らかめ、固めなど好みに合った商品は見つかるでしょうか?
目次
パックごはん10種類の徹底食べ比べ
今回、試食するのは10種類です。
パックごはんは、単品よりも3パックや5パックのまとめ売りが多いですね。
価格的にも1つだけ買うよりお得です。
賞味期限も長い商品なので、まとめて買っておく方が何かと便利ですね。
では、早速試食してみましょう。
価格はヨドバシドットコム、ダイキョーバリュー調べです。
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サトウのごはんシリーズ
初めにサトウのごはんシリーズです。
パックごはんと聞いて一番最初に思い浮かぶのがサトウのごはんではないでしょうか。
驚くべきは、ブランド米のラインナップ!
2017年8月現在、19種類のブランド米が販売されています。
ブランド米以外にも銀シャリ、おにぎり用塩ごはん、麦ごはんなどもあり、ごはんへの限りないこだわりが感じられます。
今回は、その中から3種類を選びました。
サトウのごはん 新潟県産コシヒカリ
- 製造者:佐藤食品工業
- 商品名:サトウのごはん 新潟県産コシヒカリ
- 内容量: 200g
- 価格:168円
- カロリー(1パック):294kcal
- 原材料名:うるち米
- おすすめ評価:★★★★☆(4点)
米の中でも高級な新潟県産コシヒカリのパックごはんです。
柔らかすぎず固すぎず、ちょうどよい炊き加減です。
炊き立てのご飯の良い匂いこそありませんが、パック臭もなく、ご飯がおいしいです。
米の粘りと甘さがさすが新潟コシヒカリ。
ご飯粒がパックに全く残らないのも素晴らしいです。
こちらは1パック売りのせいか、値段がやや高め。
しかし、この品質なら十分満足です。
HPによると、冷めても味が落ちないのでお弁当やおにぎりにも向いているそうです。
サトウのごはん 北海道産ななつぼし
- 製造者:佐藤食品工業
- 商品名:サトウのごはん 北海道産ななつぼし
- 内容量:200g
- 価格:588円(5パック)
- カロリー(1パック):290kcal
- 原材料名:うるち米
- おすすめ評価:★★★★★(5点)
こちらは日本穀物検定協会の食味試験で特Aを取った「ななつぼし」という北海道のお米で、味の特徴は粘りがあって甘く、冷めてもおいしいとのこと。
パックごはんのななつぼしは、もっちりした食感でべたつかず美味しいです。
パックごはんのべたつきが嫌な人もこちらは大丈夫。
容器にご飯が付かないところは、さすがサトウです。
パック臭も気になりません。
値段も手ごろで味も良い、評価もななつぼし!にしたいですが最高の五つ星で。
サトウのごはん 魚沼産コシヒカリ
- 製造者:佐藤食品工業
- 商品名:サトウのごはん 魚沼産コシヒカリ
- 内容量:150g
- 価格:168円
- カロリー(1パック):210kcal
- 原材料名:うるち米
- おすすめ評価:★★★★★(5点)
新潟県魚沼産こしひかりは最高級のお米、ブランド米の最高峰です。
パックごはんの中でも味の良さは文句なしのNO1。
口当たりはふんわり柔らかいのに、噛むともっちりと粘りがあります。
米自体の甘みが強く、パックごはんになっても米の美味しさを十分感じられます。
パック臭もありません。
もとの米の値段が高いので仕方がないことですが、量目が150gと少ない割に値段は今回比べた中で一番高いです。
多少値段が高くても美味しいコメが食べたい人は、間違いなくこちらがおすすめです。
パパっとライス コシヒカリ
- 製造者:はごろもフーズ(株)
- 商品名:パパっとライス コシヒカリ
- 内容量:200g
- 価格:454円(3パック)
- カロリー(1パック):294kcal
- 原材料名:うるち米
- おすすめ評価:★★★☆☆(3点)
パック臭がキツめです。
開封した時のパック臭は、今回比べた10種類のうち一番強かったです。
時間がたつにつれパック臭を感じなくなりますので、気になる方は開けたまま少し時間を置くと良いかも。
国産こしひかり使用ですが、米の味は可もなく不可もなく。
米の粘りは少な目です。
100gの小分けにできるので、あとちょっとご飯が足りない!という時や、もうちょっと食べたい時に自在に量目を変えられるのは便利です。
パックの底にちょっとご飯がくっつきます。
タニタ食堂の金芽米ごはん
- 製造者:(株)ウーケ
- 商品名:タニタ食堂の金芽米ごはん
- 内容量:160g
- 価格:393円(3パック)
- カロリー(1パック):213kcal
- 原材料名:うるち米(国産)
- おすすめ評価:★★★★☆(4点)
美味しくてヘルシーなタニタ食堂の金芽米ご飯。
食べすぎない為の配慮なのか、量目は少な目の160gです。
ご飯はかなり柔らかめ。
粘りはありますが、同時にべたつく感じも残りますので好き嫌いが分かれるかもしれません。
満腹感を得られるように、水分を多く炊いてあるのかな?
パックにご飯がくっつきやすいです。
ふんわりごはん北海道ゆめぴりか
- 製造者:(株)ウーケ
- 商品名:ふんわりごはん北海道ゆめぴりか
- 内容量:200g
- 価格:131円
- カロリー(1パック):192kcal
- 原材料名:うるち米(北海道産)
- おすすめ評価:★★★☆☆(3点)
北海道のブランド米ゆめぴりかです。
2008年に登場した比較的新しいお米ですが、TVcm効果で一時期は品薄になるほどの人気ぶりでした。
もともと粘りが強いお米という事ですが、確かに食べてみるともち米が入っているのかと思うようなモチモチした食感です。
味や香りももち米に似ていると感じました。
こちらもパックにご飯が残りやすいです。
富山県北アルプスの天然水仕立てふんわりごはん
- 製造者:(株)ウーケ
- 商品名:富山県北アルプスの天然水仕立てふんわりごはん
- 内容量:200g
- 価格:289円(3パック)
- カロリー(1パック):284kcal
- 原材料名:うるち米(国産)
- おすすめ評価:★★★☆☆(3点)
開封時パック臭があり、最初ご飯が少しにおいます。
水分が多く柔らかめで、ちょっとべたつきが気になりました。
ご飯自体の味はきわめて普通。
パックからご飯がはがれにくいという欠点はありますが、1パックあたり97円というお値段は魅力です。
柔らかめが好きな人には良いかも。
ふっくらごはんが炊けました
- 製造者:東洋水産(株)
- 商品名:ふっくらごはんが炊けました
- 内容量:200g
- 価格:309円(3パック)
- カロリー(1パック):286kcal
- 原材料名:うるち米(国産)
- おすすめ評価:★★★☆☆(3点)
パック臭はありません。
ご飯の粒は大きめで、水加減が良いのかべたつく感じもがなくモチモチした食感が良いです。
固めのご飯が好きな方にもおすすめです。
ただ、パックには若干米粒が残るように思いました。
CGC おいしいごはん
- 製造者:(株)フードレック
- 商品名:おいしいごはん
- 内容量:200g
- 価格:268円(3パック)
- カロリー(1パック):283kcal
- 原材料名:うるち米(国内産)、酸味料
- おすすめ評価:★★☆☆☆(2点)
この商品だけ、原材料に酸味料が使われています。
案の定、開封時に酸っぱいような臭いがし、そのせいかご飯にもわずかに酸味が。
しばらくすれば気にならなくなりましたので、最初だけかもしれません。
米は柔らかく、ややべたついた感じで粒がはっきりしないように思いました。
柔らかいご飯が好きな方には良いのでしょうが、個人的にはあまり好きではないタイプです。
味はさておき値段がとても安いので、非常食と割り切るならば良いのではないでしょうか。
新潟県産コシヒカリ 日本のごはん
- 製造者:越後製菓(株)
- 商品名:新潟県産コシヒカリ 日本のごはん
- 内容量:120g
- 価格:298円
- カロリー(1パック):173kcal
- 原材料名:うるち米(新潟県産)
- おすすめ評価:★★★☆☆(2点)
内容量はちょっと少なめの120gですが、他にはないお茶碗型の形状が使いやすそうです。
120gはコンビニおにぎリ1個分とちょうど同じ。
高齢者や小食の方、ダイエット中の方にはちょうど良い量目かもしれません。
簡易包装でパックが薄く、ゴミがかさばらないのも良いですね。
1個当たりの値段も75円と安く、好感が持てます。
味の方ですが、開封時にややパック臭があり、水っぽいせいか米同士がくっつきます。
コメ自体の風味はあまりありません。
薄くて頼りない感じのパックですが不思議と米粒は残りにくく、このままお茶碗にのせれば熱くなくお茶碗も汚れず良い感じに。
おにぎりを作る時は、真ん中に具を入れてパックごと軽く握ればできあがり。
使い勝手はピカイチかもしれません。
パックごはんの容器について
容器のまま食べるならよいですが、ごはんを移し替える時気になるのがパックに残る米粒です。
パックにベタベタ米粒が残ると、移し替えるのが面倒に感じてしまいますよね。
各社とも、パッケージにはさまざまな工夫が凝らされていますが、圧倒的に米粒が残りにくかったのがサトウのごはんです。
どの商品もパックから一粒残らず滑り落ち、そのなめらかさときたら感動すら覚えるほど。
パックを見ても、特別秘密があるようには見えないのですが不思議です。
他には、越後製菓(株)新潟県産コシヒカリ日本のごはんもご飯離れが良かったです。
逆に、ベタベタくっついてしまいがちなのが(株)ウーケ製造のごはん。
パック中央が盛り上がっている点以外はサトウとそれほど差が無いように見えますが、ウーケ製造のゆめぴりか、富山県北アルプス…、タニタ食堂の3つはどれも米粒が残りやすかったです。
東洋水産も米粒が取れにくかったですね。
また、パックに溝が入っている「パパっとライス」
細かい穴があいている「CGC おいしいごはん」
はウーケ以上サトウ未満といったところです。
タイプ別おすすめパックごはん
では、最後におすすめパックごはんの発表です。
今回はランキング形式ではなく、タイプ別におすすめをピックアップしてみました。
風味重視なら
サトウのごはん 魚沼産コシヒカリ
サトウのごはん 新潟コシヒカリ
コスパ重視なら
サトウのごはん 北海道ななつぼし
安さ重視なら
CGC おいしいごはん
富山県北アルプスの天然水仕立てふんわりごはん
使い勝手重視なら
パパっとライス
新潟県産コシヒカリ日本のごはん
固めのごはんが好きなら
サトウのごはん 北海道ななつぼし
東洋水産ふっくらごはん
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まとめ
今回、パックごはんをいろいろ食べ比べてみましたが、温かいご飯がいつでも食べられるのは想像以上に便利でした。
ご飯を炊き忘れたり、ちょっとだけご飯が足りないなど「しまった!」という時、パックご飯があるととても心強いです。
今まで非常食ぐらいに考えていたのですが、スーパーでご飯を買うより安い値段で長期保存もできるなら、常備しておいて損はありません。
高齢のご両親や一人暮らしの方へ送ったら、喜ばれるのではないでしょうか。
炊き立てご飯の良い香りこそありませんが、容器の嫌な臭いがご飯にうつることもなく十分満足してもらえると思います。
食べたことのない方は、ぜひこの機会にパックごはんを試してみてみてはいかがでしょうか。
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