酵母にこだわった京都の日本酒を飲み比べ!京都酵母SAKEセレクション

京都酵母SAKEセレクション

海外で日本酒の人気が高まっているそうですね。

日本食は以前から外国でブームと聞いていましたが、なんでも近年それに合わせる日本酒も脚光を浴びているのだとか。

コロナ禍にもかかわらず、2022年度は輸出金額・数量共に過去最高を記録しています。

先日たまたま見たテレビでも、輸出向け日本酒のニュースを取り上げていました。

そこでは、試飲している外国人たちが口々に「ワインみたい」「フルーティー」「美味しい」などとコメントをしているではありませんか。

米なのにフルーティ?ワインってどういうこと?

これまで日本酒をフルーティーと感じた事はなかったけどな。外国人はそう感じるのかもね。

などと見ていると、お酒は酵母によって風味が変わるため、フルーティーな風味の日本酒もあるとのこと。

ワインのようにフルーティな日本酒…激しく気になりますよね。

実は私、若かりし頃調子に乗ってひどい目に遭って以来、長らく日本酒を封印していたんです。

しかし、これを聞いてしまった以上飲まずにはいられません。

解禁!解禁!

ただ実際どれを選べば良いのかわかりません。

ならば少量ずつ飲み比べられるのが良さそう…。

ということで、リカーマウンテンさんのオンラインショップで飲み比べセットを購入することにしました。

それが「京都酵母SAKEセレクション」です。

京都酵母SAKEセレクションとは?

京都酵母SAKEセレクション

内容は300ml×5本セット。価格は3,980円(税込4,378円)とお手頃です。

1200セット限定生産というのも特別感があります。

この飲み比べセットの魅力的な点は、酒蔵メーカーも使用する酵母もみな違うところ。

日本酒は酵母で風味が変わるそうですが、こちらは京都市産業技術研究所が独自に開発し、京都の酒蔵に限定して分譲している「京都酵母」5種類が使われています。

それぞれ違う酵母、違う酒蔵で作られた日本酒なら、日本酒オンチの自分でも味の違いがわかるかも。

届いた箱を早速開けると、外箱は優しい色合いの模様が規則正しく並び、合間に小さな京都のモチーフが散りばめられていました。

京都酵母SAKEセレクションの外箱

セットの名前が「酒」でなく「SAKE」になっているあたりも京都らしいというか。

古くからの伝統を守りつつ、新しい事にチャレンジする京都らしさが感じられます。

では早速同封の香味マップを参考にしながら、飲み比べを始めましょう。

香味マップ

香味マップの他にも、それぞれのお酒ごとにプロの<きき酒コメント>が添えられてました。

ただ、これを最初に見てしまうとそのコメントに影響されてしまいそう…。

なのでここはあえて読まずに飲んでみて、先に正直な<感想>を、その後<きき酒コメント>で答え合わせという順で進めます。

万が一全然違っても、それは個人の感想と言う事で大目に見てくださいませ。

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no1 京の琴

no1 京の琴
  • 使用酵母:no1 京の琴
  • 製造者:玉乃光酒造 玉乃光
  • オススメの飲み方:涼冷え 15度前後
  • アルコール分:16度

個人的感想

15℃前後が飲み頃とのことで、常温で頂きました。

口に含むと日本酒の香りの後に爽やかでフルーティーな香りが…。

外国人が言っていたのはこのこと⁈米がフルーティーとは不思議でしたが、本当でした。

これが酵母の香りなのでしょう。

適度な酸味と甘みが口に広がります。軽い口当たりで、香りや味は飲んだ後にすっと消えます。

飲み続けると後味にほんのり甘さが残ります。

きき酒コメントとの答え合わせ

口中で華やかな香りと、しっかりとしたボディを感じます。甘味は少し低めで、酸味とうま味が強いですが、後味のキレが良く、心地よい渋味が残ります。脂ののったホッケの開きや焼き白子との相性は抜群。

素人の感想もなかなかイイ線いってるではないですか。

華やかな香りと言われると、なるほどそんな感じです。

飲んだ後スッとなくなるのが、いわゆるキレの良さってやつでしょうか。

口の中に甘さが残ったように感じたのは、渋みだったもよう。

香味マップによると、京の琴は「華やかな香り」+「コク・旨味」です。

個人の好みになりますが、おすすめ度は★★★★☆(4点)

名前は琴の音色のような多彩な酒を造ってほしいという想いからつけられたそうです。

青リンゴのような香りが特徴で香りとコクのある日本酒とのこと。

no2 京の華

no2 京の華
  • 使用酵母:no2 京の華
  • 製造者:増田徳兵衛商店 月の桂
  • オススメの飲み方:常温 20~25度前
  • アルコール分:15度

個人的感想

常温で飲みました。こちらもフルーティーな香りがありますが、no1京の琴に比べると熟した果実のようなまろやかな香りです。

口当たりも「さっぱり」より「まったり」で、尖った所のない全体的に成熟した味わいです。

きき酒コメントとの答え合わせ

鼻を近づけると芳醇なバナナの香りを感じます。甘味と酸味のバランスが良く、少し熟成感もあり、全体の味の調和がとれています。ブリやサーモンの刺身、香ばしい甘えびのから揚げとともに、いかがでしょうか。

なるほど、バナナの香りですか。

確かに熟した果実のようなまったりとした甘い香りでした。

熟成感はかなり感じていましたので納得。

香味マップでは「コク・旨味」+「華やかな香り」に位置しています。

おすすめ度は★★★★☆(4点)

バナナのような香りが特徴の「京の華」は、華(はな)とバナナの両方をかけあわせて考えられた名前だそうです。

no3 京の咲

no3 京の咲
  • 使用酵母:no3 京の咲
  • 製造者:ハクレイ酒造 白嶺
  • オススメの飲み方:雪冷え 5度前後
  • アルコール分:12度

個人的感想

おすすめが5℃前後なので、冷蔵庫で冷やしてからいただきました。

酸味があり非常にフルーティーな味わいです。冷やして飲んだこともあり、白ワインにかなり近いと思いました。

軽くさっぱりしたのど越しで、グイグイ飲めます。

日本酒らしからぬフレッシュでオシャレな味です。

それなりに甘みがありますが、すっきりしていて後に残りません。

きき酒コメントとの答え合わせ

果実のようにジューシーな酸味があります。口に入れると甘酸っぱさを強く感じますが、後味はキレが良くすっきり。ジビエ料理と合わせると、独特のクセを酸味が抑えてくれます。食後酒としてデザートと合わせても◎

思った通り、果実のような酸味とあります。

すっきりとキレの良さも同感です。

ワインと日本酒の中間のような味わいで、個人的にかなり気に入りました。

おすすめ度は★★★★★(5点)

香味マップによると、「すっきり・キレよい味わい」+「上品な香り」です。

果物にも含まれるリンゴ酸が豊富で、マスカットのような香りとすっきりとした味わいが特徴とのこと。

花が咲いたような香りがすることから、京の咲と名付けられました。

no4 京の珀

no4 京の珀
  • 使用酵母:no4 京の珀
  • 製造者:齊藤酒造 英勲
  • オススメの飲み方:ぬる燗 40度前後
  • アルコール分:15度

個人的感想

ぬる燗がおすすめと言う事で、その通り温めました。

香りも味もいわゆる日本酒らしい日本酒です。

今まで飲んだ上記3種類は日本酒の香りに加え独特の華やかな香りがありましたが、これは日本酒の香りのみ。

no2の京の華と度数は同じでも、燗して飲んだせいか内蔵に沁みる感じが強いです。

飲み口はスッキリで後味に余分なものは残らず、馴染みのある日本酒の味です。

きき酒コメントとの答え合わせ

香りは穏やかですが、口中で甘味とうま味が膨らみます。飲み込んだ後に奥行きのある酸味と苦味の余韻がじんわりと残ります。もつ煮込みやだし巻き、西京焼きと一緒にいただくと、料理のうま味をより引き立てます

残念ながら良く知った日本酒の味という以外、細かい事はまったくわかりませんでした。

ただ、この日本酒には昔ながらの日本の味が良く合いそうと思った点は合ってましたね。

万人受けする定番の味だと思うので、おすすめ度は★★★★★(5点)

香味マップでは「コク・旨味」+「上品な香り」です。

京の珀は燗酒用に開発した酵母で、うまみの元のコハク酸を多くつくるそうです。

名前はコハク(琥珀)の珀に由来。

no5 京の恋

no5 京の恋
  • 使用酵母:no5 京の恋
  • 製造者:松井酒造 神蔵
  • オススメの飲み方:花冷え 10度前後
  • アルコール分:13度

個人的感想

常温で一度飲み、翌日冷やしてもう一度飲みました。

おすすめは10度前後とのことで、冷やした方が好みでした。

香りはフルーティーで甘みと酸味を強く感じます。

今まで飲んだ4種類の中で、口に残る甘みはこれが一番強く感じました。

甘口の白ワインのような後味で、女性受けしそうな味です。

きき酒コメントとの答え合わせ

華やかですっきりとした香りが口中に広がります。初めは甘味と酸味をしっかりと感じ、この甘味の余韻が長く続くので、食前酒にも最適です。燻製チーズや魚の香草焼きなど、独特な風味との相性は絶妙です。

コメントにもあるように、やはり甘みの余韻が続くのが特徴のようです。

おすすめ度は★★★★☆(4点)

香味マップでは、「華やかな香り」+「すっきり・キレよい味わい」です。

豊かな果実の香りが特徴の京の恋、名前の由来は甘酸っぱい初恋のイメージからだそうです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回「京都酵母SAKEセレクション」で酵母の違う日本酒を飲み比べ、酵母の違いでこんなに味が違うことを大いに実感しました。

ワインのようなフルーティーな香りのものが多く、京都を訪れた外国の方にも喜ばれそうなセットだと感じました。

皆さんは普段日本酒を選ぶ時、どういった基準で選んでいますか?

多くの方が吟醸や大吟醸といった種類を基準に選んでいたのではないでしょうか。

日本酒は、どの酵母を使うかで香りや味が大きく変わります。

吟醸や大吟醸という種類を基準に選ぶだけだと好みの味かどうかはわかりません。

これからは、日本酒もワインのように酵母の香味で選ぶ時代がやって来るといわれています。

今まで気にしていなかった方は、今後日本酒の酵母に注目してみてはいかがでしょうか。

酵母による味の違いに興味のある方は、ぜひ一度「京都酵母SAKEセレクション」を試してみてくださいね。

→ 京都酵母SAKEセレクションはこちらから



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