今回の比較は「わさび」です。
わさびって、日本だけのものだと思っていましたが、実は最近外国で日本のわさびが流行っているそうですね。
逆に日本のスーパーでは、最近サビ抜きがスタンダードになっていたりします。
このままだと日本ではわさび離れが進み、外国ではわさび人気が高まるという不思議な現象が起きるかもしれません。
皆さんはわさびが好きですか?
私はやっぱり寿司にはわさびが欲しいなあ。
しかしながら実は私、どのメーカーの何というわさびを使っているか知りませんでした。
あれれ?自分で買ったのに。だって、どのパッケージも良く似ているんですもの…。
今まで同じだと思っていたけど、実は違う商品だったかも。
パッケージのロゴや絵柄が似ていると何かと問題になるのに、わさびは大丈夫なんでしょうかねえ。
今回は、主要メーカーのわさびを中心に、10種類徹底比較します!
目次
わさびに関する基礎知識「生わさび」と「本わさび」の違いとは?
チューブわさびは大きく分けて「生わさび」と書かれている物と「本わさび」と書かれている物の2種類がありますね。
まず、生わさびの「生」は、非加熱という意味ではありません。
粉わさびではなく、すりおろしたわさびを使っているという意味です。
また、西洋わさびに対して日本原産のものを「本わさび」と呼びます。
原料のわさびに占める本わさびの割合が、50%未満なら「本わさび入り」と表示、原料のわさびに占める本わさびの割合が、50%以上のものは「本わさび使用」と表示されます。
今まで気にしたことのなかった方は、今後わさびを購入する際、本わさび「入り」なのか「使用」なのか、パッケージを確かめてみてくださいね。
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チューブわさびといえばS&Bが有名だけど…
さて、わさびと聞いて一番に思い浮かぶメーカーがS&Bでしょう。
S&Bからは、現在4種類のわさびが発売されています。
エスビー食品は1970年に日本で初めて、チューブ入り香辛料を発売しました。
それまでは粉のわさびやからしを家庭で練って使っていたんです。
今の若い人はきっと、粉わさびを練った事ないだろうなあ。
では、そんなS&Bのチューブわさびから順に比べてまいりましょう。
S&B おろし生わさび
- 原材料:本わさび、西洋わさび、コーン油、砂糖、食塩、でん粉 / ソルビット、セルロース、酸味料、香料、増粘剤(キサンタン)
- 価格:89円(ドラッグストアモリ)
- 辛さ:★★★☆☆(3点)
価格は安いですが、しっかり本わさび使用(わさび原料における本わさびが50%以上)です。
わさびの風味はかなり本格的。ツーンとした辛さ、刺激も充分です。
辛みだけでなく、後から来る甘みとのバランスも良いですね。醤油と合わせた時の溶けやすさも滑らかだし、コスパ抜群です。
さすが定番商品、安定の美味しさです。
S&B 本生 本わさび
- 原材料:本わさび、食塩、コーン油、ソルビット、加工デンプン、トレハロース、セルロース、香料、酸味料、増粘多糖類
- 価格:138円(エレナ)
- 辛さ:★★★★☆(4点)
こちらは、使用するわさびが100%本わさびの高級タイプ。着色料は使用していません。
きめ細かな滑らかさが特徴ですが、わさびの繊維感もしっかり残っています。
醤油にも溶けやすいですね。
おろし生わさびよりもツーンとした辛さが鼻に抜けます。
鼻に抜ける辛さが好きな方には、こちらがおすすめ。
さわやかな辛さです。
S&B 本生 きざみわさび
- 原材料:本わさび、乳糖、食塩、西洋わさび、コーン油、でん粉、ソルビット、酒精、香料、酸味料、増粘多糖類、着色料(紅花黄、クチナシ)
- 価格:204円(エレナ)
- 辛さ:★★★☆☆(3点)
ツーンとした辛さは控えめで、粗く刻んだ茎のシャキシャキとした食感が楽しめます。
西洋わさびもブレンドされているためか、全体的に味はマイルドです。
塩辛さも気にならず、甘みとのバランスも良い感じ。合成的な旨味ではなく、素材の美味しさを味わえます。
ツーンとした辛さが欲しい人には物足りないかもしれませんが、万が一つけすぎても安心。
どなたにも美味しく味わっていただける感じです。
S&B 名匠 にっぽんの本わさび
- 価格:267円(エレナ)
- 原材料:本わさび、コーン油、食塩/ソルビット、環状オリゴ糖、セルロース、酸味料、香料、増粘剤(キサンタン)
- 辛さ:★★★☆☆(3点)
わさびの産地として有名な長野県の清流で育った本わさびを使用し、国内で製造しています。
本わさび本来の香りと辛味にこだわったわさびです。
すりおろした本わさびの繊維質が含まれ、おろしたての味わいです。
甘みを加えていないので、素材の味そのままを楽しめます。
少し高価ですが、本物のわさびってこんな感じだったはず。
本物に近い味だと思います。
ハウス おろし生わさび
- 原材料:西洋わさび、でんぷん、砂糖調製品、植物油脂、食塩、本わさび、ソルビトール、ミョウバン、香辛料抽出物、安定剤(キサンタンガム)、酒精、香料
- 価格:122円(エレナ)
- 辛さ:★★★★☆(4点)
ハウスのおろし生わさびは、本わさび入り(本わさび使用率50%以下)タイプです。
着色料は使用していません。
繊維感が少なく、滑らかな舌触りが特徴です。
メーカーによると、醤油溶け、口溶けの良さにこだわっているようです。
本わさびのブレンド率は50%以下ですが、鼻に抜ける辛さは結構きつめ。
後味には甘みも感じます。
ハウス 特選本香り 生わさび
- 原材料:本わさび、食塩、砂糖調製品、植物油脂、でんぷん、ソルビトール、セルロース、ミョウバン、環状オリゴ糖、酒精、香辛料抽出物、安定剤(キサンタンガム)、香料
- 価格:144円(ドラッグストアモリ)
- 辛さ:★★★★☆(4点)
先ほどの商品は本わさび入りですが、こちらはれっきとした本わさび使用です。
ツーンと鼻に抜ける辛味は同じように強いですが、後味に甘みがあるので、ただ辛いだけではありません。
低温でわさびをすりおろす「香りおろし製法」が採用されており、香りを重視したわさびです。
ハウス 料亭 生わさび
- 原材料:本わさび、食塩、植物油脂、でんぷん、ぶどう糖、ソルビトール、セルロース、環状オリゴ糖、ミョウバン、増粘剤(加工デンプン)、 香辛料抽出物、安定剤(キサンタンガム)
- 価格:225円(ヨドバシドットコム)
- 辛さ:★★★☆☆(3点)
長野県安曇野で栽培されたわさびを使用した練りわさびです。
使用しているわさびは100%本わさび。
無香料なので、他の練りわさびに比べると香りは控え目ですが、その分わさびの自然な香りが楽しめます。
辛さもマイルドなので、ツーンとするのが苦手な人でも大丈夫です。
カメヤ おろし本わさび
- 原材料:本わさび(静岡県産)、澱粉、食塩、植物繊維、食用植物油脂、ソルビット、香料、クチナシ色素、酸味料、(原材料の一部に大豆を含む)
- 価格:270円(ヨドバシドットコム)
- 辛さ:★★★☆☆(3点)
伊豆のわさび屋さん「カメヤ」の練りわさびです。
古くからわさびの栽培が盛んな静岡県で、原材料に地元の本わさびだけを100%使用しています。
今回比較した10種類の中で、食感や見た目がおろしたてのわさびに一番近いように思いました。
水分は少な目ですが、繊維感はたっぷりあります。
ツーンとした辛さは比較的控えめ。そのまま食べても美味しいです。
ムソー 生わさび
- 原材料:還元水飴、西洋わさび、本わさび、食塩、植物油脂、植物繊維、りんご酢、着色料(紅麹、クチナシ)、香辛料抽出物
- 価格:339円(amazon)
- 辛さ:★★★★★(5点)
チューブ入りのわさびは、添加物が多く含まれた商品が多いですが、ムソーの生わさびは無添加にこだわって作られています。
くすんだ色で見た目があまり良くないのは、無添加だから。
必要最低限の原材料だけを使用しているので、その分わさび本来の香りを楽しめます。
他のわさびの多くには甘みが加えられていますが、こちらは甘さがないため辛味がストレートに伝わります。
鼻に抜けるツーンとした辛さと舌の上に残る刺激は、今回比較した中で一番キツイです。
一度にたくさん口に入れると、悶絶します。
田丸屋 静岡本わさび
- 原材料:本わさび(静岡県産)、マルトース、食塩、食用植物油脂、小麦食物繊維、ソルビトール、セルロース、加工でん粉、香辛料抽出物、環状オリゴ糖、酸味料、酸化防止剤(V.C)、安定剤(キサンタン)
- 価格:550円(amazon)
- 辛さ:★★★☆☆(3点)
こちらも静岡県のわさび屋さんですが、田丸屋はわさび漬けが有名ですね。
チューブわさびに使っているわさびも、静岡県の本わさび限定です。
無着色・無香料で、わさびの香りと繊維感が本物のおろしわさびに近いです。
後味のほのかな甘みもいい感じ。
ツーンとした辛さや極端な刺激がないので、安心して食べることができます。
わさびのおすすめランキング
さて、これだけ食べ比べれば、さすがに違いが分かるでしょ、と思って挑んだわさび10種類比較。
最初に申し上げておきます。はっきり言って難しいです。
なぜなら辛いから。
沢山食べると鼻の奥がツーンと痛いし、涙が出ます。
少なすぎると味を判別する前に、風味がなくなります。
うーん、適量が難しい。
香りを味わうにも、わさびの香りって一瞬なんですよね。
しかしながら試食を重ね、やっとのことでおすすめベスト5を選んでみました。
皆さまのご家庭のわさびは、ランキングに入っているでしょうか?
では、発表です。
第5位:S&B おろし生わさび
たった98円で本わさび使用、そしてこの味。
コストパフォーマンス抜群です。
さすが長年愛されてきた商品だけの事はあります。
確かにちょっとお高いけど、本物のわさび感を十分味わえます。
高級なお刺身や新鮮なウニにはこのわさびを合わせたい!
伊豆を訪れると、道中あちこちでわさび屋さんを見かけます。
そんな伊豆のわさび屋さんがこだわったチューブわさび、有名メーカーとはまた違ったわさびが楽しめます。
田丸屋のわさび漬け、美味しいですよね。
田丸屋さんのチューブわさびは、爽やかな辛味とマイルドな後味が絶妙なバランスです。
本物だ!
これこそ自宅でおろしたわさびですよ!
鮫皮のフワフワ感はなくても、おろし金でガリガリおろした生わさびってこんな感じだよね。
そういうわさびです。
値段も決して高くないのにおいしいんです、これが。
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さいごに
いかがでしたでしょうか?
美味しいお刺身とわさびは黄金の組み合わせ。せっかく高級なお刺身も、気の抜けたわさびでは台無しです。
ここぞという時は、是非わさびにもこだわって見てください。
と書きながら、何気なく家のわさびを確認したところ、なんと今回比べた中にはないわさびが入っていたではありませんか!
しかも賞味期限切れてる!
今後は私もしっかり表示を確かめて買うことにします…
参考にさせて頂きました~!
ありがとうございますっ!