今回比較する商品は、正田醤油のおちょぼ口醤油シリーズ5種類です。
「おちょぼ口醤油」とは何かというと、液だれしにくいように注ぎ口が細くとがった卓上専用容器に入った小さめのお醤油のことです。
注ぎ口が尖っていることから「おちょぼ口」という名が付いていまして、これが使ってみたところすごく良いのです。
まず、一滴から必要な量だけ注げます。なので、簡単に注ぐ量の調節ができます。
また、液だれや液ハネがしにくいので、最後まで注ぎ口やボトルの周りがきれいなまま使えます。また、液詰まりもしません。
小さな子供さんや高齢者の方でも、こぼしたり出し過ぎたりする心配がなく、安心して使えます。
量も多すぎず少なすぎず、卓上で使うのにちょうど良い大きさです。
このように、容器の使いやすさが大きな特徴ではあるのですが、このシリーズにはもう一つ特徴があるんですよ。
そこが、今回このシリーズを取り上げようと思った大きな理由なのですが…。
実はこの醤油、他では見ない変わった味のラインナップがあるんです。
果たして、それらの醤油はどんな味がするのでしょうか?では早速試食してみることにしましょう。
最初は、当り障りのない所からまいります。
おちょぼ口だし正油
- メーカー:正田醤油
- 商品名:おちょぼ口だし正油
- 内容量:150ml
- 価格:235円(税込)
- カロリー(大さじ一杯あたり):17kcal
- おすすめ度:★★★★★(5点)
家に一本あると便利なかつお風味のだし醤油です。
このシリーズは全てボトルにヘタウマなイラストが描かれているのですが、それもまたカワイイです。
だし醤油のイラストはおちょぼ口の子供でしょうか。
小皿に出してみると、色は薄めで質の良さそうな醤油です。
舐めてみると、最初は舌先にスッキリした醤油の味を感じ、後からカツオのだしの香りが鼻に抜けました。甘すぎず上品な味です。
ホームページの商品説明によると「穏やかな香りの火入れ醤油(超特撰タイプ)を使用ししょうゆの香ばしい香りと旨味を感じつつ、だしの風味を活かすベストなバランスに仕上げました。」とあります。
焼いた厚揚げにかけて食べてみた所、だしの旨味が加わってただの醤油をかけて食べるよりずっと美味しく感じました。
ほうれんそうのお浸し、冷ややっこ、卵かけごはんにも良く合います。
普通の醤油代わりに、どんなものにでも合わせられると思います。
スポンサーリンク
おちょぼ口おさしみ正油
- メーカー:正田醤油
- 商品名:おちょぼ口おさしみ正油※販売終了品
- 内容量:150ml
- 価格:235円(税込)
- カロリー(大さじ一杯あたり):19kcal
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
たまりしょうゆを使った旨味とコクのあるしょうゆです。色が濃く、粘度も高めです。
九州地方の醤油によくある後味に甘みの残るタイプの醤油です。
残念ながら、購入してから記事を仕上げるまでの間に販売終了してしまったようで、現在は購入できません。
醤油の濃厚な香りとまろやかな塩気で、青魚や脂のよく乗った刺身に合いそうです。
卓上用の小さな刺身醤油は、お刺身やお寿司が好きなご家庭なら一本あると便利ですね。
販売が再開されるのを期待します。
ここから先がお待ちかね、変わりだねのお醤油です。
おちょぼ口カレー風味の正油
- メーカー:正田醤油
- 商品名:おちょぼ口カレー風味の正油
- 内容量:150ml
- 価格:248円(税込)
- カロリー(大さじ一杯あたり):32kcal
- おすすめ度:★★★★★(5点)
小皿に出した瞬間カレーの香りが広がりました。が、それだけではなく和風な香りも漂います。
カレー?はたまた醤油?見た目は黄色味を帯びて、醤油よりもカレーに近いです。
液体の中にカレーのスパイスらしき細かなツブツブも見えています。
口に入れると、あれ?甘い?けれども喉の奥にはピリッと辛さも来ます。
醤油らしい香りは結構ありますが、醤油の味はあまり感じません。醤油というより、甘めのカレー味のタレ。
タレだけ舐めると、甘くてしょっぱくて辛い、どっちつかずの感じで違和感があります。
ところが、焼いた肉や茹でた野菜にかけて食べてみたところ、不思議と何にでも合ってしかも美味しくなるのです。
こちらは新玉ねぎをレンチンしただけのものですが、カレー風味のこの醤油をかけて食べてみたところ、最初感じたタレの甘さは感じず、マイルドなカレー風味で玉ねぎの甘さが際立ち、とても美味しくなりました。
なるほど、これなら単調になりがちな肉や野菜が簡単に味変できますね。
意外や意外、これはなかなか使えそう。甘口なので小さな子供さんでも大丈夫です。
ホームページには、カレー風味生姜焼き、カレー炒飯、ツナカレートースト、カレー風味ポテトサラダなどのレシピが載ってました。
料理に使うのはもちろん、ちょっとかけるだけで簡単にカレー味にできて便利です。
おちょぼ口バタマヨ正油
- メーカー:正田醤油
- 商品名:おちょぼ口バタマヨ正油
- 内容量:150ml
- 価格:248円(税込)
- カロリー(大さじ一杯あたり):20kcal
- おすすめ度:★★★★★(5点)
カレー風味の醤油もびっくりでしたが、これまた不思議なバタマヨ醤油。
バター醬油味、醤油マヨはレシピサイトなどで時々見かけますが、バターとマヨと醤油のミックスってアリなんでしょうか?
結果から言うとアリです。大ありでした。
こちらは、「醤油をベースにマヨネーズ調味料を配合することにより、味の深みとコクを付与し、しっかりとした味つけができる調味料です。醤油を使う感覚で調理の仕上げができ、際立つバターの香りとマヨ風味の濃厚なコクに仕上がります。こってりとした味つけ料理の仕上げはこれ1本!焼もろこし風おにぎり、バタマヨベーコンポテト、バタマヨキノコの焼うどん、ホタテのバタマヨ炒めご飯、バーベキュー料理にも相性抜群」だそうです。(ホームページより)
見た目は、ちょっと濁った醤油といった風であまり美しくはないのですが、食べてみると思った以上にバターの香り。
甘さはなく、醤油の味もしっかり効いています。マヨネーズは風味とコクを感じるぐらいで酸味はありません。
今回は茹でたじゃがいも、鮭のムニエル、げそ焼にそれぞれかけて食べてみました。
一番はゲソ焼!
ただ焼いたイカにこの醤油をかけただけで、驚きの美味しさです。
イカの旨味にバターの風味と醤油味が絡み合い、クセになります。
これからイカを食べる時はバター醤油で決まりです。
おちょぼ口うめ正油
- メーカー:正田醤油
- 商品名:おちょぼ口うめ正油
- 内容量:150ml
- 価格:248円(税込)
- カロリー(大さじ一杯あたり):35kcal
- おすすめ度:★★★☆☆(3点)
薄いピンクのとろみのあるタレです。よく見ると梅の果肉らしきものが混ざっていますね。
見た目に醤油らしさは全くありません。実際に食べてみても、醤油の味は感じませんでした。
商品説明によると、「なんにでも相性の良い梅の風味を生かしました。紀州南高産の梅干しとかつお風味のあまずっぱい、和風の風味が食欲をそそります。塩分も6.6%と控えめです。冷奴や和え物を梅味の風味に仕上げたり、揚げ物にかけるとさっぱりとした口当たりに仕上げます。」とあります。
醤油ではなく、梅かつお味のタレと思った方が良いかもしれません。
味はかなり甘めで、酸味は控えめ。カツオのだしがよく効いています。
ドレッシング代わりに野菜にかけたり、和え物の味付けに使うのが良さそうです。
公式ページには、長芋の梅サラダ、豚肉大葉のロールカツ、株の浅漬け梅風味などのレシピがありました。
低温調理した豚ヒレ肉にかけて食べてみましたが、ちょっと甘すぎのような気が。
カツオだしと豚肉の旨味の相性がイマイチだったのか、思ったより味がぼんやりして一味足りない感じでした。
個人的にはもう少し甘さ控えめ、酸味強めでも良かったかなと思います。
正田醤油のおちょぼ口醤油シリーズおすすめランキング
では、最後に恒例の個人的おすすめランキングの発表です。
第5位:おちょぼ口うめ正油
個人的にちょっと甘すぎるかな、という感想です。酸味が苦手な人には良いかもしれません。カツオの風味もかなり効いています。
第4位:おちょぼ口おさしみ正油※販売終了品
美味しくないのではなく、あくまで普通ということです。刺身にはとても良いです。
第3位:おちょぼ口カレー風味の正油
何にかけても、もれなく美味しくなるという便利さが良いです。ほんのちょっとかけただけでも、たちまちカレー味になります。カレーって万能調味料だったという事を思い出させてくれる商品です。液体のカレー調味料って、ありそうでなかったですよね?
第2位:おちょぼ口だし正油
普通だけど美味しいです。しかも万能!常に食卓に置いておきたいです。
第1位:おちょぼ口バタマヨ正油
意外性があって美味しいです。淡泊な味のものにかけると、コクと風味が増します。魚介類に特におすすめですが、茹でた野菜とも良く合います。
スポンサーリンク
まとめ
いかがでしたでしょうか?
正田醤油といえば以前取り上げた、お肉を特製ソースで味付け冷凍し、使いたい時にそのまま調理できる「冷凍ストック名人」を販売している会社です。
冷凍ストック名人を買う時、ちょうどこの「おちょぼ口醤油」が目にとまり、それ以来気になっていました。
今回試したところ、醤油とは言えないものもありましたが、卓上用のタレとしてとても役立ちました。
特にバタマヨ醤油とカレー風味の醤油は、単調な味付けになりがちな野菜や肉を手軽に美味しい1品に変えてくれる優れものだと思います。
バター醤油もカレー味も、調理中の味付けとしてはよくある味ですが、一つの調味料として卓上ですぐに使えるのがありがたいです。
また、既に完成しているレトルトや出来合いの総菜と違い、家で調理したものにちょっとプラスして味を調節できるのが良いですね。
新しい商品には思わぬ発見があります。
皆さんも機会があれば変わった味の醤油を試してみてください。
コメントを残す