カレーライス、オムライス、ハヤシライス、ガーリックライスなど、○○ライスという名の食べ物は色々ありますね。
皆さんだったら○○ライスの○○の箇所に何を入れますか?一番先に思いつくのはやっぱりカレーライスでしょうか?
カレーライスはカレーとライス、オムライスはオムレツとライス(チキンライス)、ガーリックライスはニンニク入りライス。
そういえば、ラーメンライスなんてのもありますね。ラーメンとご飯は別々ですが。
そこで謎が深まるのがハヤシライスです。
ハヤシライスのハヤシって何?ご飯の上にかかっているモノがハヤシなのでしょうか?
早速グーグル先生に聞いてみました。先生によると、ハヤシライスの語源はハヤシさんが考案した料理だからという説、ハッシュドビーフ・ウィズ・ライス(Hashed beef with Rice)が縮まって「ハヤシライス」になったなど、諸説あるようです。
なるほど、わかったようなわからないような。
語源がハッシュドビーフ・ウィズ・ライスだとするとハヤシライスとハッシュドビーフは同じものになりませんか?さらに調べてみるとハッシュドビーフとハヤシライスに明確な違いは無いとのこと。
ムムム…余計混乱するので一旦置いておいて、今回はパッケージにハヤシライスと書いてある自称ハヤシライスのルー8種類に絞って比較してみたいと思います。
個人的に、ハヤシライスはデミグラにトマトソースやケチャップなどを加えた親しみやすい味のもの、ハッシュドビーフはドミグラスソースがベースの高級感ある味のイメージがあったんですけどね。
味や作り方の違いではなかったのか。仕方ない、ハッシュドビーフは機会を改めて比較することにしましょう。
では、早速試食開始です。
目次
S&B とろけるはやし
- メーカー:S&B
- 商品名:とろけるはやし
- 内容量:160g(8皿分)
- カロリー(一皿あたり):106kcal
- 価格:181円
- おすすめ度:★★★☆☆(3点)
20種の国産野菜を圧力釜でじっくり煮込んだ野菜の旨みが特徴のハヤシライスソースとのこと。
「ローストガーリック」を増量し、「しいたけ」を追加することで、ごはんとの相性を高めてあるそうです。
食べてみると、トマト感を感じないデミグラスソース寄りの味です。デミグラ(ブラウンソース?)も焦げ感は少な目。
美味しいけどちょっと薄いというかコクがないというか、深みはないように感じました。
学校給食にあるような。癖のない優しい味です。
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S&B GOLDENハヤシライスソース
- メーカー:S&B
- 商品名:GOLDENハヤシライスソース
- 内容量:193g(10~12皿分)
- カロリー(一皿あたり):85kcal
- 価格:235円
- おすすめ度:★★☆☆☆(2点)
メーカーによると、香り豊かなスパイスとトマトのうまみがひきたつ濃厚な味わいのハヤシライスだそうです。
一口食べた時から、確かに他のハヤシライスにはないスパイスの香りを感じました。
ナツメグ?シナモン?ガラムマサラ…?カレーのような、そうでないような。
馴染みのあるトマト風味やデミグラ風味のハヤシライスを想像していると、見事に裏切られます。デミグラ感ともトマト感とも違いますね。
色はブラウンですが、全く新しい不思議な味がしました。
私の舌が変なのかと思って調べてみると、同じような意見を見かけましたので、元からこういう味のようです。
この味が好きという方もいると思いますので、好みの問題なのでしょう。ただ一般的なハヤシライスの味ではないと思います…
S&B チーズ好きの濃厚トマトハヤシ
- メーカー:S&B
- 商品名:チーズ好きの濃厚トマトハヤシ
- 内容量:165g(8皿分)
- カロリー(一皿あたり):108kcal
- 価格:198円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
「24ヶ月熟成パルミジャーノ・レッジャーノ」を加えて、味わいの一体感とコク、香りを引き立たせた新しいハヤシライスソース。
甘味と酸味が特徴の「スペイン産完熟トマト」と旨みが強い「イタリア産完熟トマト」の2種類のトマトのおいしさをバランスよく閉じ込め、味わい深いソースに仕立ててあるそうです。
デミグラスソースの味を感じない完全にトマト味タイプのハヤシソースです。
トマト味ベースですが、酸味が強いわけではないので酸味が苦手な方でも大丈夫。
トマトの旨味とチーズのコクで濃厚です。トマトベースなのでそのままパスタにも使えそうな感じ。
チーズが好きな方は、是非一度試してみると良いかも。
ハウス 完熟トマトのハヤシライスソース
- メーカー:ハウス
- 商品名:完熟トマトのハヤシライスソース
- 内容量:184g(10皿分)
- カロリー(一皿あたり):94kcal
- 価格:198円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
パッケージによると、トマトの濃厚な旨味と甘み、程よい酸味が特徴のまろやかなハヤシライスソースとの事。
デミグラスソース系のハヤシライスが多い中、こちらは名前の通りトマト味ベースのハヤシライスソースです。
見た目も他のルーより赤味が強く、味は洋食屋さんのケチャップ系ハヤシライスといえばわかりやすいでしょうか?
トマトの旨味と甘みが強く、酸味は気になりません。甘めでまろやかな味なので子供は好きだと思います。
デミグラ系よりケチャップ系ハヤシがお好みの方は、これを買えば間違いなしです。
ハウス こくまろハヤシ
- メーカー:ハウス
- 商品名:こくまろハヤシ
- 内容量:150g(8皿分)
- カロリー(一皿あたり):97kcal
- 価格:159円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
先ほどのケチャップ系ハヤシとは異なり、こちらはデミグラベースにトマトを加えたハヤシライスソースです。
デミグラの色は深い茶色で、短時間煮込むだけなのに長時間煮込んだようなコクと濃厚さを感じました。
デミグラとトマトのバランスが良いのでしょう、まろやかな中に深みを感じる味です。
トマト入りですが酸味はほとんど感じず、程よい甘みで美味しいです。
グリコ PREMIUM熟ハヤシ
- メーカー:グリコ
- 商品名:PREMIUM熟ハヤシ
- 内容量:160g(8皿分)
- カロリー(一皿あたり):106kcal
- 価格:168円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
完熟トマトの爽やかな酸味と熟成ドミグラスソースの濃厚なコクに、赤ワイン、ソテーオニオン、カカオマス等を加えたバランスが取れた深い味わいのハヤシライスソースとのこと。
食べてみると、デミグラが濃い!トマト風味のハヤシライスの対極にあるようなハヤシライスです
。ビーフシチューのような高級感、赤ワイン入りドミグラスソースの深い味わいにトマトのかすかな酸味と甘みを感じます。
大衆的なハヤシライスではなく、プレミアム感あふれるハヤシライスです。
平和食品(NID) まろやか熟成ハヤシ
- メーカー:平和食品(NID)
- 商品名:まろやか熟成ハヤシ
- 内容量:140g(8皿分)
- カロリー(一皿あたり):90kcal
- 価格:148円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
ドラッグストア向けオリジナルブランド(NID)のハヤシライスソースです。
大手メーカーの商品と比べて価格が安いNIDブランドですが、これがなかなかやってくれるんですよ。
NIDの商品は低価格でありながら、品質の良いものが多いです。
こちらのハヤシルーも、トマト感は少な目ながら、深煎りブラウンソースの香ばしい香りと深みのある味です。甘さ控えめで奥深い大人の味だと思います。
とろみが若干付きにくいように思いましたが、とろみがつきすぎてすぐに焦げるルーより扱いやすいかもしれません。
エバラ食品 横浜舶来亭ハヤシフレーク
- メーカー:エバラ食品
- 商品名:横浜舶来亭ハヤシフレーク
- 内容量:180g(6皿分)
- カロリー(一皿あたり):133kcal
- 価格:311円
- おすすめ度:★★★★★(5点)
横浜舶来亭のフレークは、カレーで使ったことがありましたがハヤシは初めてです。
横浜舶来亭シリーズの製造元がエバラということに今回気づきました。
焼き肉のタレが美味しいのは良く知っていましたが、カレーもハヤシも美味しいですね。
一袋(全量)使っても6皿分なので値段は割高に感じますが、フレークは量の調節がしやすく少量作る時にも便利です。
写真でもわかる通り、デミグラソースベースで、ビーフシチューのようなどっしりとした味わいです。トマト感はほとんど感じません。
甘さ控えめで大人の味のハヤシライスです。
今回食べ比べたハヤシライスを味で分類すると
いかがでしたでしょうか?
ハヤシライスのルーは、デミグラスソース味の強いタイプ、トマト風味の強いタイプ、中間のタイプ、オリジナル風味など、様々な味があるんですね。
今回比べた8種類を味で分類すると以下のようになります。
- デミグラタイプ:横浜舶来亭ハヤシフレーク、プレミアム熟ハヤシ、
- トマト風味タイプ:完熟トマトのハヤシライスソース、チーズ好きの濃厚トマトハヤシ、
- 中間タイプ>:こくまろハヤシ、まろやか熟成ハヤシ、とろけるハヤシ、
- オリジナルタイプ:ゴールデンハヤシ
市販のハヤシライスルーのおすすめランキング
さて、ハヤシライスの分類が終わったところで、ハヤシライスルーのおすすめランキングの発表です。
第5位:グリコ プレミアム熟ハヤシ
高級感あふれるデミグラソースの香りと濃厚なコクがあります。
第4位:ハウス こくまろハヤシ
デミグラスソースとトマトソースのバランスが絶妙で間違いない美味しさです。
第3位:ハウス 完熟トマトのハヤシライスソース
懐かしいケチャップ風味が食欲をそそるハヤシライスです。
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第2位:平和食品 まろやか熟成ハヤシ
ドラッグストアのプライベートブランド、値段が安く高品質で味は確かです。
第1位:エバラ食品 横浜舶来亭ハヤシフレーク
値段はちょっと高めですが、デミグラのどっしりとした旨味が他にはない味わいです。
→ エバラ 横濱舶来亭 ハヤシフレークをAmazonでさがす
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さいごに
ハヤシライスはカレーと違ってニンジンやジャガイモなど煮えにくい根菜が入らず、短時間でササッと作れるのがいいですね。
それぞれのルーの箱に書かれたレシピをよーく見ると、ルーを入れる前に煮込むタイプとルーを入れた後に煮込むタイプがあることに気づきました。
ルーを入れてから長く(と言っても10分ほどですが)煮込むのは焦げやすい気がするのですが、この作り方の違いに何か意味があるのでしょうか。
ちなみに、ルーを入れる前によく煮込むタイプが8個中6個、後によく煮込むタイプが2個で、この2つはどちらもハウス食品でした。
ハウスはその両方がおすすめランキングにランクインしていますので、後に煮込むのが美味しくなる秘訣だったりして…
さて、ハヤシライスのルーは、デミグラスソースやトマトソースとして使いまわしができる物が多く、常備しておくとハンバーグソースや煮込み料理などに役立ちます。
それぞれに味の特徴が違いますので、色々試して好みのものを見つけておくと良いですね。
今回は、パッケージにハヤシと書かれた物のみの比較でしたが、ハヤシライスとハッシュドビーフは同じものという説もあります。
次回はハッシュドビーフを比較する予定ですので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。
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