糖質制限、低糖質という言葉をよく聞くようになりました。
糖質と食物繊維を足したものが炭水化物。
主に、穀類、イモ類、砂糖、赤や黄色の野菜、根菜、果物などに多く含まれます。
糖質を制限する、低糖質食ということは、米はもちろん、パンや麺類など小麦粉を使ったものを控えることになるわけです。
私は昨年、糖質制限と週2回のパーソナルトレーニングを行い、2ヶ月で約8kg痩せました。
その時に役立ったのが、ローソンの低糖質パン!
ローソンは低糖質パンを多く発売しています。
今回は、その低糖質パン11種類を食べ比べてみました。
目次
ブランパン 2個入 ~牛乳使用~
まずは、シンプルで基本ともいえる「ブランパン 2個入 ~牛乳使用~」。
ブランは、小麦の表皮のことで、ふすまとも呼ばれます。
ふすまパンと言われているものも、ブランパンと同じだと考えて良いです。
小麦粉100gの糖質量が約70gなのに対し、ブラン(ふすま)の糖質量は約10gと低いので、低糖質パンにはブランがよく使われているのですね。
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム | 飽和脂肪酸 | コレステロール |
70kcal | 6.2g | 2.8g | 2.2g | 5.5g | 100mg | 1.0g | 5mg |
(1個あたり)
また、栄養成分表示外ですと、1個あたり乳酸菌を50億個含んでいます。人工甘味料・砂糖は不使用。
ブランパンは「まずい」という話も聞きます。
ブランには独特の風味があり、苦味やえぐ味を感じる、酸っぱいような香りを感じる、もそもそすると言われています。
ただ、成分的にはタンニンやアントシアニン、クロロゲン、カテキンなどと同じ部類の苦味、えぐみ、渋みなので、気にならない人、慣れる人、好きな人もいます。
バターや砂糖、乳成分をたっぷり使ったパンになじみがあると、「美味しくない」と感じてしまうのでしょうね。
ローソンのブランパンは、ブランパンの中では食べやすく作ってあると思います。
それでも、プレーンのブランパンは若干、風味が気になり、食べているうちにもそもそ感が強くなるので、サンドイッチスタイルにするのがオススメ。
ブランパンにレタス、卵、ボロニアソーセージを挟んでみました。
こうすると、ブランパン独特の風味や食感は、ほとんど気になりません。
ダイエットの面から考えると、野菜、たんぱく質も摂れるので、栄養バランスもアップします。
(ただし、マヨネーズたっぷりなどにすると脂質が上がるので注意してください。)
プレーンのブランパンは、そのまま食べるのではなく、何かを挟んだり、塗ったりするための調理用パンとしては心強い味方です。
1個あたり糖質2.2gは、かなり魅力的な低糖質ですしね。
物にもよりますが、一般的なロールパンの糖質量は14g程度のようです。
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ブランパン 2個入り ~チーズ~
プレーンのブランパンにチーズを混ぜ込んだ、チーズ入りのブランパンもあります。
ベースはプレーンと同じですが、中にダイスカットのチーズが練り込まれ、また表面にも粉チーズがトッピングされています。
袋を開けた瞬間、チーズの風味がふわっと漂うほど香り高く、ブランのにおいは気になりません。
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム |
74kcal | 6.3g | 3.5g | 2.0g | 4.7g | 140mg |
(1個あたり)
こちらもプレーン同様、1個あたり乳酸菌50億個を配合。人工甘味料、砂糖は不使用です。
ブランパン チーズは、そのままでも美味しく食べることが出来ました。
特に、上の粉チーズを焼き上げたものが香ばしく、チーズの塩気もブランにマッチしています。
「ブランパンはちょっと……」と思っている人は、ブランパン チーズから始めてみてはいかがでしょうか?
もちろん、こちらをサンドイッチにすると、さらに食べやすくなると思いますよ!
ブランのあんぱん
糖質を気にする人にとっては、あんぱんは「とんでもない!」と思う存在。
パンが糖質である上に、中の餡子も小豆で出来ているため、ダブル糖質なわけです。
現に、ある普通のあんぱんの糖質量は38gくらいあります。
それが、低糖質になっているなんて!
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム |
164kcal | 9.6g | 4.0g | 13.3g | 18.3g | 143mg |
「ブランのあんぱん」の糖質量は13.3g。これなら、我慢しなくても良いように思います。
ただし、断面を見ても判るように、お世辞にも「あんこぎっしり」とは言いがたい状態です。
「糖質制限中にも食べられるあんぱん」としては嬉しいですが、あんぱん好きには物足りないかもしれません。
餡は北海道産小豆を使っているということ。少し粒が残っている、こし粒餡みたいな感じでした。
餡の量が多くはありませんので、甘みや重さも軽めです。
そして、餡のおかげでブラン独特の風味もカバーされています。
あんぱん好きの人にも食べてもらいましたが、「コレで糖質が低いならアリだと思う。あっさりめで普通に美味しいよ。」と言っていました。
ブランのカスタードクリームパン
アンパンのみならず、クリームパンまでもブランで登場。
「ブランのカスタードクリームパン」は、一般的なクリームパンと形状が違います。
パンでクリームを包んでいるのではなく、平たいパンの3箇所にクリームが注入されているのです。
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム |
221kcal | 9.0g | 11.8g | 15.1g | 9.2g | 183mg |
最初にコレを見たとき、とても考えられているな!と感心してしまいました。
出来るだけクリームを少なくしつつも、クリームパンとしての満足感を感じさせる形状。
ローソンの「低糖質でクリームパンを作りたい!」という気持ちが伝わってきます(笑)
クリームは、ぼってりと濃厚で、かため。たまご感もあり、しっかりとしたカスタードクリームの甘みです。
パンの部分はしっとりめで、ブラン独特の風味が逆にクリームパンの中での塩気、香ばしさにも感じられました。
カロリーは、若干高めですが、たまの菓子パンとしては嬉しい存在になります。
ブランのスイートチョコロール ~クーベルチュールチョコ~
ブランでここまで出来るのか!と感動するのが「ブランのスイートチョコロール ~クーベルチュールチョコ~」。
こちらは、ブランを使いながらも、デニッシュ仕立てになっています。
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム |
235kcal | 9.2g | 14.7g | 12.5g | 8.0g | 152mg |
しっとりしたクロワッサンのようなスタイル。
こうなると、ブラン特有のもそもそ感、味、においも気になりません。
バターの風味も感じられ、デニッシュ好きを満足させてくれるような食感……。
特に、これまでのブランパンを食べていると、このデニッシュ仕立てが美味しく感じられるはず。
中には、スティック状のスイートチョコレートが、端から端まで入っています。
断面を見ると、「え?少なくない?」と思うかもしれませんが、クーベルチュールチョコだというそれは、濃厚でしっかりした主張。
今の季節だと、チョコの歯応えすら感じられます。
チョコクリームではないところが、逆に良い。
糖質制限中にサンマルクの「チョコクロ」が食べたくなったら、コレで。
クロックムッシュ ~ブラン入り食パン使用~
低糖質のプレーンパン、菓子パン、チーズパンなどは、かなり出てきていますが、惣菜パンとなるとなかなか難しいもの。
でも、食事の時は「おかずパンがいい!」と思っている人も多いのではないでしょうか。
自分でプレーンパンを使って調理するのは時間が無い、面倒だという人にオススメしたいのが「クロックムッシュ ~ブラン入り食パン使用~」。
そう!ローソンがブラン入りの食パンを使い、クロックムッシュを作ってくれているのです。
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム |
193kcal | 10.5g | 9.0g | 15.1g | 4.9g | 550mg |
中には、ハムとチェダーチーズソース、ホワイトソース。
上には、オニオンスライス入りのホワイトソース、シュレッドチーズをトッピングしてあります。
ホワイトソースには、チーズとワインを効かせてあるというこだわり。
ブラックペッパーを効かせ、とろりと焼き上げたところもクロックムッシュです。
ブランの風味は少し感じますが、ホワイトソースやチーズ、ハムの風味でかなり緩和されています。
こちらは、電子レンジ(500W)で30秒ほど温めれば、しっとりほかほかの状態で、より美味しくいただけます。
チーズも柔らかくなり、コンビニの惣菜パンの中でも珍しい本格派に。
とろりとしたホワイトソース、香ばしいチーズ、玉ねぎのシャキシャキ感などが楽しめ、低糖質の味気なさはありません。
満足度の高い低糖質パンです。
ブランのチーズ蒸しケーキ ~北海道産クリームチーズ~
何も知らないで食べたらブランだとわからないほどよく出来ているのは「ブランのチーズ蒸しケーキ ~北海道産クリームチーズ~」。
昔からある菓子パンのひとつ、「チーズ蒸しケーキ」そのままと言っても良いくらいです。
しかも、チーズの香りが高く、ミルキーな甘さもしっかり。
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム |
106kcal | 3.8g | 4.7g | 9.6g | 5.0g | 122mg |
(1個あたり)
口の中でふわっとほどけるようなしっとり食感は、糖質制限中の身にはたまらないはず。
パサ付きやもそもそ感は皆無です。
軽い食感なので、食事としてのパンには満足感が足りないかもしれませんが、おやつとしては充分。
マドレーヌやパウンドケーキなどの焼き菓子の代わりになります。
冷蔵庫で冷やして食べると、よりしっとり感が増すので、オススメ。
チーズとハムのロール 2個入
ローソンにはブランを使っていない低糖質パンもあります。
ここからは、ブランを使っていない通称「白パン」系の低糖質パンを紹介していきます。
「チーズとハムのロール 2個入」は、私が糖質を意識し始める前からお気に入りでした。
普通に美味しいパンだと思います。加えて、価格も2個入りで105円と、かなりリーズナブル。
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム |
69kcal | 2.9g | 2.2g | 8.8g | 1.2g | 180mg |
(1個あたり)
ほんのり甘い白パンは、しっとりもちもちとした風合い。
その中に、クリームチーズとハムが巻き込んであります。
決してその量は多くありませんが、うずまき状になっているので存在を感じやすく、クリームチーズやハムの塩気が生地の甘さと程よくマッチ。
低糖質、低カロリー、低価格で、このクオリティは、文句なしではないでしょうか。
ローソンの低糖質パンは時期によって入れ替わるようですが、この「チーズとハムのロール」だけは「ずっと売っている」印象。
それだけ人気があり、ロングセラーなのだと思います。
実際、私は糖質制限前から含めて、このパンをかなりの数食べています(笑)
もち食感 クリームチーズ&ダブルベリーパン 2個入
「もち食感 クリームチーズ&ダブルベリーパン 2個入」は、もっちりとした生地の白パンに、クランベリーとブルーベリー入りシュガーチップを練り込み、クリームチーズを包み込んであります。
自然で優しい、甘味、酸味、塩味を併せ持った味わい。
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム |
154kcal | 3.0g | 6.8g | 19.9g | 0.5g | 187mg |
(1個あたり)
クリームチーズ周辺に空洞はあるものの、ベリーの量とチーズの量がしっかりあることが判ります。
このクランベリーは砂糖漬け、ブルーベリーはシュガーチップなので、その分、糖質量がアップしてしまうという結果に。
先ほどの「チーズとハムのロール」に比べ、カロリーや糖質量が比べ物になりません。
ベリーの程よい酸味がアクセントになり美味しいですが、「このパン1個で……」と考えてしまうと、「これじゃなきゃ!」と思うほどの要素は見当たらないかも。
ポークウインナーとチーズのロール
パン屋さんのパンでも必ずといっていいほどラインナップされている、ウインナー入りのパン。
ローソンの低糖質パンの中にも、ポークウインナーを1本使った「ポークウインナーとチーズのロール」があります。
低糖質でもウインナーパンが食べられる!と嬉しい人も多いのでは?
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム |
196kcal | 8.7g | 11.1g | 12.9g | 4.7g | 469mg |
程よい甘みを感じる白パンの中には、ポークウインナーとチェダーチーズ入りチーズソースが入っています。
しっとりとした食感の生地とウインナーの歯応えが、しっかりマッチ。
断面を見るとパンに比べてウインナー割合が少ないような気もしますが、ウインナー周囲のチーズソースがカバーしてくれています。
そもそも、白パンは、パンそのものが美味しいので、最後まで美味しく食べることが出来ます。
たまごを包んだしっとりパン
最後は、白パンの中にたまごを包んだ、サンドイッチ感覚の「たまごを包んだしっとりパン」。
こちらは、持った瞬間からずしっとした感じがし、中身の具材が多いことが伝わってきます。
熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 糖質 | 食物繊維 | ナトリウム |
213kcal | 7.6g | 12.1g | 15.3g | 6.1g | 500mg |
中には、辛子マヨネーズで味を整えたたまごサラダがぎっしり。
低糖質パンお決まりの空洞は無いようですね。
白身がごろごろ入っていて、パン生地のしっとりふわふわの食感の中でアクセントになっています。
辛子マヨネーズということですが、大人が食べた感じでは、辛子感はほとんど判らないレベルでした。
これは、たまごサンド好きにはたまらないはず。(私もたまごサンドが大好きです!)
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ローソンの低糖質パン 糖質ランキングとオススメはどれ?
今回、ご紹介した11種類のカロリー、糖質、脂質、たんぱく質、価格を一覧表にしてみました。
カロリーで考えると「チーズとハムのロール」が1位です。
糖質量で考えると「ブランパン ~チーズ~」が1位です。
価格で考えれば「チーズとハムのロール」ですね。
総括的に考えると「チーズとハムのロール」は、脂質、塩分(ナトリウム)も低いですし、かなり優秀な存在であるといえます。
ただし、「チーズとハムのロール」は、たんぱく質量も低いですから、一緒にサラダチキンやゆで玉子を食べるなどして、たんぱく質をプラスするのがオススメ。
逆に、時間が無くて、これひとつで済ませたいという場合は、たんぱく質量が多いものを選ぶ方が良いと言えます。
他に食べるものなどとのバランスを考えて選べば、どのパンもNGではないはず。
一般的に糖質制限、低糖質ダイエットと呼ばれるものは、人にもよりますが100~130gの糖質量を目安にします。
(だからといって、1日に糖質量10gのパンを10個だけなどはダメです!)
調理に使えるプレーンパン、菓子パン、惣菜パンと、かなりのバリエーションを揃えるローソンの低糖質パン。
今回、紹介した以外に「ブランのバタースティック」「ブラン入り食パン」「ブランのハム&マヨネーズパン」などがあります。
難点は、全てのパンが揃っているお店がなかなか無いこと。
私も今回の記事を書くために、何度かに分けて、見つけたら買うを繰り返しました。
低糖質への意識が高まっているからか、すぐに売れてしまうのかもしれませんね。
実際、近くのローソンでは、低糖質パンの売れ残りをほとんど見たことがありません。
ダイエットは続けるのが一番難しいもの。
上手にこのような低糖質パンを取り入れて、ストイックになり過ぎないダイエットを心がけるのが成功の秘訣かと思います。
(※本記事は、2018年1月時点の情報に基づいて作成しています)
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