クレープのような薄い生地、チョコなのかクリームなのかわからない不思議なコーティング、上品に食べようとすればするほどボロボロこぼれ、ならばと大口で食べるとボフッとむせる厄介なお菓子。
それでいて、一度食べるとなぜか皆その魅力にとりつかれる魅惑のお菓子、ブルボンの「ルマンド」。
クッキーを何かでコーティングしたお菓子は沢山ありますが、この手の薄いクレープで作られたお菓子って、ルマンドの他にありませんよね?
決して値段は高くないのに、どこからか醸し出される高級感。お菓子界にはあまり見かけない薄紫色のパッケージも、売り場ではちょっと異彩を放っています。
しかも、明らかに外国語と思われる名前でありながら、会社名以外パッケージのどこにも英語表記は見当たらず。
それどころか、高級感を出すなら間違いなく英語表記であろう「クッキー」「エクセレント」までカタカナで書かれているとは!
そう、ルマンドはあくまで大衆寄りで決してお高くとまらず、英語が苦手なおばちゃんや子供への配慮まで感じられる優しさ、そこが世代を超えて愛される所以なのです!
最近では中村倫也さんが「ルマンド男子(?)」としてイメージキャラクターを務めていますが、昔からルマンドを知っている身としては、中村倫也さんはルマンドといっても大衆(ノーマルな)ルマンドではなく、贅沢ルマンドなイメージかと。興奮して前置きが長くなりましたが、今回はこのロングセラー、ルマンドシリーズの食べ比べです。
まずはじめに5種類ですが、季節限定品などが販売されればその都度追加していく予定です。
「ルマンド」って何語
ところで、そもそも「ルマンド」って何語なの?どういう意味?って不思議に思ったことはありませんか?
調べてみたところ、「ルマンド」はフランス語が由来の造語だということがわかりました。
フランス語で世界を意味する「Le Monde(ル・モンド)」をもとに、開発担当者が世界に広がるお菓子になってほしいという願いを込め、造語にして名付けたそうですよ。
では、早速試食にまいりましょう。
文中の価格は、近所のスーパー、ドラッグストアでの実売価格です。
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ルマンド
- 商品名:ルマンド
- 内容量:12本
- カロリー1本当り:37kcal
- 価格:97円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
幾重にも重ねた薄いクレープ生地を、甘さをおさえたココアクリームでやさしく包み込んだノーマルなルマンド。
誰もが一度は食べたことのある超ロングセラー商品です。
ホロホロ崩れる食感と外側のクリームの一体感が絶妙ですね。外側のクリームはココアクリームだそうですが、食べてみてもココア風味は感じません。
毎回ココアを感じようと努力するもココア感は無し。色は確かにココアっぽいですが。
このつかみどころの無い味も、ルマンドの魅力なのだと思います。
よくわからないのに美味しい、一度食べるとまた食べたくなる不思議なお菓子です。
一つ問題があるとすれば、袋がちょっと開けづらい事。
ギザギザのある所を縦に開けるよう書かれていますが、上手くいかないと中身が崩れてしまいます。
かといって、この小さな袋を両側に引っ張って開けるほど指の力はありません。
中身に触れない上の部分をどうにかして横にスッと切れるような方法ないですかね…?
贅沢ルマンド
- 商品名:贅沢ルマンド
- 内容量:9本
- カロリー1本当り:63kcal
- 価格:224円
- おすすめ度:★★★★★(5点)
ノーマルなルマンドより1.5倍ぐらい大きいです。
発酵バターが練り込まれたサクサクのクレープ生地を洋酒が香るココアクリームでコーティングしています。
ノーマルなルマンドでは足りない、もっと食べたい!という欲求を満たす大きなサイズ感です。
「贅沢」という名の通り、クレープ生地は発酵バターが15%以上使われ、大きさもいつものルマンドの1.6倍。
ココアクリームは1.8倍の量を使用し、コク深く仕上がっています。
食べてみるとココアクリームの不思議な味はそのままに、クレープ生地の発酵バターの香りのせいか全体的に濃厚でリッチな味わいに仕上がっています。
ボリュームがあるので食べごたえも抜群です。
ひとくちルマンド
- 商品名:ひとくちルマンド
- 内容量:47g
- カロリー一袋当たり:249kcal
- 価格:138円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
スタンドパック入りの一口サイズのルマンドです。
外側のコーティングが溶けにくく、手が汚れません。チャック付きのパウチなので、もち運びにも便利です。
パッケージには、コーティングのココア感がアップと書かれていました。
食べてみるとチョコのコーティングが厚く、コーティングの味がしっかりしているように思いました。
残念ながら、これがココアの味なのかチョコの味なのかはよくわかりませんでしたが。
中のクレープは通常のものと比べて空気感が少なく、ギュッと詰まった食感です。
サクサクというより、ザクザクに近いので、軽い食感が好みの方は通常のものの方が良いかもしれません。
逆にチョコ感を味わいたい人には、この一口ルマンドがおすすめです。
袋は開けやすいし、手も汚れずボロボロ崩れなくて食べやすいのは大きな利点だと思います。
ひとくちルマンド ホワイト
- 商品名:ひとくちルマンド ホワイト
- 内容量:47g
- カロリー一袋当たり:254kcal
- 価格:138円
- おすすめ度:★★★☆☆(3点)
ひとくちルマンドの、ホワイトチョコバージョンです。
ノーマルのルマンドも、確か期間限定でホワイトルマンドが登場していましたので、もしかするとこちらも冬季限定バージョンなのかも。
ギュッと詰まったクレープ生地の食感は、上記のひとくちルマンドと同じです。
ホワイトチョコレートの甘いミルクの香りが、ザクっとしたクレープ生地とよく合っています。
コーティングは、クリームというより練乳に近い香りと甘さだと思いました。
ノーマルに比べ、甘みはかなり強めでです。
もともと甘すぎるのは得意ではないので、余計そう感じるのかもしれませんが。
もう少し甘さ控えめでもいいかも。
ひとくちルマンド マイルドビター
- 商品名:ひとくちルマンド マイルドビター
- 内容量:47g
- カロリー一袋当たり:244kcal
- 価格:138円
- おすすめ度:★★★★★(5点)
ビターチョコでコーティングされたひとくちルマンドです。
ココアクリームではなく、カカオ感強めのビターチョコレートでクレープ生地がコーティングされています。
純粋なチョコレートとクレープ生地の組み合わせは今までになく、新鮮な味わいです。
ビターチョコとクレープ生地も良く合いますね。
チョコのほろ苦さとザクッとした食感、甘さ控えめで美味しいです。
袋入りのノーマルタイプでサクサククレープとビターチョコレートの組み合わせも食べてみたくなりました。
ルマンドシリーズおすすめランキング
では最後に、ルマンドシリーズ個人的ランキングの発表です。
第5位:ひとくちルマンド ホワイト
美味しいのですが、私には甘すぎました。ホワイトチョコが好きで、甘さに耐性のある方は美味しくいただけると思います。
第4位:ひとくちルマンド
基本のルマンドより、コーティング厚めでココアクリームの味がはっきりしています。ボロボロしなくて食べやすいのも良いです。
第3位:ルマンド
ルマンドシリーズの原点、何はともあれ基本のルマンドです。高そうに見えて庶民的、エアリーなクレープ生地が変わらず美味しくて、食べにくいのですが次次に手が伸びます。
第2位:贅沢ルマンド
ココアクリームとクレープ生地増量で高級感が増しました。一本が大きいので食べごたえがあります。生地に使用される発酵バターの香りも効いていて、食べると幸せな気分になれます。
第1位:ひとくちルマンド マイルドビター
ルマンドの相棒は絶対ココアクリーム!と思っていましたが、ビターチョコとこんなに相性が良いなんて。ほろ苦いカカオの香り、甘さ控えめな大人の味で一袋あっという間になくなりました。リピしようとしばらく経って売り場に行ったら、そこだけ売り切れ。他にもファンがいたようです。その後秋になり、ひとくちルマンドホワイトの登場とともに売り場から消えてしまったのですが、もしかすると季節ごとにラインナップが変わるのかも。また食べたいです。できれば定番化して欲しいぐらいなのですが、無理でしょうか?
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まとめ
いかがでしたか?
誰でも一度は口にしたことのあるブルボンのルマンド、皆さんもルマンドにはいろいろな思い出があるのではないでしょうか?
私にとってのルマンドは、子供の頃の懐かしいお菓子です。
大人が集まる時、お茶菓子には必ずルマンドがありました。
個装されていて分けるのに便利だったのか、ルマンド好きが身近にいたのかわかりませんが、地域の寄り合いやPTAの会合といえば必ずルマンドが入っていた気がします。
いつも持ち帰ったお菓子を貰って食べるのですが、その中でも特に楽しみだったのがルマンドです。
普段家にはこの手のお菓子がなかったので、子供心にちょっと高級なお菓子としてインプットされていたのでしょう。
さて、そんなルマンドは現在ブランドが独立しシリーズ化され、上記のお菓子以外にアイスも販売されています。
今回はそちらの商品を手に入れられなかったのですが、今後見つけた際は順次追加させていただきますね。
ルマンドの公式サイトを見ると、そのまま食べるだけでなくルマンドを利用したお菓子のアレンジレシピが公開されています。
レアチーズケーキの土台に砕いたルマンドを使ったり、パフェやチョコバーの具に使ったり、美味しそうなレシピが並んでいますので、興味のある方はそちらも参考にしてください。
ロングセラーのルマンドは、形を変え味を変えながらどんどん進化しています。
この先、どんな新しい味に出会えるのが楽しみですね。
皆さんも気になったルマンド商品があれば、是非試してみてください。
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