スーパーなどで2袋セットのウインナーありますよね?あれ、1袋で買うより安いんでしょうか?
1袋売りしているところを見たことがないのですが。逆にお徳用の大袋は時々見かけます。ん?お徳用?じゃあ2袋セットはお得じゃないんですか?
セット売りなのに得じゃないなら、一体何のため?謎すぎる。
ということで調べてみました。
答えは、開封後の賞味期限が短いため、一度に使い切れるよう1袋あたりの量を少なくし、セット販売しているそうです。
また、TBS系バラエティ『林先生が驚く初耳学』では、「2つ束ねると陳列する時に立てられるので売り場で目立ち、手に取りやすい」とも紹介されたとか。
なるほど、セットで安くなるわけではないんですね。
今回は、これら2袋セットウインナー7種類を食べ比べてみました。
目次
今回の比べ方
それぞれ、3分間ボイルしたものと、フライパンで油を敷かず5分炒めたものを試食し比べています。
こちらがボイルしたもの↓
つづいて、こちらが焼いたものです↓
記事内の価格は、近くのスーパーでの実売価格です。
それでは各商品の基本情報と食べた時の評価や感想からいきたいと思います。
そのあと、おすすめランキングも発表します。
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伊藤ハム グランドアルトバイエルン
- メーカー:伊藤ハム
- 商品名:グランドアルトバイエルン
- 内容量:127g×2
- カロリー100g当り:341kcal
- 価格:419円
- ボイルした時:★★★★☆(4点)
- 炒めた時:★★★★☆(4点)
- 総合おすすめ度:★★★★☆(4点)
メーカーの説明によると、伊藤ハム独自の「伝承72時間熟成」製法により、肉本来の旨味を引き出しているそうです。
素材は豚肉100%。肉粒感を感じるあらびき肉を、国産山桜100%でスモークしています。ドイツバイエルン州の岩塩を使い、独自の香辛料、調味料を配合したウインナーだそうです。
開封してみると、1袋の中に太くて短めのウインナーが6本入っていました。ボイルしても焼いても、パリッと皮がはじけた後に肉汁が溢れます。
細かく挽かれた滑らかな部分と粗挽き部分、2つの異なる食感を感じました。挽き方の違う肉を合わせて食感にメリハリをつけているようです。
肉質は柔らか目で、茹でても焼いても同じように美味しいです。さすがロングセラー、飽きの来ない美味しさです。
伊藤ハム 朝のフレッシュ あらびきポークウインナー
- メーカー:伊藤ハム
- 商品名:朝のフレッシュ あらびきポークウインナー
- 内容量:90g×2
- カロリー90g当り:315kcal
- 価格:321円
- ボイルした時:★★☆☆☆(2点)
- 炒めた時:★★★★☆(4点)
- 総合おすすめ度:★★★☆☆(3点)
ブランドサイトには①朝からしっかり食べてほしいから、あらびき規格 ②忙しい朝に簡単、袋のままレンジ調理OK ③家族バラバラでも安心、冷めても美味しい ④家族みんな喜ぶ、何本でも食べやすい味とありました。
この中でひと際気になるのが、袋のままレンジ調理できる点でしょうか。一般的なウインナーは、レンジ調理の場合は皿に移しラップをして加熱しなければなりません。袋のままレンジ調理でも皿は使うので、洗い物が減るわけではないですが、皿がアッチッチにならないし、汚れが少なくて済みます。ラップのゴミも出ませんね。
さて、お味の方はというと、ボイルだとちょっと肉の臭みやスジっぽさ、皮の固さが気になり今一つのような。スモーキーさも感じられず、かなりあっさりした味わいです。逆に炒めると豚肉の臭みを感じず、ウインナーらしい美味しさを感じました。脂くどさが少ないので、確かに朝に良さそうです。
ちなみに袋ごとレンジ調理した時の味は、ボイルとほぼ同じで皮がちょっと固くなりました。表示された時間で調理した所、皮がはじけるほどには熱くはならず、全体的にほんのり温まった程度の加熱加減でした。油が染み出るほどでもなく、あっさり食べられます。
ちなみに袋ごとレンジ加熱について、同じメーカーの別のウインナーでもできないかと問合せてみました。(包装の表示は、全て同じくプラでしたので)すぐに返事をいただきましたが、案の定、朝のフレッシュ以外は袋が熱に対応してないのでダメなのだそうです。残念~!
伊藤ハム 特撰あらびきグルメポークウインナー
- メーカー:伊藤ハム
- 商品名:特撰あらびきグルメポークウインナー
- 内容量:90g×2
- カロリー90g当り:315kcal
- 価格:300円
- ボイルした時:★★★☆☆(3点)
- 炒めた時:★★★☆☆(3点)
- 総合おすすめ度:★★★☆☆(3点)
同じく伊藤ハムのウインナーですが、サイトの情報は少な目。原料肉に豚肉のみを使用した、弾ける食感のウインナーという事しか書かれていません。
太く短めのウインナーが5本入っていました。試食してみると、皮は確かにパリッとしているし肉の粗挽き感もあります。
ただ、ボイルでは皮がかなり固めで口に残りました。肉は飲み込めるのに、皮が噛み切れず皮だけ口にいつまでも残る感じがあります。
炒めて食べると、不思議と皮の固さは気になりませんでした。ただ、肉の一部に時々ゴリゴリするようなスジがあります。
味全体としては、スモーク感少な目で適度な脂、マイルドな味です。際立った特徴はなく、ごく普通のウインナーです。
日本ハム シャウエッセン
- メーカー:日本ハム
- 商品名:シャウエッセン
- 内容量:127g×2
- カロリー100g当り:325kcal
- 価格:429円
- ボイルした時:★★★★☆(4点)
- 炒めた時:★★★★☆(4点)
- 総合おすすめ度:★★★★☆(4点)
アルトバイエルンと並ぶウインナーソーセージ界の双璧シャウエッセン。皆さんはどちら派でしょうか。
商品説明には、 旨味とコクたっぷりの粗挽き豚肉を天然の羊腸に詰めた、本格的あらびきウインナー。ジューシーでパリッとしたおいしさが特長です。とありました。
パリッとした歯ごたえの秘密は、科学的な数値データを用いていつ食べてもパリッとした食感が楽しめるように作られているためだそうです。
パリっとした皮とプリプリの肉の歯ごたえが良く、中から旨味たっぷりの肉汁が溢れます。
昔から食べ慣れた味、適度なスモーク加減、焼いてもボイルでもしみじみ美味しいです。これが嫌いな人はいないでしょう。
日本ハム シャウエッセン チェダー&カマンベール
- メーカー:日本ハム
- 商品名:シャウエッセン チェダー&カマンベール
- 内容量:102g×2
- カロリー100g当り:345kcal
- 価格:429円
- ボイルした時:★★★★★(5点)
- 炒めた時:★★★☆☆(3点)
- 総合おすすめ度:★★★★☆(4点)
シャウエッセン特有のあらびき感とスモークの薫りとともに、濃厚なチーズの味わいが楽しめるウインナーです。チェダーとカマンベールをブレンドしたチーズを、あらびきのシャウエッセンの肉に混ぜて羊腸に詰めているそうです。
シャウエッセンだけでも既に美味しいのに、更にチーズですからね。美味しいに決まってます。
ボイルするとシャウエッセン同様パリッと皮が破れ、たっぷりの肉汁が溢れます。肉汁と溶けたチーズの旨味が混じり合い、濃厚な旨味とコクで食べごたえがあります。最後にチーズとスモークの香りが鼻に抜け、次々食べたくなる美味しさ。
炒めた方は、焼いたことにより肉に香ばしさは出ますが、チーズの香りが薄れてしまい、チーズらしさが感じられなくなりました。せっかくチーズ入りなのに、チーズの存在感がなくなって残念。
チーズを感じたいならボイルで食べるのがおすすめです。
日本ハム 豊潤あらびきウインナー
- メーカー:日本ハム
- 商品名:豊潤あらびきウインナー
- 内容量:90g×2
- カロリー90g当り:308kcal
- 価格:289円
- ボイルした時:★★★★☆(4点)
- 炒めた時:★★★☆☆(3点)
- 総合おすすめ度:★★★★☆(4点)
商品説明によると、驚きのジューシー感を目指したあらびきウインナーで、スモークの豊かな香りとジューシー感を楽しめるということです。 配合内容や製造工程でジューシー感が出るよう作られています。
羊腸を使用しているので皮のパリッとした歯ごたえも楽しめます。試食してみると、ベーコンのように燻製の香りが強いと思いました。ボイルすると皮が固めで口に残るように感じますが、炒めるとちょうど良い歯ごたえです。
ただ、ボイルにせよ炒めるにせよ、肉自体に脂がかなり多いので、くどさを感じる人も多そうです。値段が手頃なので、安いので十分という時には良い感じ。
プリマハム 香薫あらびきポーク
- メーカー:プリマハム
- 商品名:香薫®あらびきポーク
- 内容量:90g×2
- カロリー90g当り:302kcal
- 価格:321円
- ボイルした時:★★★★★(5点)
- 炒めた時:★★★★☆(4点)
- 総合おすすめ度:★★★★★(5点)
伊藤ハムvs日本ハム、アルトバイエルンvsシャウエッセン、の2大合戦に切り込んできたのがプリマハムの香薫です。
メーカーによると、11種類の挽きたてスパイスの風味をそのままに生かし、当社独自の製法で「香り」高い風味を楽しめるとのこと。桜のスモーク材を使用し、まろやかな燻製の「薫り」に仕上げています。2020年DLG金賞、2019年IFFA金賞をW受賞したそうです。
調べてみると、DLGは「ドイツ農業協会」による食品競技会、IFFAはドイツ食肉協会が開催する国際コンテストで、どちらも審査項目が多く厳しいコンテストのようでした。とにかく、そこで金賞受賞とはかなり期待できるウインナーという事です。
袋を開けた瞬間に燻製の香りがフワーッと漂います。ボイルだと香りが若干薄れますが、焼くと燻製の風味が増し、濃厚な香りで本格的な感じがします。パリッと皮がはじけ、多目の油と旨味たっぷりの肉汁が溢れます。味も濃厚です。
歯応えのよさと燻製の風味を楽しみたいなら焼いて、あっさり食べるならボイルで。どのように食べても美味しいです。
ウインナーのおすすめランキング
では、最後におすすめランキングの発表です。
塩加減やスパイス感などはどれも同じような感じでしたので、皮のはじけ具合、燻製の香りの強弱、肉の食感(スジっぽさ、柔らかさ、脂の量)などを総合して判断してみました。
第7位:特撰あらびきグルメポークウインナー
決して美味しくない訳ではありません。極めて普通のウインナーです。コスパ良いです。
第6位:朝のフレッシュ あらびきポークウインナー
袋ごとチンできるウインナーはこれだけ。
第5位:豊潤あらびきウインナー
値段のわりに本格派。燻製の香りが好きな人におすすめ
第4位:グランドアルトバイエルン
煮てもよし焼いてもよしで万能。上位との差は単に個人的な好みの問題です。
第3位:シャウエッセン チェダー&カマンベール
ドイツのソーセージを思わせるチーズ入りで濃厚な味
第2位:シャウエッセン
皮の歯応えと燻製の香り。いつ食べても変わらずに美味しいです。
第1位:香薫あらびきポーク
脂が多いのは確かですが、美味しくてお手頃価格。リピートしたいです。
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さいごに
今回試食した7種類のウインナーですが、実のところ、肉の味自体はどれもさほど違いを感じませんでした。
ただ、調理法によって皮の食感が変わったり、スモークの香りには大きな違いがありました。
昔からの商品は、ロングセラーならではの飽きない美味しさがあり、新しいものは香りや包材に工夫が感じられました。
同じような見た目の2袋ウインナーですが、値段の違いはほぼ内容量の違いのようです。
今回試食した商品は、1袋90g~127gとばらつきがありました。90gのものは300円前後でお手頃、100g以上のものは400円を越えるようです。
煮物や炒め物、弁当のおかずやつまみにと、あらゆる場面で使えるウインナーは美味しい上にとても便利。
今までこだわりのなかった方は、この機会にお気に入りを見つけてみてはいかがしょうか?
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