洗濯が好きという人も多いようですが、私の中で洗濯は家事の中で嫌いな部類に入ります。(あ、ちなみに一番嫌いなのはアイロンです)
冬の洗濯は寒い上、服は厚くて乾きにくいですしね。今住んでいる所は、冬に天気が悪いのでなおさらです。
それでも生活している以上、洗濯をしないわけにはいきません。
特に面倒なのが、襟周りの汚れや食べこぼしのシミ。洗濯機に入れるだけではまず落ちません。
洗濯機に入れる前に、歯ブラシに洗剤をつけてゴシゴシ…。一枚だけならまだしも、何枚もあると(;´д`)トホホです。
ああ、もっと簡単に汚れを落とす方法はないものか。
そんな時、威力を発揮するのが衣料用漂白剤なんですよね。もちろん私も使っています。
塩素系漂白剤と違って色柄物にも使えるし、嫌な臭いを消臭してくれそうだし、殺菌もしてくれるようだし、洗剤投入口に漂白剤の表示もあるし、ほとんど毎回洗剤と一緒に入れてます。
ただ、汚れ落ちに関してはあまり期待できないというか何というか。正直、何の足しになっているのかよくわからない…。
今回は、そんな衣料用漂白剤を10種類まとめて実際に試し、どれぐらい効果があるのか実験してみました。
ええ、思った通り普段の洗濯以上に面倒でした(笑)
でも、今後の洗濯が楽になるなら!そして誰かのお役に立てるなら!
この実験も決して無駄ではない…と思いたい。
今回比べるのは液体漂白剤が4種類、粉末漂白剤が6種類、合計10種類です。
(価格はamazon、ドラッグストアモリ調べ。2018年1月時点)
目次
衣類用漂白剤比較のための実験方法
今回、各社漂白剤の効果を比べるために同条件で実験をしてみましたので、その方法を紹介します。
まず、柄のついた同じ大きさの布に、注射器で同じ量だけ汚れをつけていきます。
今回は左上ワイン、左下しょう油、右上ケチャップ、右下油性マジックの順に、4種類の汚れをつけました。
同じ量なのに、広がり方に差があるのは…大目に見てください(泣)
汚れを定着させるために、一日エアコンの下で乾燥させます。
ビニールに汚れの付いた布を入れ、説明書通りの割合で希釈した漂白液を同じ分量注ぎます。
30分放置した後、10秒ほどシャカシャカ振ります。
その後すすいで乾かします。
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液体タイプ漂白剤4種類の汚れ落ち実験結果
それでは、液体漂白剤から結果発表です。
左が汚れの見本(洗濯前)、右が洗濯後です。
花王ワイドハイター
- メーカー:花王
- 商品名:ワイドハイター
- 形状:液体
- 液性 :酸性
- 内容量:1000ml
- 成分:過酸化水素(酸素系)、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
- 価格:215円
- 汚れ落ち★★★☆☆(3点)
色柄物にも安心な酸素系漂白剤の液体タイプです。
水洗いできるものなら、ウール・シルクを含むすべての繊維に使えるそうです。
左上ワインとケチャップの位置にうっすらとシミが残っています。
ワインは紫から茶色に変色してますね。
醤油汚れはきれいに落ちました。
油性マジックは、全く変化なしです。
花王 ワイドハイターEXパワー
- メーカー:花王
- 商品名:ワイドハイターEXパワー
- 形状:液体
- 液性 :酸性
- 内容量:600ml
- 成分:過酸化水素(酸素系)、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、漂白活性化剤
- 価格:245円
- 汚れ落ち★★★☆☆(3点)
上記ワイドハイターの濃縮タイプです。
使う分量は、ワイドハイターの1/2になっています。
消臭・漂白活性化成分の濃度がワイドハイターより高いため、より高い効果が得られるとありましたが、あまり変わらない気がします。
こちらも左上のワイン汚れとケチャップ汚れの部分にうっすらシミが残っています。
写真では左上にシミが一部濃く残っていますが、これは乾く過程で汚れた水がその部分に溜まってしまったからです。
脱水が不十分でした。決して汚れが落ちなかったわけではありません。
こちらも油性マジックは落ちていませんでした。
ライオン 手間なしブライト
- メーカー:LION(ライオン)
- 商品名:手間なしブライト
- 形状:液体
- 液性:弱酸性
- 内容量:1000ml
- 成分:過酸化水素(酸素系)、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
- 価格:308円
- 汚れ落ち★★★☆☆(3点)
クエン酸配合で、洗剤と一緒にキャップ1杯入れれば衣類の黄ばみ・黒ずみを漂白、予防にもなるそうです。
結果は、ケチャップの汚れがうっすら残りますが、ワインの汚れもかなり落ちています。
醤油は跡形もありません。
油性マジックは変化なしです。
液体漂白剤4種類の中では、これが一番汚れが落ちているように見えました。
キャップが不透明な上、白という色のせいかメモリが非常に見にくく、計量しにくいのが難点です。
ライオン ブライトW(ダブル)
- メーカー:LION
- 商品名:ブライトW(ダブル)
- 形状:液体
- 液性:弱酸性
- 内容量:600ml
- 成分:過酸化水素(酸素系)、界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)
- 価格:211円
- 汚れ落ち★★☆☆☆(2点)
とろみのあるジェル状の液体なので、狙ったところに塗布しやすいです。
キャップの目盛りが黒で見やすく、計量しやすいです。
結果は、ワインとケチャップがうっすら残っています。
油性マジックは変化なしです。
液体漂白剤4種類の実験を終えて
以上、液体漂白剤4種類を並べると、汚れ落ちはこのような感じです。
各商品大きな差はないですが、あえて言うなら手間なしブライトが一番汚れが薄くなったように見えます。
どの製品も下地のプリントの色褪せは感じられません。
色柄物でも安心というのは本当ですね。
粉末タイプ漂白剤6種類の汚れ落ち実験
では、次に粉末タイプの実験結果です。
実は今まで知らなかったのですが、酸素系漂白剤は、液体タイプの液性が酸性なのに対し、粉末タイプは弱アルカリ性だそうです。
つまり、液体タイプはウール、シルクを含むすべての衣料に使用できるのに対し、粉末タイプはウール、シルクには使えません。
同じ酸素系漂白剤でも使用できる素材は違うんですね。これは、注意が必要です。
粉末タイプの漂白剤は、汚れ落ちに加え、溶けやすさも商品選びの大きなポイント。
という事で、こちらは溶けやすさを試す実験も行いました。
実験方法
手順としては、粉末タイプの漂白剤6種類を各2gずつ容器に入れ
20ccの水(20℃ぐらい)を加えます。
それぞれ容器ごと軽く30秒ほどゆすり、静置した後を観察しました。
では、汚れ落ちと溶けやすさの実験結果を合わせてご紹介します。
花王 ワイドハイターEXパワー
- メーカー:花王
- 商品名:ワイドハイターEXパワー
- 形状:粉末
- 液性 :弱アルカリ性
- 内容量:450g
- 成分:過炭酸ナトリウム(酸素系)、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、アルカリ剤(炭酸塩)、漂白活性化剤、安定化剤、酵素
- 価格:395円
- 汚れ落ち★★★★☆(4点)
液体タイプのワイドハイターと比べると、こちらの方がずっとシミが薄いです。
目を凝らさないとシミがわからないですね。
油性マジックの汚れも少し薄くなっています。
食べこぼしなどでついたシミ汚れはかなりの確率できれいになりそうです。
粉末タイプの漂白剤の中で唯一香りがありました。
溶けやすさ★★★★☆(4点)
ぬるま湯を入れた直後から激しく発砲し、液が白濁したように見えます。
そのため一見すべて溶けたように感じましたが、よく見ると容器の底にわずかに溶け残った粉末が見えました。
シャボン玉 酸素系漂白剤
- メーカー:シャボン玉石けん(株)
- 商品名:シャボン玉 酸素系漂白剤
- 形状:粉末
- 内容量:750g
- 成分:過炭酸ナトリウム(酸素系)
- 液性:弱アルカリ性
- 価格:600円
- 汚れ落ち★★★★☆(4点)
洗濯物だけでなく、台所用品の除菌・漂白・除臭にも使えます。また、洗濯機の掃除にも利用できます。
茶色いシミが残っているように見えますが、実はこちら、脱水が不十分で一度落ちた汚れがまた布に戻ってしまったのものです。
すすぎの段階では、汚れはもっと落ちていました。油性マジックもわずかに薄くなっています。
溶けやすさ★★★★★(5点)
温度の低い水でもあっという間に溶けます!
もうしばらく置けば、完全になくなりそうです。
ミヨシ 暮らしの過炭酸ナトリウム
- メーカー:ミヨシ石鹸(株)
- 商品名:暮らしの過炭酸ナトリウム
- 形状:粉末
- 内容量:500g
- 成分:過炭酸ナトリウム(酸素系)
- 液性:弱アルカリ性
- 価格:278円
- 汚れ落ち★★★★★(5点)
こちらも、台所から洗濯まで安心して使える酸素系漂白剤です。
油性マジックの汚れ以外はすべてきれいになりました。
油性マジックも若干薄くなっているようです。
溶けやすさ★★☆☆☆(2点)
発泡パワーで汚れを浮かせて漂白するとのことですが、温度が低い場合ほとんど溶けません。
使用の際は、決められた温度のお湯が必須です。
エスケーすっきり酸素系漂白剤
- メーカー:エスケー石鹸(株)
- 商品名:エスケーすっきり酸素系漂白剤
- 形状:粉末
- 内容量:500g
- 成分:過炭酸ナトリウム(酸素系)
- 液性:弱アルカリ性
- 価格:432円
- 汚れ落ち★★★★★(5点)
同じく、台所~洗濯まで多目的に使用できます。
汚れ落ちはピカイチ!
油性マジック以外は跡形もなく落ちました。
溶けやすさ★★★☆☆(3点)
低い温度でも発泡します。ただ、下の方には粉末がかなり残っていました。
やさしい洗濯用 酸素系漂白剤
- メーカー:シャボン玉石けん(株)製造 オカモト(株)販売
- 商品名:やさしい洗濯用 酸素系漂白剤
- 内容量:750g
- 原材料:過炭酸ナトリウム(酸素系)
- 液性:弱アルカリ性
- 価格:365円
- 汚れ落ち★★★★☆(4点)
過炭酸ナトリウム100%の酸素系漂白剤です。左上にワインのシミがうっすら茶色く残っていますが、よーく見ないと気にならない薄さです。油性マジックも少し薄くなりました。
溶けやすさ★★★★★(5点)
温度が低くても簡単に溶けます。実験後しばらくすると、残った白い粉もすっかり溶けました。
オキシクリーン
- メーカー:(株)スタジオグラフィコ
- 商品名:※オキシクリーン ※チャーチ&ドワイト社の登録商標
- 形状:粉末
- 内容量:500g
- 成分:過酸化ナトリウム(酸素系)・炭酸ナトリウム(弱アルカリ性)
- 価格:453円
- 汚れ落ち★★★★★(5点)
コストコで人気の万能漂白剤です。
こちらは日本製なので、若干成分の配合が違うとのことですが、油性マジック以外は跡形もなく落ちました。
溶けやすさ★★☆☆☆(2点)
温度が低いとほとんど溶けません。
しかし、正しく使えば汚れは確実に落ちるので、使用の際は40~50℃のお湯を使いましょう。
粉末漂白剤6種類の実験を終えて
粉末漂白剤6種類の実験結果を並べてみると、こんな感じ。左下が汚れ見本です。
どの製品を見ても、液体タイプの物より格段に汚れ落ちが良い事がわかります。
こちらも、布の絵柄の色に影響はありませんでした。
番外編:襟汚れ
食べこぼしのシミはわかったけど、襟の汚れはどの程度落ちるの?と気になりますよね。
というわけで、ちゃんとこちらも試してみました。
ビフォーの写真です。
汚くてすみません。
丸一日着用した白いシャツの襟もとは黄色く汚れてます。それ以外も黄ばんでますが。
これを洗面器に入れ、前日の風呂の残り湯に粉末漂白剤(ワイドハイターEXパワー粉末)を溶かし、20分漬け置きしました。
その後普通に洗濯機で洗い、乾かしたのがこちらです。
アフターの写真です。
おおーっ!汚れがきれいサッパリ落ちているではありませんか。
真っ白です。感動です。
歯ブラシでゴシゴシしなくても、放置で良かったなんて!
今までの苦労は一体なんだったのか…つけ置き洗いバンザイ!
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まとめ
以上、10種類の衣料用漂白剤を試してわかった事は、油性マジック最強!!というのは冗談で、漂白剤の効果を発揮させるにはつけ置きが一番!ということです。
汚れに直接塗布して洗濯機に入れても、洗剤と一緒に投入しても汚れ落ちがイマイチ実感できませんでしたが、つけ置き洗いをしてびっくり。
襟汚れも調味料のシミも簡単にきれいになりました。
これだけ汚れが落ちると、嫌いだったはずの洗濯も楽しくなるから不思議です。
今までは漂白剤を全然使いこなせていなかったんですね。
最後におさらいです。
使用方法が簡単なのは
液体 > 粉末
汚れ落ちの効果があるのは
液体 < 粉末
同じタイプなら、各製品とも洗浄力にさほど大きな差はないようです。
みなさんも頑固な汚れに困ったら、40~50℃のお湯で20分放置のラクラク洗濯法を試してみてください。
実験ありがとうございます!
私は鍋に、カビて黒い点々がついたタオルやら、黄ばんだTシャツ、Yシャツ入れて、水をはり、粉末の酸素系漂白剤(シャボン玉)入れて、火にかけて『煮洗い』してます(粉末の分量はつけ置き洗い用と同じ)。
10分ぐらい、ぐらぐら煮て、一晩放置しました。
すっごくキレイになりました。
もしかしたら、20分で50度でも良かったのかもしれないんですが、今度試してみようと思います。
ご参考までに^ ^
キレイになるとテンション上がりますね!(o^^o)!