冷蔵庫の食材で腐らせ率ダントツ1位の豆腐。
あると安心なので買い物のたびに買っていましたが、メイン食材としてのインパクトが弱いせいか、出番がない時はとことん忘れられがち。
気がつくと消費期限を過ぎて、チーズになっていたりします(汗)
そんなわけで最近はもっぱら充填豆腐です。
木綿や絹ごしに比べ、充填豆腐は賞味期間が長いですよね?
調べてみると、木綿や絹ごしが固めてからカットするのに対し、充填豆腐は容器に詰めた後加熱殺菌されるので雑菌が繁殖しにくく、保存期間が長くなるそうです。
そんな充填豆腐ですが、ちまたでは味がイマイチという感想が多いのも事実。
今まで特に不満を感じたことがなかったので、正直意外でした。
美味しい豆腐と不味い豆腐それほど差があるものなのでしょうか?
だとするとうちで食べている豆腐はどの程度?
うーん、気になります。
ということで、充填豆腐10種類を実際に食べ比べてみることにしました。
目次
充填豆腐10種類の徹底食べ比べ
今回、食べ比べるのは上の写真の10種類の充填豆腐。
最後にこの中から、美味しい豆腐ベスト5をランキングで発表します。
なお、お住いの地域によっては販売されていない豆腐もあるかもしれません。
あらかじめご了承ください。
それでは、まず試食した感想です。
スポンサーリンク
やまみ くらし良好なめらか濃厚絹ごしとうふ
- メーカー (株)やまみ
- 商品名 くらし良好なめらか濃厚絹ごしとうふ
- 内容量 150g×3
- 価格 ¥73
- 10gあたり ¥1.6
- エネルギー 85kcal(1個)
- 原材料 大豆(遺伝子組み換えでない)、凝固剤(塩化マグネシウム)、消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル、炭酸カルシウム、レシチン、シリコーン樹脂)
今回試した中で最安、くらし良好ブランドです。
味の方はというと、やはり原料の豆が違うのか豆の香りが全くありません。
全体的に味が薄く、食べ続けると凝固剤のえぐみ?
苦味?らしきものも口に残りました。
硬さは普通の絹より硬く、滑らかですが箸で十分掴める硬さです。
そのまま食べるより、マーボー豆腐や肉豆腐など何か味をつけて食べる方が向いていると思います。
評価:★★☆☆☆(2点)
やまみ 有機栽培大豆100%使用オーガニック濃厚絹とうふ
- メーカー (株)やまみ
- 商品名 有機栽培大豆100%使用オーガニック濃厚絹とうふ
- 内容量 150g×3
- 価格 ¥105
- 10gあたり ¥2.3
- エネルギー 87kcal(1個)
- 原材料 有機大豆(中国産、遺伝子組み換えでない)、凝固剤(塩化マグネシウム)、消泡剤(レシチン、炭酸マグネシウム)
豆腐の硬さは最初の豆腐と変わりませんが、こちらの豆は有機栽培大豆100%です。
ほんのり豆の香りと甘みを感じました。
ただ、上記の豆腐と比べて圧倒的に美味しいかと問われると、そこまで違いを感じないというのが本当の所です。
評価:★★★☆☆(3点)
やまみ プチサイズがちょうどいいおとうふ
- メーカー (株)やまみ
- 商品名 プチサイズがちょうどいいおとうふ
- 内容量 60g×6
- 価格 ¥105
- 10gあたり ¥2.9
- 68kcak(100g)
- 原材料 大豆(遺伝子組み換えでない)、植物油脂、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム)
こちらはプチサイズの豆腐が6個つながっています。
食べたい分だけ食べられるのが良いですね。
食感は絹寄りですが、わずかに木綿豆腐のようなざらつきを感じます。
コクがあるように感じましたが、大豆ではなくもしかして植物油脂のせいなのでしょうか?気になります。
評価:★★★★☆(4点)
久一庵 国産豆腐
- メーカー 久一庵食品協業組合
- 商品名 国産大豆100%使用「国産豆腐」
- 内容量 150g×3
- 価格 ¥138
- 10gあたり ¥3.0
- エネルギー 103kcal
- 原材料 大豆(国産大豆)、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム(にがり))
豆の味と香りをしっかり感じます。
大豆の甘みがありますが、最後口の中にニガリの苦味が残るのが残念。
それが無ければもっと美味しいはずです。
冷や奴で食べるには、しばらく水にさらして苦味を抜いたほうが良さそうです。
評価:★★★☆☆(3点)
久一庵 国産とうふ4個組
- メーカー 久一庵食品協業組合
- 商品名 国産とうふ4個組
- 内容量 70g×4
- 価格 ¥127
- 10gあたり ¥4.5
- 原材料 大豆(国産)、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム(にがり))
この豆腐は、国産大豆の皮むき大豆が使われています。
食べたら違いがわかると書かれていますが、半信半疑で食べてみたところ、雑味がなくさっぱりしているのがわかりました。
豆の香りはあまり感じませんが、最後に甘みが口に残ります。
評価:★★★★☆(4点)
久一庵 濃くコク豆腐
- メーカー 久一庵食品協業組合
- 商品名濃くコク豆腐
- 内容量 70g×4
- 価格 ¥149
- 10gあたり ¥5.3
- 原材料 大豆(国産大豆)、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム(にがり))
豆腐らしからぬ華やかなパッケージが目を引きます。
こちらも皮むき大豆使用ですが、上記の物より明らかにクリーミーで濃厚、豆の香りや甘みも強いです。
このクリーミーさはスイーツのよう。そこで試しに器に入れてきなこと黒蜜をかけてみました。
あら不思議、そのまま豆乳プリンです。
デザートとして食べても美味しいですね。
評価:★★★★☆(4点)
佐嘉平川屋の美味しいとうふ
- メーカー (有)平川食品工業
- 商品名 美味しいとうふ
- 内容量 400g
- 価格 ¥181
- 10gあたり ¥4.5
- 原材料 大豆(佐賀県産)(遺伝子組み換えでない)、粗製海水塩化マグネシウム(にがり)
こちらの豆腐は、佐賀県産大豆フクユタカ使用。
今まで食べた充填豆腐に比べ水分が多く、どちらかというと寄せ豆腐に近い柔らかさです。
茶碗蒸し、もしくは生クリームの入っていない卵と牛乳だけで作ったプリンのようです。
箸で掴めないほどフワフワで雑味がなく、旨味と甘みが強いです。
柔らかいのに味は濃い、豆の良さを感じる豆腐でした。
この美味しさは圧倒的!これはこのまま冷ややっこで食べてほしいです。
商品名に偽りなし、本当に美味しいとうふでした。
評価:★★★★★(5点)
男前豆腐 特濃ケンちゃん
- メーカー 男前豆腐店(株)
- 商品名 特濃ケンちゃん
- 内容量 90g×3
- 価格 ¥127
- 10gあたり ¥4.7
- エネルギー 68kcal(1個)
- 原材料 大豆(国産、遺伝子組み換えでない)、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム(にがり)
以前別の種類を食べて美味しかったと記憶してましたが、こちらも美味しいです。
男前豆腐店の豆腐は何種類かありますが、どれもクリーミーさが他の充填豆腐と全く違います。
味も特濃の豆乳そのままで甘みとコクがあり、目をつぶって食べても違いがわかります。
そのまま冷ややっこにしたり、スイーツとして食べても良いのではないでしょうか。
評価:★★★★★(5点)
アサヒコ くらし良好 安曇野とうふ
- メーカー (株)アサヒコ
- 商品名 くらし良好安曇野とうふ
- 内容量 150g×2
- 価格 ¥138
- 10gあたり ¥4.6
- エネルギー 92kcal(1個)
- 原材料 丸大豆(国産、遺伝子組み換えでない)、凝固剤(塩化マグネシウム含有物(にがり))、消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)
比較的なめらかで、寄せ豆腐に近いふんわりと軽さのある充填豆腐です。
くらし良好ブランドの製品で、派手なロゴや宣伝文句はありませんが、甘みが口に広がり何気に美味しいです。
最初のやまみの豆腐もくらし良好ブランドでしたが、値段の違いは味に反映されていますね。
こちらは国産大豆100%の実力でしょうか、冷ややっこ向きです。
評価:★★★★☆(4点)
嘉島町産大豆100%使用ふくゆたかとうふ
- メーカー マルキン食品
- 嘉島町産大豆100%使用ふくゆたかとうふ
- 内容量 150g×2
- 価格 ¥127
- 10gあたり ¥4.2
- エネルギー 98kcal(1個)
- 原材料 大豆(熊本県産、遺伝子組み換えでない)、塩化マグネシウム含有物(にがり)、たれ(しょうゆ、砂糖、食塩、鰹節エキス、醸造酢、かつおだし、魚?、ホタテエキス、たん白加水分解物、調味料(アミノ酸等)
食感は柔らかですが、味は濃厚。
熊本県嘉島町産の大豆を100%使用し、阿蘇のおいしい水と天草のにがりを使ったオール熊本産にこだわった豆腐です。
豆の香りや甘みを強く感じました。
かつおだしのたれ付きですが、タレがなくても十分美味しいです。
評価:★★★★☆(4点)
充填豆腐の比較おすすめ度一覧表
以上10商品を一覧表にまとめてみました。
メーカー | (株)やまみ | (株)やまみ | (株)やまみ | 九一庵食品協業組合 | 九一庵食品協業組合 | 九一庵食品協業組合 | (有)平川食品工業 | 男前豆腐店(株) | (株)アサヒコ | マルキン食品 |
商品名 | なめらか濃厚絹ごしとうふ | 濃厚絹とうふ | プチサイズがちょうどいいおとうふ | 国産豆腐 | 国産とうふ4個組 | 濃くコク豆腐 | 美味しいとうふ | 特濃ケンちゃん | 安曇野とうふ | ふくゆたかとうふ |
内容量 | 150g×3 | 150g×3 | 60g×6 | 150g×3 | 70g×4 | 70g×4 | 400g | 90g×3 | 150g×2 | 150g×2 |
価格 | ¥73 | ¥105 | ¥105 | ¥138 | ¥127 | ¥149 | ¥181 | ¥127 | ¥138 | ¥127 |
10gあたり | ¥1.60 | ¥2.30 | ¥2.90 | ¥3.00 | ¥4.50 | ¥5.30 | ¥4.50 | ¥4.70 | ¥4.60 | ¥4.20 |
エネルギー | 85kcal(1個) | 87kcal(1個) | 68kcak(100g) | 103kcal | ― | ― | ― | 68kcal(1個) | 92kcal(1個) | 98kcal(1個) |
原材料 | 大豆(遺伝子組み換えでない)、凝固剤(塩化マグネシウム)、消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル、炭酸カルシウム、レシチン、シリコーン樹脂) | 有機大豆(中国産、遺伝子組み換えでない)、凝固剤(塩化マグネシウム)、消泡剤(レシチン、炭酸マグネシウム) | 大豆(遺伝子組み換えでない)、植物油脂、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム) | 大豆(国産大豆)、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム(にがり)) | 大豆(国産)、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム(にがり)) | 大豆(国産大豆)、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム(にがり)) | 大豆(佐賀県産)(遺伝子組み換えでない)、粗製海水塩化マグネシウム(にがり) | 大豆(国産、遺伝子組み換えでない)、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム(にがり) | 丸大豆(国産、遺伝子組み換えでない)、凝固剤(塩化マグネシウム含有物(にがり))、消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル) | 大豆(熊本県産、遺伝子組み換えでない)、塩化マグネシウム含有物(にがり)、たれ(しょうゆ、砂糖、食塩、鰹節エキス、醸造酢、かつおだし、魚醬、ホタテエキス、たん白加水分解物、調味料(アミノ酸等) |
特徴 | くらし良好 | 有機栽培大豆100%使用オーガニック | 特濃豆乳で仕上げた、天然にがり100%使用 | 長崎県崎戸産にがり使用、多良山系の美味しい水使用、消泡剤無添加 | 消泡剤無添加、九州産本にがり、国産大豆使用 | 豆腐職人こだわりの味、国産大豆、本にがり使用、消泡剤無添加、旨味ひきたつ皮むき大豆 | 佐賀県産大豆フクユタカ使用 | ケンちゃんのなめらかさ、やわらかさはそのままにおいしさをぎゅっと濃縮 | 国産大豆100%、北アルプス山系の伏流水で作りました、くらし良好 | 熊本県嘉島町産大豆100%、阿蘇のおいしい水使用、天草のにがり使用、かつおだしたれ付 |
評価 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
よろしければご覧ください。
充填豆腐をキレイに取り出す方法
容器と豆腐に隙間のない充填豆腐は、取り出す際ときどき豆腐が崩れてしまう事があります。
パッケージにはこのように側面を軽くたたいて取り出すよう書いてあります。
でも、この方法だと衝撃で崩れたり、力が弱すぎて豆腐が出なかったりしますよね?
そこで、おすすめなのが底の角に包丁でちょっと切り込みを入れる方法です。
こうして切り込みから空気を入れるようにすると、キレイにお皿に出すことができます
美味しい豆腐の選び方
10種類を食べ比べてみて、同じ充填豆腐でも味はピンキリだと分かりました。
実際に食べてみないと本当の美味しさはわからないですが、同じような値段なら豆は国産100%で産地が書いてあるものの方が美味しいです。
また、値段の高いものが必ずしも美味しいわけではありませんが、今回ベスト5に入った豆腐はどれも10gあたりの値段が4~5円程度でしたので、値段も一つの目安になると思います。
充填豆腐を美味しく食べる裏技
残念ながらおいしくない豆腐に当たってしまった場合、えぐみが気になる時はしばらく水にさらしてみてください。
また、味が物足りない時は、ためしてガッテンで紹介された豆腐クリームがおすすめです。
水切りした豆腐をフードプロセッサーやミキサーでクリーム状にするだけ。
たったこれだけなのに、同じ豆腐とは思えないほど味が濃くて美味しい豆腐になりますよ。
充電豆腐おすすめランキング
さて、お待ちかねおすすめランキングの発表です。
今回食べ比べた豆腐を美味しさ順にランキングすると、以下のようになりました。
第5位:九一庵食品 濃くコク豆腐
第4位:嘉島町産大豆100%使用ふくゆたかとうふ
第3位:アサヒコ くらし良好安曇野とうふ
第2位:男前豆腐店 特濃ケンちゃん
第1位:平川食品 美味しいとうふ
以上の結果になりました。
1位の美味しいとうふは、値段を見れば一番高額ですが、10g当たりの値段では4.5円と決して高くありません。
この値段でこの品質なら、是非リピートしたいです。
スポンサーリンク
まとめ
豆腐は高いと言ってもせいぜい数百円。今回食べ比べてみて、わずかな金額の違いでこれほど美味しさに差があるなら、たまには高いとうふを買ってみようと思いました。
美味しい豆腐はそのままで十分メインのおかずになりますね。
また、今回初めて黒蜜&きなこで和菓子風に食べてみましたがなかなか良かったですよ。
皆さんも、この夏はとっておきのお豆腐で冷や奴を味わってみてはいかがでしょうか。
コメントを残す