日本人の海外旅行先として大人気の台湾。
その台湾の観光で外せないのが夜市。
台湾ならではの夜の過ごし方で「もっと夜の数が多いといいのに…」と残念に思って帰ることもあります。
共働き世帯が多く、外食文化のある台湾では、毎日多くの夜市が開かれています。
仕事の帰りに晩ご飯を食べたり、作ってもらって持ち帰ったりする習慣があるため、とてもにぎわっています。
また夏の暑さが厳しいため、夜になると出かけて屋外で過ごします。
そのために夜市では飲食店だけではなく、日用品や衣料品を購入できたり、ゲームができたりと、家族で楽しく過ごせるようになっています。
私たち日本人は「夜市」と聞くと、お祭りの縁日を思い浮かべますね。
そのような縁日みたいな屋台や露店が並ぶ夜市もあれば、商店街が歩行者天国になっているところも夜市と呼びます。
「夜市」と言っても、立地や規模によって個性があります。
ガイドブックでも多く紹介されていますが、実際に行ってみて比較してみました!
地図と所在地と交通(主に2017年8月1日午後7時に台北駅を出発した場合の最短経路)に関してはグーグルマップで検索した場合。
規模は計測したわけではなく筆者とその家族の主観(他の項目についても同様)。
営業時間は多くの店が開店している時間で、店舗によって異なります。※全て毎日営業
年齢層は10代から60代まで順に多い層が★で表しています
目次
- 1 士林夜市(Shìlín Yèshì) 台湾の夜市と言ったらここ
- 2 華西街夜市(huáxī jiē yèshì) オトナの夜市
- 3 艋舺夜市(Měng xiá yèshì) 龍山寺周辺のディープな夜市
- 4 饒河街夜市(Ráo hé jiē yèshì) ツアーで案内される代表的な夜市
- 5 南機場觀光夜市(Nán jīchǎng guānguāng yèshì) 台湾らしさが感じられる夜市
- 6 師大夜市(Shī dà yèshì) 若者に人気の学生街の夜市
- 7 寧夏夜市(Níngxià yèshì) 美味しいものに出会える人気急上昇の夜市
- 8 雙城街夜市(Shuāng chéng jiē yèshì) 地元民気分が味わえる夜市
- 9 三和夜市(Sān hé yèshì) 台北のベッドタウンの大ローカル夜市
- 10 台北夜市の地図・マップ一覧
- 11 楽しく夜市を過ごすためのポイント
- 12 さいごに ~台北の夜市を比べてわかったこととおすすめ夜市
士林夜市(Shìlín Yèshì) 台湾の夜市と言ったらここ
所在地 | 士林區文林路、基河路と大南路の間 |
営業時間 | 15時~1時 |
台北駅から車で | 12~35分 5.4km |
台北駅から電車で | 21分 淡水線剣潭駅より徒歩5分 NT$20.00 |
代表的なメニュー | 大餅包小餅、士林大香腸、水煎包、生炒花枝、豪大大雞排、藥燉排骨、青蛙下蛋、雪花冰、泰式香蕉煎餅 |
台北で一番大きな夜市。
慈誠宮の門前に屋台が集まったのが始まりと言われています。
必ずと言っていいほどガイドブックに大きく取り上げられていて、夜市と言うよりもその地域一帯がすっかり観光地になっていると言ってもよいでしょう。
ここに行かずして台湾に行ったとは言えないですが、大きくなりすぎているがゆえに観光客で大変混雑しています。
また範囲が広いので、目的のお店がある場合は長い距離を歩かなくてはいけません。
MRT淡水線に士林という駅がありますが、最寄りは剣潭(Jiantan)駅です。
夜、淡水線に乗っていると、この駅で多くの人が降りるのでわかります。
屋台・路面店
剣潭駅前から通りを渡ると士林夜市です。
駅前からY字になっている左側の基河路と慈誠宮の周辺(大南路)に屋台が多いです。
路面店には飲食店もありますが、メインストリートといわれる大東路にはファッションアイテムの店が多く、観光客だけでなく地元の若者も多くいます。
さながら原宿の竹下通りのよう。
Y字型に道に挟まれた三角形の地域にあるため、道が格子状になっていない、細い路地があるなど、慣れないとどこを歩いているのかわからなくなりやすいです。
目的があるのなら地図などで道の名前を確認しながら歩くと良いでしょう。
大東路は道の真ん中にシートを敷いて洋服を売る露店があることも。
このような店では値札が付いていないことが多いので、しっかりと値段を確認してから購入しましょう。
ここで目を引くのは士林名物の豪大大雞排の鶏の唐揚げ。
顔と同じくらいの大きさの唐揚げはテレビや雑誌などでも見たことがあると思います。
もちろん味も美味しく、揚げたての唐揚げに美味しい粉をふりかけてくれて、その味は病みつきに。
こちらのお店は美食區や他の場所にもありますが、行列に並んで食べたというのがよい思い出になるでしょう。
美味しそうな果物屋さんがありますが、量り売りなので気が付くと高額になっていることも。
押し売りも強いので気を付けて。
実は大東路では全部の店が閉まった深夜(おおよそ1時から3時)に、さらに屋台が出て地元の人たちで賑わう知る人ぞ知る夜市ができます。
規模 | 大 ★---- 小 とにかく広い |
客層 | 観光客 ★---- 地元客 地元の学生もちらほら |
年齢層 | 10代 ★★★★-- 60代 |
お店の傾向 | 食べ物 --★-- 買い物 |
食べ方 | 座って食べる ---★- 持ち歩き 屋台は席がない店が多い |
美食區
駅から基河路を進んでいくと右側に士林市場(士林公有市場)があります。
1階はお土産物などの店が並びます。
ここの地下が美食區という飲食店の屋台風の店舗が並ぶ、フードコートのようなところになっています。
全部で94ブース。
地下へは階段のほかにエスカレーターもあります。
気に入ったお店があったら空いている席に座りましょう。
テーブルにメニューがあり、置いてある注文用紙に数を記入するスタイルの店が多いです。
私は臭豆腐が食べたくて店を探していたところ声をかけられ「臭豆腐を食べたい」と伝えると、店に通されました。
ところがメニューを見ても臭豆腐がない。
店員は注文書に”臭豆腐”と手書きで書き、隣の店に臭豆腐を買いに行って私たちに出してきました。
すると、別の隣の店からはタピオカミルクティのカップを持ってセールスがやってきたり(笑)
支払いは食べ終わった時に行います。
持ち帰りの場合は屋台と同じ。
店に座席がある場合は着席しなければ持ち帰りとみなされることが多いです。(例えばかき氷やドリンクの店に多い)
牡蠣オムレツや麺類、ステーキなど比較的しっかりと食事ができるところです。
必ず一度は行くところですので、特徴を挙げてみましょう。
- 屋内なので雨でも安心
- 座席がある店がほとんど
- ぐるっと1周する配置なので店を探しやすく、迷わない
- 日本語が通じやすい(なぜか日本人とわかるらしく、日本語で客引きをしてくる)
- ビールが飲める(屋台ではビールを置いていないが、ここでは置いている店がある。なければほかの店から買える)
- トイレがある(思ったよりもきれい)
規模 | 大 ---★- 小 大きなホールに屋台が集まっているという印象 |
客層 | 観光客 ★---- 地元客 遅い時間まで日本人が食事に来ます |
年齢層 | 10代 --★★★★ 60代 |
お店の傾向 | 食べ物 ★---- 買い物 すべて飲食店 |
食べ方 | 座って食べる -★--- 持ち歩き ドリンク、かき氷以外はほぼ着席できる |
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華西街夜市(huáxī jiē yèshì) オトナの夜市
所在地 | 萬華區貴陽街二段と廣州街の間 |
営業時間 | 16時~0時 |
台北駅から車で | 6~14分 2.6㎞ |
台北駅から電車で | 18分 板南線龍山寺駅より徒歩7分 NT$20.00 |
代表的なメニュー | 蛇湯、肉羹、紅豆湯 |
台湾最古の寺・龍山寺の近くにあり、歴史も長い夜市。
中国伝統の装飾用の屋根(古典式牌楼建築)がついたきらびやかな雰囲気のアーケードがまっすぐ続きます。
この地域は古くから賑わっていたところで、この周辺は赤線が多くあった名残からか、大人向けのお店が多いです。
ネットの情報などではかなりいかがわしいと言われています。
実際に蛇やスッポン、精が出ると言われるゲテモノ系の食べ物を食べさせる店、アダルトショップもあります。
蛇肉を食べさせる店。
店頭には本当に蛇がいます。
スッポンの店。
しかし、こちらの夜市には有名な台南但仔麵や海鮮料理店、(きちんとした?)マッサージ店、ネイルショップも多く、ほかの地域よりもお手頃な価格のようです。
また、お寺の近くということで風水や占いの本を扱っている店もあります。
いかがわしいとは言われますが、明るくきれいなアーケード街なので、思ったよりもいかがわしさを感じないかもしれません。
台湾の人気ドラマで妊娠した主人公が出産に向けて精をつけるためにこの夜市に出かけているシーンがあります。
観光夜市と名乗っているので観光客を相手とした店も多いです。
しかし、風俗街の雰囲気も残っているので(カラオケ店は気を付けて)、女性だけで夜遅くに冷やかしに行くのは控えた方が良いでしょう。
大人の夜市です。
規模 | 大 -★--- 小 まっすぐに長い |
客層 | 観光客 --★-- 地元客 |
年齢層 | 10代 --★★★ 60代 |
お店の傾向 | 食べ物 --★-- 買い物 マッサージ、ネイル店も多い |
食べ方 | 座って食べる ★---- 持ち歩き きちんとした飲食店 |
艋舺夜市(Měng xiá yèshì) 龍山寺周辺のディープな夜市
所在地 | 萬華區梧州街、廣州街及び西昌街一帶 |
営業時間 | 18時~0時 |
台北駅から車で | 7~18分 2.4㎞ |
台北駅から電車で | 16分 板南線龍山寺駅より徒歩5分 NT$20.00 |
代表的なメニュー | 蚵仔煎、生炒鱔魚、鹹粥、懷念愛玉冰、刨冰 |
龍山寺や華西街夜市周辺はかつて「艋舺(バンカ)」と呼ばれていました。
日本でいうところの浅草のような雰囲気の街です。
現在では「萬華」で別名「萬華夜市」。
淡水河を利用した海運が盛んでその貿易港として栄えた一帯です。
そのために華西街夜市以外にも夜市があります。
西昌街、梧州街、廣州街をまとめて艋舺夜市と言われることが多いです。
西昌街夜市(Xīchāng jiē yèshì)
ここは生の薬草を売るお店が並んでいる青草巷という通りが有名です。
一歩踏み入れると店舗から青草の香りが。
青草茶というほてりをおさえるお茶が飲めるスタンドもあります。
通りの真ん中に店が並びます。
屋台というよりも露店という感じの店で、さながらフリーマーケットのような形態の店が多いです。
売っているものは下着やパジャマなどの衣料品や、骨董品(と呼べるのか微妙なリサイクル品など)。
男性、それも中年以上の(おっちゃんという感じの)方々がほとんどでした(笑)
フリーマーケットや骨董市が好きな男性に向いているかもしれません。
(このあたりでは風俗店がカラオケの看板を掲げていて、そのあたりには中年の「たちんぼ」の女性がいるそうですが、私は気付きませんでした)
飲食店は数店舗。
規模 | 大 ---★- 小 |
客層 | 観光客 ----★ 地元客 |
年齢層 | 10代 ----★★ 60代 |
お店の傾向 | 食べ物 ----★ 買い物 |
食べ方 | 座って食べる -★---- 持ち歩き 店は少ないが席が多め |
廣州街夜市(Guǎngzhōu jiē yèshì)
華西街夜市、西昌街夜市と垂直に通る廣州街の夜市で、何ブロックにも渡って続いています。
龍山寺前からは飲食店の屋台(それもかなり簡易なもの)が多く、印象としてチェーン店が少ないです。
両脇の路面店にも飲食店があり、何を食べようか悩んでしまうかもしれません。
中間あたりから、雑貨や衣料品を扱う店が多くなります。
また、さらに進むとゲーム屋台が増えてきます。
昔懐かしいゲームも。
しかし、ゲームの屋台が増えてくると同時に18禁のDVDの露店が現れます。
お子さん連れの方は気を付けた方が良いでしょう。
「なんのDVDを売っているのかなー」と見に行くと「びっくり!」となります。
ただ、夜市の雰囲気としては饒河街夜市のような、私たち日本人がイメージする夜市という感じです。
観光客が少なく、地元の人の生活が垣間見えるようです。
規模 | 大 ★---- 小 思ったよりも長く続く |
客層 | 観光客 ----★ 地元客 |
年齢層 | 10代 ★--★★★ 60代 ファミリー向け(ただしDVDだけは注意) |
お店の傾向 | 食べ物 --★-- 買い物 ここでしか食べられないものも多い |
食べ方 | 座って食べる ---★- 持ち歩き 屋台は持ち歩きだが路面店では座れる |
饒河街夜市(Ráo hé jiē yèshì) ツアーで案内される代表的な夜市
所在地 | 松山區饒河街 |
営業時間 | 17時~23時 |
台北駅から車で | 12~26分 9.2㎞ |
台北駅から電車で | 9分 台北車站から台鉄自強号にて 松山駅より徒歩3分 NT$23.00 28分 MRT淡水線中山駅乗換、松山線松山駅より徒歩2分 NT$45.00 |
代表的なメニュー | 藥燉排骨、胡椒餅、燙魷魚 |
士林夜市と並んで台北を代表する夜市です。
松山慈祐宮という廟の前から続いている門前夜市です。
松山駅を出て右側の先に松山慈祐宮が見えるのでわかりやすい立地。
松山駅は台鉄とMRTの両方が利用できるので便利です。
饒河街の真ん中に背中合わせに屋台が並んでいます。
1本の道の中央分離帯に屋台が並んでいるように配置されているので、片側ずつ歩いて往復すると良いでしょう。
最近ではツアーで案内されることが多いです。
夜市に到着して解散、夜市を散策してから解散、夜市を散策後にホテルや駅まで送って解散、といくつかのパターンがあります。
ここでツアーを離団しても電車にも乗れるし、タクシーも拾えます。
士林夜市と違って道が直線でわかりやすいこと、飲食店や品物を売っている店が屋台も路面店もバランス良くあることから、老若男女楽しめるでしょう。
日本の縁日にも似ていて、日本人がイメージしている”夜市”ともいえるでしょう。
この夜市に来たらぜひ食べたいのが胡椒餅。
松山慈祐宮に近いところにお店があり、いつも行列ができています。
胡椒餅は店舗もあるし夜市でも食べられますが、ここの胡椒餅の評判はダントツです。
並んでいても手際良く作られていくので、待っているのも苦になりません。
娘はいくつかの胡椒餅を食べた中で、やはりここの胡椒餅が美味しいからと、わざわざ食べに行っていました。
冷めたと思って口にしても、中の餡がとても熱く、肉汁で火傷をするので要注意です。
テレビでよく紹介されている小鳥の占いや糸で顔の産毛を取る産毛抜きの店があるのがこの夜市です。
規模 | 大 -★--- 小 全長600mで路面店も含め店の数が多い |
客層 | 観光客 -★--- 地元客 ツアーの観光客も多い |
年齢層 | 10代 -★★★★ 60代 地元の高校生が集っていることも |
お店の傾向 | 食べ物 --★-- 買い物 比較的バランスが良い |
食べ方 | 座って食べる --★-- 持ち歩き テーブルがある露店もある |
南機場觀光夜市(Nán jīchǎng guānguāng yèshì) 台湾らしさが感じられる夜市
所在地 | 中正區中華路二段、近青年公園 |
営業時間 | 6時~0時 |
台北駅から車で | 10分 3.0㎞ |
台北駅から電車で | 15分 台北車站から台鉄万華車站より徒歩11分 NT$15.00 29分 MRT板南線龍山寺駅より徒歩18分 NT$20.00 |
代表的なメニュー | 肉圓、水餃、臭豆腐 |
地元の自治体が中心に開いている夜市。
まさに地元の人たちの食堂という感じです。
屋台もありますがオープンな(イスとテーブルが道路上にある)路面店が並び、しっかりと食べることができる店が多いです。
バイクに子どもを乗せて買いに来るお母さん、仕事帰りの若いカップル、近所からふらっとやってきたおじさん、とにかく台湾らしさ満載。
ドラマのロケ地になることも。
その分、旅行客には少し敷居が高い気がします。
人々の勢いや、(きっとあるであろう)ルールに押されそうになります。
周りの人を見て同じようにしてみましょう。
ここには餃子屋さんが並ぶ餃子ストリートがあります。
中でも人気なのが來來水餃子。
明るいうちからお客さんがいっぱい。
テイクアウトの人も多く、出来上がりを待っています。
空いている席に座って、店員に注文します。
メニューは豚肉と白菜の水餃子とニラの水餃子、それと酸辣麺だけ。
水餃子は10個単位、酸辣麺は大中小の3サイズ。
店の奥には小菜の小皿があるので、食べたいものがあったら席に持って来ます。
出来上がるとテーブルまで持ってきてくれます。
皿で金額がわかるので、帰るときに計算してもらい支払います。
本当に地元の人たちの活気あふれる生活の場を見る夜市です。
規模 | 大 ---★- 小 決して大きくないが飲食店ばかりなので充実感はある |
客層 | 観光客 ----★ 地元客 近くに駅や観光地がないこともありほぼ地元客 |
年齢層 | 10代 ★★★★★★ 60代 老若男女というのがぴったり |
お店の傾向 | 食べ物 -★--- 買い物 |
食べ方 | 座って食べる --★-- 持ち歩き 座って食べられる路面店も多い |
師大夜市(Shī dà yèshì) 若者に人気の学生街の夜市
所在地 | 大安區師範大學、師大路一帶 |
営業時間 | 12時~0時 (各店舗による) |
台北駅から車で | 9~22分 3.7㎞ |
台北駅から電車で | 30分 MRT板南線西門駅乗換、松山新店線台電大楼站より徒歩7分 NT$40.00 |
代表的なメニュー | 滷味、可麗餅、北港豆花 |
台湾師範大学の周辺に広がる夜市。
ほぼ常設店で構成されているので日本の縁日のような夜市をイメージしていると印象が違います。
大学生が多いため若者向けのファッションアイテムの店がとても多いです。
この夜市には日本では焼小籠包と呼ばれる生煎包の店、許記があります。
また、師園という塩酥鶏や揚げのものの店があるように、ほかの屋台の夜市にはないような食べ物が食べられる傾向があります。
私の娘は洋服を買うときには師大夜市に行っていました。
西門町や士林夜市にも店が多いですが、同じようなものがさらに安く売っているのだそう。
店構えもおしゃれです。
規模 | 大 -★--- 小 どこまでが夜市なのかわからない感じ |
客層 | 観光客 ---★- 地元客 お洒落スポットではあるが観光客は少なめ |
年齢層 | 10代 ★★---- 60代 若いお嬢さんがいっぱい |
お店の傾向 | 食べ物 ----★ 買い物 屋台ほとんどない |
食べ方 | 座って食べる -★--- 持ち歩き ほぼ路面店なので座って食べられる店が多い |
寧夏夜市(Níngxià yèshì) 美味しいものに出会える人気急上昇の夜市
所在地 | 大同區寧夏路、民生西路と南京西路の間 |
営業時間 | 17時~0時 |
台北駅から車で | 6~14分 1.9㎞ |
台北駅から電車で | 15分 MRT淡水線雙連駅より徒歩6分 NT$20.00 |
代表的なメニュー | 豬肝湯、蚵仔煎、魷魚羹、蒸餃、豆花、胡椒餅、蛋黃芋餅、蛋包蝦仁湯、知高飯、飯糰、麻糬冰 |
最近、人気が出てきている夜市です。
ガイドブックでは士林夜市、饒河街夜市に続いて大きく紹介されています。
寧夏路の真ん中にまっすぐ屋台が並ぶ夜市で、規模は饒河街夜市よりも小さいですが、飲食店ばかりがずっと続きます。
寧夏路の路面店にも手ごろに食べられる飲食店が並ぶので、ここに来れば晩ご飯はバッチリでしょう。
屋台の裏側にテーブルが設置されいてる店も多いので、座って食べることができます。
行列している名物店も多いです。
行列している店は美味しい店だと判断してよいです。
こちらの夜市の行列店は地元の方々が多く、個人的にはまさに”地元の味”だと思います(好き嫌いがわかれる食べ物もあります)。
ここは夜市の両端にゴミ箱がきちんと設置されているので、ここに捨てましょう。
南京西路側にはゲームの屋台が集まっています。
最寄駅からは少し距離がありますが、夜市までの通りにも飲食店があるので歩くのも良いですし、タクシーも通るので帰りの足も心配ありません。
持ち帰りができるので、ホテルで食べるのも良いでしょう。
規模 | 大 ---★- 小 コンパクトだが飲食店が並ぶので満足できる |
客層 | 観光客 ---★- 地元客 最近観光客が増えてきた |
年齢層 | 10代 -★★★★- 60代 |
お店の傾向 | 食べ物 ★---- 買い物 食べ物の夜市とも言える |
食べ方 | 座って食べる -★--- 持ち歩き テーブルがある屋台が多い |
雙城街夜市(Shuāng chéng jiē yèshì) 地元民気分が味わえる夜市
所在地 | 中山區雙城街と農安街,晴光市場そば,民權東路一段と中山北路三段の間 |
営業時間 | 0時~13時 18時30分~0時 |
台北駅から車で | 7分~18分 2.7㎞ |
台北駅から電車で | 19分 MRT淡水線民権西路駅下車9分 NT$20.00 |
代表的なメニュー |
大きな通りに面していないのでわかりにくいですが、併設して晴光市場があること(最近人気のお店もあるようです)、この雙城街は朝にも飲食店が並ぶことから1日中賑わっているので、行ってみると意外と面白いかもしれません。
規模はとても小さいですが、本当に帰りがけに夕飯を買って帰ったり(バイクで乗り付けてドライブスルーのように買っていく人も)、近所の人がふらっと食べに来る、という情景に出会えます。
近くにリーズナブルなホテルも多く、この地域のホテルに泊まったのがきっかけで知りました。
安いマッサージ店もあるので遊び疲れた夜にふらっと行って、小腹を満たしてマッサージを受けて帰ったりします。
また近くに24時間営業のドン・キホーテのような店の勝立生活百貨もあるので、ホテルが近くなら夜のお散歩にも良いでしょう。
規模 | 大 ----★ 小 本当に小さくて最低限 |
客層 | 観光客 ----★ 地元客 短い日程ではわざわざ行かないだろう |
年齢層 | 10代 --★★★★ 60代 若い人には刺激がないだろう |
お店の傾向 | 食べ物 ★---- 買い物 屋台はほぼ飲食店 |
食べ方 | 座って食べる -★--- 持ち歩き ドリンク、果物以外はほぼテーブルがある |
三和夜市(Sān hé yèshì) 台北のベッドタウンの大ローカル夜市
所在地 | 三重區中央北路、長壽街、文化北路 |
営業時間 | 17時~24時 |
台北駅から車で | 8~20分 4.0㎞ |
台北駅から電車で | 24分 MRT淡水線民権西路站乗換、中和新蘆線台北橋駅下車 徒歩4分 NT$40.00 |
代表的なメニュー | 鹹湯圓、天婦羅、蚵仔煎、木瓜牛奶、蝦仁羹、花枝羹、豬腳 |
最近ネットやガイドブックで見られるようになってきた夜市です。
台北市の西を流れる淡水河にかかる台北橋を渡ったところにあります。
よく大量のバイクが信号が変わったと同時に走り出してくる映像が見られますが、それがこの台北橋で、渡った先の新北市は台北へ通勤する人が多く住んでいます。
そのベッドタウンにある夜市なので、とても規模が大きいです。
メインの中央北路の真ん中に露店が並びます。
飲食店が多いですが、しっかり食べる店よりも食べ歩き系の店が主です。
しっかり食べる店は交差している通りに多いようです。
路面店にはファッションアイテムの店も多く、比較的若者向けかもしれません。
この夜市にはスマホの液晶画面のフィルムを貼ってくれるおじさんがいます。
液晶フィルムの貼り替えをしてくれる店は多いのですが、何回か貼り替えたことがある娘に言わせると、このおじさんは「神」なのだそう。
娘も私もここで貼り替えようとガラスフィルムが割れたまま台湾に行きましたよ。
iPhone7Plus のフィルム交換は340元、私のXperiaは200元でした(最初に貼り付けたものがサイズが合っていなくて、おじさんが必死になって探してくれました)。
日本ではガラスフィルムすら買えない価格で、とても綺麗に貼り替えてくれます。
おじさんオリジナルの用具まであって、手際もよく、まさに神業です。
わざわざ行く価値がありますよ。
台北橋から見る台北の夜景が美しいので、ひと駅歩いて台北橋を渡るのも良いでしょう。
規模 | 大 ★---- 小 かなり長く続く |
客層 | 観光客 ----★ 地元客 まだまだ知名度が低めの穴場夜市 |
年齢層 | 10代 ★★★★★- 60代 地元のファミリー向け |
お店の傾向 | 食べ物 ---★- 買い物 普通の商店街に屋台がでている感じ |
食べ方 | 座って食べる ---★- 持ち歩き 屋台はほぼ持ち帰り |
台北夜市の地図・マップ一覧
今回ご紹介した各夜市の場所をGoogleマップで確認しておきましょう。
- 士林夜市
- 華西街夜市
- 艋舺夜市
- 饒河街夜市
- 南機場觀光夜市
- 師大夜市
- 寧夏夜市
- 雙城街夜市
- 三和夜市
楽しく夜市を過ごすためのポイント
スリに注意
人が多く集まるところなのでスリも集まります。
貴重品はしっかりと身につけましょう。
身軽にしておく
食べ歩きも多いので身軽にして両手を開けておきましょう。
飲み物を調達しておく
飲みたい飲み物があった時に調達しておきましょう。
食べ物を食べる時に買おうと思っていると近くに売っているところがないこともあります。
水やビールはコンビニで、お茶やジュースは飲料店(ドリンクスタンド)や屋台などで購入しましょう。
コンビニのお茶は甘いものもあるのでよく確認して買うように。
小銭を用意
高額紙幣はお釣りが用意できない場合があるので、小額紙幣や小銭を用意しましょう。
私は夜市ではたまった小銭や数枚の100元札を直接洋服やバッグのポケットに入れて、すぐに出せるようにしています。
大きなブランド物の財布を出すのもスリに「お金を持っています」と言っているようなものです。
ウェットティッシュを常備しよう
食べる前に手を拭くのはもちろん、食べた後に口や手を拭きます。
またテーブルやイスなどが気になるときに拭きましょう。
ゴミ袋はいろいろ役立つ
スーパーでもらえる小分け袋のような小さい袋が便利。
ゴミ捨て場が設置されている夜市が多いですが、すぐにゴミが捨てられないときにはゴミを入れて持ち帰りましょう。
また、食べきれなかったものを入れて持ち帰るのにも使えます。
また買い物をする場合にはエコバッグを持っていると便利です(コンビニやスーパーでは袋は有料です)。
トイレは見つけたら早めに
夜市内にトイレがないことがあります。
駅、廟、コンビニ(夜市の賑やかなところはトイレの貸し出しがないところが多い)などで見つけたらお借りしておきましょう。
行列は美味しいお店?
美味しいもののお店には地元の方の行列ができています。
迷ったら行列の店を選ぶのも良いでしょう。
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さいごに ~台北の夜市を比べてわかったこととおすすめ夜市
他にも毎日多くの夜市が開かれています。
もしかしたら泊まるホテルの近く、目的があって行ってみたお店の近くなど、ふと路地を覗くと夜市が見つかることがあります。
そこで美味しい食べ物や、感じの良い店主との出会いがあったりするものです。
また、どの夜市でも同じ料理があるとは限りません。
好きな料理がある夜市をご贔屓にするのも良いでしょう。
チェーン店は夜市以外にお店がある場合もあります。
夜市では行けない場合にはそちらに行くもの良いですね。
それではさいごのさいごに目的別、世代別のおすすめ夜市をご紹介します。
目的別、世代別のおすすめ夜市
- 初めての台湾なら → 士林夜市、饒河街夜市(やっぱり王道)
- ご飯を食べるのが目的なら → 寧夏夜市、南機場觀光夜市(屋台以外にも飲食店が多い)
- 若者向け(10代20代)なら → 士林夜市、師大夜市(ファッションアイテムの店が多い)
- 子ども連れなら → 饒河街夜市、寧夏夜市(広すぎず、座って食べられてゲーム屋台もある)
- 年配者向けなら → 士林夜市の美食區(座って食べられる、トイレがある)
- リピーターなら → 艋舺夜市、三和夜市(台湾らしさが味わえる)
- 地元民の気分を味わうなら → 南機場觀光夜市、雙城街夜市(観光客が少ない)
- さらにディープさを味わいたいなら → 華西街夜市、西昌街夜市(ちょっと怪しい雰囲気が…)
- 衛生面がちょっと気になるという方は → 士林夜市の美食區、華西街夜市、南機場觀光夜市(屋台ではない店なのでいくらか安心?)
- 電車で行きやすい → 饒河街夜市、艋舺夜市、三和夜市(入口が駅から近い、わかりやすい)
すでに数回行っている私(40代食いしん坊主婦)がひとつだけしか行けないと言われたら、選ぶのは「南機場觀光夜市」です!
地元感が強いのであまり教えたくないくらいです(笑)
台北に留学していた女子大生の娘は、食べ物を食べに行くなら饒河街夜市(ここの胡椒餅が大好物だから)、買い物をするなら師大夜市とのこと。
以上、台北の夜市に実際に行ってみた経験をもとに比較記事を書かせていただきました。
ぜひ、お気に入りの夜市を見つけて、楽しい台湾の夜を過ごしてくださいね。
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