冬になると思うのは、年々冬の寒さが厳しくなっている気がすること。
地球温暖化と言われてますが、体感的には昔より明らかに寒くなっているように思うのです。
そう感じるのは、きっと歳とともに体温調整機能が衰えてきたからなんでしょうね。
寒い日に外に出たりすると、足先や指先なんて血が巡っている気がしないですからね。いや、ほんと。
何を隠そう運転中に足が冷えすぎて足が攣り、慌てて車を停めたこともありますから。
体を動かすのも億劫になり、ああ、冬眠前のクマってきっとこんな気分なのね…と思ってみたり。
あまりに寒いと、もういっそのこと私も冬眠したい!と思います。
目次
使い捨てカイロは心身ともにあたためてくれる
そんな時、寒さと冷えから私を救ってくれるのが使い捨てカイロです。
体を直接温めてくれるので一日中どこにいても温かく、しかも一つ数十円!これを使わずにいるなんてもったいない。
すべての病気は血の巡りが悪くなることが原因、というのが東洋医学の考え方ですよね。
肩こり、腰痛も元はといえば血行不良が原因ですし。
西洋医学でも冬に風邪をひきやすくなる原因は、冷えることによって免疫力が落ちるからだそうです。
たとえ自分では寒さを感じなくても、体は思った以上に冷えているとこの間テレビでも言っていました。
カイロで体を温めて血行を良くすれば、風邪もひきにくくなり肩こりも解消できますよね。
寒くないというだけで、不思議と億劫にならず何事もやる気が出てくるってもんです。
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でも使い捨てカイロといってもいっぱいあるよね?
冬に欠かせない使い捨てカイロですが、よく見るといろいろなメーカーが同じような商品を出しているんです。
値段も各社似たり寄ったりですが、果たしてメーカーによって性能に違いがあったりするのでしょうか?
それほど違わないなら安いもので良いような気もするし、知られていないだけで中には素晴らしい商品があったりするかも!
知らなくてもどうってことはないけど、知っていたら次から商品選びの参考になるかもしれない。
というわけで今回、6種類の使い捨て貼るカイロの性能を比べてみることにしました。
おすすめのカイロと出会うことはできるでしょうか?
この6社の使い捨てカイロ(貼るカイロ)を買い集めました
比較対象は、以下の6種類です。
左上から時計回りに<コープ(coop)>衣類に貼るカイロ30枚入り、<Kowa>ホッカイロ30個入り、<オカモト(okamoto)>温楽30個入り、<マイコール>オンパックス14時間30個入り、<アイリス(IRIS)>貼るぬくっ子30個入り、<桐灰>はる30個入りです。
以下に各メーカーごとの詳細です。どのメーカーも1箱30個入りで、中には10個パックが3つずつ入っていました。
<コープ>衣類に貼るカイロ (30枚入り)
- 価格 ¥615(税込)
- 原材料名 鉄粉、水、活性炭、バーミキュライト、高吸水性樹脂、塩類
- 持続時間12時間
- 本体サイズ 13㎝×9.5㎝
- 1個当たり 20.5円
<Kowa>ホッカイロ(30個入り)
- 価格 ¥ 684(税込)
- 原材料名 鉄粉、水、バーミキュライト、活性炭、塩類
- 持続時間12時間
- 本体サイズ 13㎝×9.5㎝
- 1個当たり 22.8円
<オカモト>温楽 (30コ入)
- 価格 ¥ 692(税込)
- 原材料名 鉄粉、水、活性炭、バーミキュライト、高吸水性樹脂、塩類
- 持続時間 12時間
- 本体サイズ 13㎝×9.5㎝
- 1個当たり 23円
<マイコール>はるオンパックス14時間(30個入り)
- 価格 ¥ 880(税込)
- 原材料名 鉄粉、水、活性炭、バーミキュライト、塩類、木粉、吸水性樹脂
- 持続時間 14時間
- 本体サイズ 13㎝×9.5㎝
- 1個当たり 29円
<アイリス>貼る ぬくっ子 (30個入り)
- 価格 ¥ 720(税込)
- 原材料名 鉄粉、水、バーミキュライト、活性炭、塩類、木粉、高吸水性樹脂
- 持続時間 12時間
- 本体サイズ 12.5㎝×9.5㎝
- 1個当たり 24円
<桐灰> はる(30個入り)
- 価格 ¥ 699(税込)
- 原材料名 鉄粉、水、活性炭、バーミキュライト、高吸水性樹脂、塩類
- 持続時間 14時間
- 本体サイズ 13㎝×9.5㎝
- 1個当たり 23円
※価格は、コープ(coop)は共同購入、桐灰はマツモトキヨシ、その他はamazonプライム調べ
比較実験スタート
さて、早速実験開始です。
温度を測るために温度計も買いました。
カイロの持続時間は桐灰、マイコールが14時間、コープ、Kowa、オカモト、アイリスが12時間です。
持続時間に関しては、どのメーカーも40℃以上を持続する時間だとの注意書きがあります。
ですので、最初にそれぞれのカイロが40℃になるまでの時間を比べてみることにしました。
服の代わりにカイロの下にタオルを敷き、その上にカイロを置きます。
計測開始から35分でカイロ内側(粘着テープ側)の温度は30.8℃になりました。
ところがこの後、予想外にカイロの温度が上がらず、1時間経っても35℃周辺を行ったり来たり。
この調子だと、いつになったら40℃になるのかわからない。
これ以上付きっきりで温度計を見続けるのは不可能と判断、あえなく実験失敗しました。ガーン!
おかしい、こんなはずでは…。
もしやカイロの温度って表面はそれほど高くならないとか…?などと思いつつ、もったいないのでそれらのカイロを服の中に張ってみました。
すると、しばらくしてかなりの熱を感じるように。温度を測ってみると45℃になっています。
もしかして、服に挟まれてた方が温度上がるのかもしれない…。
先ほどは上部がむき出しだったので熱が逃げてしまったのかも。
そのまま1日服に貼って過ごしましたが、カイロ温かさは夜まで続きました。
気を取り直し再度挑戦
翌日、気を取り直し再度挑戦です。
写真ではむき出しですが、今回は実際の使用状況に似せるため、計測するとき以外カイロの上にもタオルを掛けました。
また、カイロは30℃ぐらいから十分暖かさを感じるため、40℃ではなく30℃に達するまでの時間を計測することにします。
その後は決まった時間ごとに温度を測り続けます。
上にタオルをかけたのが良かったのか、今回は1時間程でほとんどすべてのカイロが40℃を超える結果となりました。一安心です。
こうしてほぼ丸1日かけて測り続けた結果がこちらの表になります。
各メーカー温度の推移
時刻(経過時間) | コープ | Kowa | オカモト | マイコール | アイリス | 桐灰 |
08:30(0時間) | 20.0 | 20.0 | 20.0 | 20.0 | 20.0 | 20.0 |
09:30(1時間) | 40.8 | 36.8 | 44.8 | 46.1 | 45.8 | 42.8 |
10:30(2時間) | 43.5 | 40.7 | 46.4 | 49.8 | 49.5 | 47.5 |
11:30(3時間) | 43.1 | 41.7 | 47.9 | 50.5 | 49.6 | 48.1 |
12:30(4時間) | 46.6 | 42.5 | 47.0 | 50.3 | 50.8 | 47.9 |
14:30(6時間) | 46.6 | 43.8 | 46.6 | 49.7 | 51.6 | 49.4 |
16:30(8時間) | 45.7 | 44.1 | 46.7 | 50.0 | 49.3 | 48.5 |
18:30(10時間) | 42.8 | 44.1 | 46.1 | 48.1 | 49.6 | 47.7 |
20:30(12時間) | 37.9 | 43.7 | 44.4 | 48.5 | 43.7 | 42.7 |
22:30(14時間) | 34.8 | 43.8 | 43.3 | 46.7 | 43.9 | 40.3 |
23:30(15時間) | 29.1 | 40.7 | 41.2 | 45.0 | 42.7 | 38.8 |
06:30(22時間) | 22.7 | 31.0 | 24.3 | 22.8 | 23.2 | 26.5 |
40℃以上持続時間 | 11時間未満 | 13時間以上 | 14時間以上 | 14時間以上 | 14時間以上 | 14時間未満 |
朝の8時30分に実験を始め、1時間後の9時30分にはKowaを除くすべてのカイロの温度が40℃を超えました。
唯一40℃に満たなかったKowaも10時30分の時点では40℃を超え、そこから11時間後の8時30分まですべてのカイロが40℃以上をキープ。
12時間後となる20時30分でも6種類中5種類が40℃以上を保っていました。
残念ながらcoopのカイロは、20時30分の時点で37.9℃。40℃を12時間キープすることができませんでした。
また、14時間持続タイプの桐灰とマイコール(オンパックス)のふたつにおいては、マイコールが余裕で14時間40℃をキープ。
桐灰はギリギリ14時間に満たない感じでした。
予想以上に健闘したのが、12時間タイプのアイリス、オカモト、Kowaです。
Kowaは40℃に上がるまで時間がかかり、その後も他社製品に比べ温度が低めだったのですが、カイロ自体の持続時間は一番長く22時間後も30℃以上をキープしていました。
温度に関して言えば、高い温度をキープするのがマイコール、桐灰、アイリス、温度は低めだけど持続時間が長いのがKowa、オカモトでした。
カイロの温度・持続時間比較のグラフ
パッケージの切り口と開封のしやすさも比べてみました
さて、持続時間や温度の傾向がわかったところで、パッケージの開けやすさにも注目してみます。
6種類のカイロはそれぞれプラスチックのパッケージに入っており、それぞれに切り口の表示がされています。
ところがよく見ると、切り口の表示はあるものの切れ込みがちゃんと入っていないメーカーが3社ありました。
切り口が見た目にもわかりやすく、一番切りやすかったのが桐灰です。
コープ、オカモトも、フチまでしっかり切れ込みが入っていて開けやすかったです。
逆に切れ込みが不十分で、一番開けるのに苦労したのがアイリス。
アイリスのパッケージは手では開けられず、最終的にハサミを使いました。
使いたいと思った時に、手ですぐ開けられないというのはかなりマイナスポイントです。
Kowa、マイコールも切れ込みは不十分でしたが、切り口近くをちぎると簡単に開封できました。
お年寄りが使う場合は、切り口の表示が大きめで切れ込みがちゃんと入っている桐灰がおすすめです。
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まとめ
いかがでしたしょうか?
以前に比べ最近のカイロは持続時間が長くなったなあ、という実感はありましたが、改めて比較してみるとメーカーによっていろいろ個性があるものですね。
最後にまとめの評価一覧表を載せておきます。
使い捨てカイロ(貼るカイロ)実験結果&評価一覧表
メーカー名 | コープ | Kowa | オカモト | マイコール | アイリス | 桐灰 |
商品名 | 衣類に貼るカイロ | ホッカイロ | 温楽 | オンパックス | 貼るぬくっ子 | 桐灰カイロはる |
持続時間(40℃以上) | 12時間 | 12時間 | 12時間 | 14時間 | 12時間 | 14時間 |
最高温度 | 63℃ | 63℃ | 63℃ | 63℃ | 63℃ | 63℃ |
平均温度 | 53℃ | 53℃ | 53℃ | 53℃ | 53℃ | 53℃ |
本体サイズ | 13㎝×9.5㎝ | 13㎝×9.5㎝ | 13㎝×9.5㎝ | 13㎝×9.5㎝ | 12.5cm×9.5cm | 13㎝×9.5㎝ |
30℃に達するまでの所要時間 | 11分54秒 | 15分32秒 | 8分36秒 | 11分30秒 | 7分3秒 | 9分33秒 |
1個あたりの価格 | 20.5円 | 22.8円 | 23円 | 29円 | 24円 | 23円 |
封の開けやすさ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
持続時間(40℃以上) | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
価格 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
結論から言えば、どのメーカーの使い捨てカイロも想像以上に優秀でした。
貼る場所の条件さえ良ければ、持続時間12時間タイプのカイロでも14時間を超えて温かさが持続します。
カイロよっては夜、さらには翌日の朝まで温かさを感じることができるものもありました。
これだけ長時間体を温めてくれながら、値段はどのメーカーも1個20~30円というお安さです。
これほど安価に体を温めてくれるものは他にないですよね?
上手に使えば暖房費の節約にもつながりそうです。
何を重視するかは人によって違うと思いますが、今回の結果からいえば、私個人のおすすめランキングは以下の通りです。
- オカモト 温楽
- マイコール オンパックス
- Kowa ホッカイロ
- 桐灰 はる
- コープ 衣類に貼るカイロ
- アイリス 貼るぬくっ子
個人的な感想ですので、ご了承ください。
いずれにせよ、これだけの実力を持つカイロはもっと評価されてしかるべきだと思いました。
皆さんも是非この冬は、使い捨てカイロを使って温かく過ごしてみてくださいね。
役に立つ話です。
グラフ付きとは恐れ入りました!
カイロに凝っています。
貼らないタイプは20時間持続もありますね。
スーパーマーケット バロー
貼るミニカイロについても、比較してほしいです。
冬は、靴下に使っています。