前回、ハヤシライスの記事を書くにあたり、名前の由来を調べたところ驚くべき事実が判明しました。
なんと、ハヤシライスはハッシュドビーフ・ウィズ・ライスを省略したものであり、ハッシュドビーフとハヤシライスに明確な差はないというのです。(諸説あり)
つまり、ハヤシライスを比較する以上、必然的にハッシュドビーフも比較しないわけにはいかない。
ハヤシライスだけ比較してハッシュドビーフを比較しないのは、明らかに片手落ちと言わざるを得ない。
クラベタは、とことん比較するサイトですのでそんな中途半端が許されるわけがありません!と
いうことで、今回はハヤシライスに続きハッシュドビーフ6種類の比較です。
※価格は、近くのスーパー、ドラッグストアでの実売価格
目次
熟成デミグラスソースのハッシュドビーフ
- メーカー:ハウス
- 商品名:熟成デミグラスソースのハッシュドビーフ
- 内容量:160g(10皿分)
- カロリー(一皿分あたり):85kcal
- 価格:311円
- おすすめ度:★★★★★(5点)
このルーの特徴は、4日間かけて”じっくり煮込んでねかせた”デミグラスソース原料を使用、お子さまから大人まで家族みんなで食べられる風味、濃縮赤ワイン原料を使用しコク深く後味すっきりと食べやすいハッシュドビーフソースという3点です。
食べた感想は、デミグラスソースの深い味わいとトマトのバランスがとても良く、ついつい食べすぎてしまいそうな美味しさです。
濃厚な旨味の中に軽い酸味もあるので、深いコクがあるのにしつこさを感じません。誰が食べても美味しいと感じる味だと思います。
作るのは簡単なのに、手抜き感を感じさせないじっくり煮込んだ味です。
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ビストロシェフ ハッシュドビーフ
- メーカー:ハウス
- 商品名:ビストロシェフ ハッシュドビーフ
- 内容量:154g(8皿分)
- カロリー(一皿分あたり):104kcal
- 価格:246円
- おすすめ度:★★★★★(5点)
同じメーカーのハッシュドビーフでも、シリーズが違えば味もかなり違いますね。
こちらはデミグラスソースのコクと赤ワインの香りが特徴のハッシュドビーフ。
風味豊かで濃厚な味が特徴だそうです。食べてみると、デミグラスソースの深く香ばしい香り、バター系の甘い油の香り、赤ワインの香りと酸味を感じます。
ハヤシライスの酸味はトマト由来の場合が多いですが、こちらは間違いなく赤ワイン由来です。
ホテルのビーフシチューのような高級感ある味わいです。ケチャップ系、トマト系よりデミグラ派!という方は、こちらを気に入ると思います。
ソースの色はそれほど濃いブラウンではありません。かえって薄めのブラウンなのに、食べてみるとデミグラの濃厚さが印象に残ります。
タイプは違いますが、こちらも美味しいです。
ハッシュドビーフ 特製ルウ&別添えデミグラスペースト
- メーカー:ハウス
- 商品名:ハッシュドビーフ 特製ルウ&別添えデミグラスペースト
- 内容量:135g(6皿分)
- カロリー(一皿分あたり):93kcal
- 価格:354円
- おすすめ度:★★☆☆☆(2点)
ボルドー産赤ワインの香りがきいた別添のデミグラスペーストと特製ルウで作る本格ハッシュドビーフの素。
固形ルーの他にペースト状のデミグラが別添えになっているタイプです。
具を煮込んだ後にルーとペーストを加えるのですが、加えるタイミングは同じなのにわざわざ袋を別にするのはどういう意図があるのでしょうね?
食事の支度中は大抵同時に別の作業もしているので、濡れた手でパウチを開けペーストを絞り出すのが面倒に感じました。
6皿分で354円と他のルーより価格が高めです。期待しながら食べましたが、思ったより味はあっさり。
デミグラの色が濃いため味も濃厚そうに見えますが、どちらかと言うとトマト寄りであっさりしたハッシュドビーフでした。
コクはありますが旨味が少ないような。期待が高かった分、物足りなさを感じました。
国産熟成ビーフのデミグラスハッシュドビーフ
- メーカー:S&B
- 商品名:国産熟成ビーフのデミグラスハッシュドビーフ
- 内容量:150g(8皿分)
- カロリー(一皿分あたり):100kcal
- 価格:246円
- おすすめ度:★★★★★(5点)
7日間熟成した「国産熟成ビーフ」と「国産野菜」をじっくり煮込んでとった旨みたっぷりのフォン(だし)をベースに作ったデミグラスソースです。
カカオマスとローストオニオンを使い、苦みとロースト感を表現しているそうです。
隠し味に砂糖、ワインビネガーを煮詰めてカラメル化した「ガストリックソース」を使用する事で苦み・酸味のバランスを取り、全体のコクを引き上げているとありました。
そんな注意書きを読む前に食べた感想は、深煎り感のあるデミグラスソースで、赤ワインの風味と酸味があり、旨味もコクも強い濃厚なハッシュドビーフでした。味が濃く高級感のあるどっしりとした味わいです。
S&Bのハヤシライスは、どれもスパイスの香りが際立つ印象がありましたが、こちらは一番癖がなく多くの人が想像するハヤシライスに近いです。子どもも大人も美味しく食べられそう。
フォン・ド・ボー ディナーハッシュドビーフ
- メーカー:S&B
- 商品名:フォン・ド・ボー ディナーハッシュドビーフ
- 内容量:97g(5皿分)
- カロリー(一皿分あたり):104kcal
- 価格:246円
- おすすめ度:★★★☆☆(3点)
商品説明には、ディナーの特徴である「フォン・ド・ボー」「ソテー・ド・オニオン」「バター」の特徴を活かした重厚なコク。
「オールスパイス」「ローレル」「ブラックペッパー」を使用する事により、牛肉の旨みをより引き立て、上質で奥深い味わいとなっている、とありました。
ルーの色は若干白みがかったブラウンで、食べてみるとS&Bらしくスパイスの香りを感じるデミグラスソースの味でした。
デミグラスソースの旨味の中に炒めた玉ねぎの香りと味を感じます。フォン・ド・ボーの旨味はあるようですが、全体的にあっさりしています。
個人的にはもう少し濃厚な味のデミグラスソースが好みです。
クレアおばさんのハッシュドビーフ
- メーカー:グリコ
- 商品名:クレアおばさんのハッシュドビーフ
- 内容量:140g(8皿分)
- カロリー(一皿分あたり):95kcal
- 価格:170円
- おすすめ度:★★★★☆(4点)
クレアおばさんといえばクリームシチュー!と思っていましたが、クレアおばさんったらハッシュドビーフも作っていたようです。
商品説明によると「丸鶏と野菜」ブイヨンをベースに、完熟トマトとじっくり煮込んだドミグラスソースでつくったコクのある味わい、とのこと。
ルーの色がトマト色でケチャップ系の味を想像していましたが、食べてみると思ったよりデミグラ感もあり、トマトの旨味とデミグラのコクのバランスが良いハッシュドビーフでした。
トマトの酸味はほとんど感じず、ケチャップ系ハヤシライスというわけではありません。洋食屋のハヤシライスのようなバター香る甘めの味わいです。
ハヤシライスとハッシュドビーフに明確な違いがあるのか?
さて、ハッシュドビーフ6種類を食べ終えました。前回のハヤシライスと合わせると14種類のハヤシライス&ハッシュドビーフを食べたことになります。
今回の比較で一番確かめたかった事は、「果たしてハヤシライスとハッシュドビーフの間に明確な違いがあるのかどうか?」ということです。
結果から申し上げましょう。「ハヤシライスだろうがハッシュドビーフだろうが味に大きな違いは無い!」です。
つまり、作った人がハヤシライスと言えばハヤシライスだし、ハッシュドビーフだと言えばハッシュドビーフになるのです!
今回全14種類を食べ比べましたが、ルーの味でハヤシとハッシュを分けられるほど大きな差はありませんでした。
ただ、大まかな傾向としてはハヤシライスと名の付くルーは、デミグラベースでもトマト風味を感じるものが多く、ハッシュドビーフは濃厚なデミグラスソースに赤ワインが香るものが多いという事です。
ただ、ハヤシライスの中にもデミグラスソースが濃厚なルーもありましたし、ハッシュドビーフにもトマト感の強いルーもありました。というわけで、メーカーも2者の間に明確な味の差をつけていないと思われる、というのが結論です。
また、具材の面から2者の相違点を見つけようとするなら、どちらも玉ねぎと牛肉を使う点は同じですが両者の比率が若干違うことでしょうか。
ハッシュドビーフは肉多め、ハヤシライスは玉ねぎが多め、そこが大きく違うポイントかと思います。
さらに、今回たまたまなのかは不明ですが、ハッシュドビーフのルーは総じてハヤシライスのルーより値段が高めです。
前回比較したハヤシライスのルー8種類の価格は、大体150円~190円の間でした。
最も高かったエバラの横浜舶来亭ハヤシフレークでも実売価格が311円だったかな。
それに比べ、ハッシュドビーフのルーの価格は大体が240円以上で、最高値がハウスのハッシュドビーフ354円です。ハッシュドビーフのルーの方が50円~100円高いですね。
ハヤシもハッシュも味の面で特に差がない事を考えると、手ごろなお値段のハヤシのルーを使って肉多めに作れば安くても立派なハッシュドビーフ(自称)になるわけです。
逆に言えば、せっかく高いハッシュドビーフのルーを使っても玉ねぎ多めだと残念な感じってことですね。
以上が、ハヤシライスとハッシュドビーフ問題の個人的な結論でした。
おいしいハッシュドビーフの素おすすめランキング
ではここで、おいしいハッシュドビーフの素おすすめランキングの発表です。
ハヤシもハッシュも似たようなものですが、とりあえず今回食べ比べた6種類でランキングしてみました。
第6位:ハウス ハッシュドビーフ 特製ルウ&別添えデミグラスペースト
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第5位:S&B フォン・ド・ボー ディナーハッシュドビーフ
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第4位:グリコ クレアおばさんのハッシュドビーフ
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第3位:ハウス 熟成デミグラスソースのハッシュドビーフ
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第2位:S&B 国産熟成ビーフのデミグラスハッシュドビーフ
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第1位:ハウス ビストロシェフ ハッシュドビーフ
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さいごに
曖昧なハヤシとハッシュ問題を解決するため、ここ数週間毎日のようにハヤシ及びハッシュドビーフを食べてました。
さぞや飽きると思うでしょ?ところが不思議と飽きないんです、これが。
今まであまり注目していなかったハヤシライスですが、改めて食べてみると美味しいですねえ。…あ、ハッシュドビーフだったかな?
えー、実際そんな感じで両者の差を感じないので、呼び方を統一してくれればいいのに…。
いかがでしたか?
ハヤシとハッシュ問題に興味のある方は、この機会に是非ご自分でも2種類を食べ比べてみてくださいね。
味の想像がしやすく比較が分かりやすかったです。参考になりましたありがとう!