日本とアメリカがいかに遠いのか。
その物質的物理的距離はもちろんのこと、人間の生活や感情、倫理や常識も含めて、その距離がいかに離れているのか。
海外ドラマを見ると、そんな圧倒的な二つの文化の距離感を楽しめるものです。
しかしながら、ある意味、これほどまでにグーンと離れてしまっている常識と価値観を感じると、もはやそれは同じ世界の出来事ではなく、どこか異世界の出来事のように感じる。
そんな気分になるのが、このNetflixオリジナルドラマ「グレイス&フランキー」です。
おしゃれな舞台でってことと、ちょっとコメディータッチの会話劇。
そして、日本人には戸惑うような設定とストーリー。
その魅力を、ご紹介します。
ゲイしかも高齢者、でも主人公は女性
もう、タイトルが意味不明ですね。
でも要約するとそういうお話しなんですよ、これ。
お話のきっかけは、70歳を超えた高齢者の夫婦が二組。そのそれぞれの旦那が、なんと互いに愛し合っていると告白(カミングアウト)し家を出ていてしまう所から始まります。
……って、ね。
もうこの段階で日本人にはお手上げですよね、現実離れしすぎてて。
しかも、取り残された二人の妻が、いろいろあって、浜辺のオシャレで豪華なビーチハウスで共同生活を始めてしまうわけです。
そこで繰り広げられる、人間の心理を突いたコメディー。
うん、設定盛りだくさん過ぎてついていけない感じです、が、これがほんとにハチャメチャで面白いんですよ。
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名女優の健在ぶり
この物語、上に書いてあるような内容ですから、出てくる俳優陣ももちろん70歳以上の方が中心です。
そのかなでも名演が光るのは、同居生活を送る捨てられた奥様のうちの一人グレイス役のジェーン・フォンダその人です。
アカデミー賞ノミネート7回、主演女優賞受賞2回。
映画好きなら知らないものはいない、超のつくほどの大女優です。
この、ちょっと考えたらドラマに出るわけがない大女優、しかも御年79歳の彼女が、生き生きと輝きを放って動く姿は、本当に奇跡です。
そもそも、ストーリーの設定が複雑なうえ、コメディー作品であるこの物語は、当然その演技の幅が大きくないとこなせません。
話題性だけで演技力のない俳優が演じるコメディーは、真面目な作品よりたちが悪いですものね。
しかし、逆を言えば、演技の幅が広く超一流の演技力と経験を積んだ俳優が演じればコメディー作品はめちゃくちゃにおもしろくなる。
だとすれば、この作品が面白いかどうかは、言うまでもないですよね。
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まとめ
いかがでしたか?
Netflixオリジナル作品の「グレイス&フランキー」の紹介でした。
ぶっ飛んだ舞台設定と、しっかりとした演技。
ちょっと日本ではお目にかかれない、日本人の常識からしたらファンタジーに近いお話なだけに、逆におもう存分楽しめます。
ぜひご覧になることをお勧めしますよ。
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