個人事業主(フリーランス)にとって、経理は大切な仕事ですよね。
以前までは会社の経理部がやってくれていたことを、独立開業後は自分でやることに。
慣れないうちはたいへんですが、お金の流れを勉強するいい機会になると思います。
ただ、エクセルで経理作業をしているならば、そのうち限界がくるはず。
とくに複式簿記が必要になる青色申告にしている人は、管理すべき帳票が多いため、確定申告の時期は気が滅入るでしょう。
そんなときに便利なのが、クラウド会計ソフトです!
ネット環境さえあればどこでも経理作業ができ、自動仕訳や自動計算機能もあって、レポートまで用意してくれます。
月々1,000円以下で使えるサービスが多いので、コスト面の不満もありません。
今回は、とくに評価の高いMFクラウド確定申告、freee、やよいの青色申告オンラインの3つを比較してみます。
実際に登録してみて、使いやすさなどを調査してみました!
目次
MFクラウド確定申告とは?
MFクラウド確定申告とは、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド会計ソフトのこと。
MFクラウドには、次のような様々なバージョンがあります。
- MFクラウド会計
- MFクラウド請求書
- MFクラウド確定申告
- MFクラウド給与
- MFクラウドマイナンバー
今回利用するのは、青色申告・白色申告をする人向けの「MFクラウド確定申告」です。
あくまでも個人的な感想ですが、このサービスは「初心者・中級者向け」だと思います。
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freeeとは?
freeeとは、freee株式会社が提供するクラウド会計ソフトのこと。
クラウド会計ソフトの先駆け的存在です。
ブログやSNSなどでもfreeeの名前をよく見かけるようになりましたが、それだけ普及しているのでしょう。
あくまでも個人的な感想ですが、freeeは「初心者向け」だと思います。
やよいの青色申告オンラインとは?
やよいの青色申告オンラインとは、弥生株式会社が提供するクラウド会計ソフトのこと。
会計ソフトの「弥生(やよい)」は、経理の分野では知らない人はいないでしょう。
このサービスは満を持して登場した、弥生のオンライン版ですね。
あくまでも個人的な感想ですが、やよいの青色申告オンラインは「中級者以上向け」だと思います。
料金プラン・無料お試し期間など、主な特徴を比較
それでは次に、各社の主な特徴をまとめて比較してみましょう。
料金プランや無料お試し期間、ターゲットやアプリの有無などをまとめてみました。
MFクラウド | freee | やよいの青色申告 | |
ターゲット | 初心者・中級者向け | 初心者以上向け | 中級者以上向け |
料金プラン | 月額800円〜 | 月額980円〜 | 年額8,640円〜(初年度無料) |
無料お試し期間 | 30日 | 30日 | 1年間 |
登録にかかる時間 | 1分 | 5分 | 1分 |
導入のしやすさ | ◎ | ◎ | ◯ |
仕訳方法 | 自動&手動 | 自動&手動 | 自動&手動 |
使いやすさ | ◎ | ◎ | ◯ |
動作スピード | ◎ | ◎ | ◯ |
レポート | ◯ | ◯ | ◎ |
アプリ | 有 | 有 | 有 |
どれもハイクオリティーだったので、甲乙つけがたい感じですね。
中級者以上にとっては使い勝手はさほど変わらない
正直言って、中級者以上にとっては使い勝手はさほど変わらないと思います。
経理初心者や開業して間もないような人は、初心者でも簡単に使えるMFクラウド確定申告やfreeeを選べばOKですが、基礎知識のある人は「インターフェイスの好き好き」で選ぶしかないでしょうね。
身も蓋もなく聞こえるかもしれませんが、正直な感想です…。
見るべきポイントは料金・動作スピード・レポートの3点
では、クラウド会計ソフトはどこに着目して選べばいいのか?
それは次の3点です。
- 料金
- 動作スピード
- レポート
料金的にはやよいが一番安くて、MFクラウド確定申告とfreeeはほぼ同じ。
しかもやよいは1年間無料で使えます。
動作スピードは、MFクラウドとfreeeはサクサク動きますが、やよいは改善の余地あり。
レポートについては、やよいが最も充実しており、MFクラウドとfreeeは必要最小限という感じでした。
インターフェイス
次は、各社のインターフェイスを見ていきましょう。
▼MFクラウド確定申告のインターフェイスはシンプルながら、細かい説明が記載されていて、とても親切ですね。
複式簿記の情報も網羅されているので、使いながら知識を習得できそうです。
個人的にはいちばん気に入りました。
▼freeeのインターフェイスもシンプルです。
入力すべきところがそもそも限定されているので、初心者でも迷うことがないでしょう。
超初心者におすすめですね。
▼やよいの青色申告オンラインのインターフェイスもなかなか使いやすいですよ。
ただ、説明書きがほとんどないので、慣れるまでは大変かも
基本的に「経理の基礎知識をわかっている前提」の仕様だと思います。
レポート・その他付加機能など
次に、レポートなどの付加機能を比較していきましょう。
▼MFクラウド確定申告のレポートはそれほど多くありませんが、必要なものが揃っている感じです。
▼仕訳帳もこのとおり。
個人事業主が経営分析をするには、充分なレベルだと思います。
▼freeeのレポートも必要最小限ですね。
契約プランのグレードが上がるに連れて、レポートの種類も増えていきます。
▼個人的に気に入ったのは、見積書の作成機能。
かんたんに見積書が作成できました。
エクセルやワードで見積を作っている人は、この便利さに驚くと思います。
▼やよいの青色申告オンラインは、帳票類がとても充実しています。
これだけの書類をオンライン上で管理できるなんて、めっちゃ効率的ですよね。
▼さらにレポート類も他社に比べて充実しています。
さすがは経理ソフト専門の会社が作ったサービスですね。
おすすめのサービスを選んでみた!
最後に、独断と偏見でおすすめのクラウド会計ソフトを選んでみます。
どれも甲乙つけがたいクオリティーだったので、それぞれの強みをピックアップしてみました。
- インターフェイスの見やすさ・使いやすさなら:MFクラウド確定申告
- 初心者でも安心できるものをお探しなら:freee
- レポート類の豊富さを求めるなら:やよいの青色申告オンライン
MFクラウド確定申告は、とにかく使いやすい。
インターフェイスが見やすいところも気に入りましたが、ところどころの説明書きがとても親切なので、すぐに慣れました。
freeeはとにかく洗練されていて、かなり使いやすいです。
初心者に「おすすめはどれ!?」と聞かれたら、間違いなくfreeeを推すでしょう。
やよいの青色申告オンラインも、かゆいところに手が届くすばらしいサービスでした。
ただ、動作スピードがちょっと遅かったので、長期的にはストレスが溜まりそう。
ぼくの使用環境の問題かもしれませんが、他社に比べて「待ち」が長かったです。
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まとめ
最終的に、ぼくは「MFクラウド確定申告」と契約することにしました。
他のサービスも素晴らしかったのですが、親切な仕様がとても気に入りました。
おかげで経理作業が効率化されたので、次の確定申告が楽しみです。
すいません… うそです…。
楽しみではありませんが、前よりは楽になるはずです!
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